02/27
21年間ありがとう

出会いは1991年3月末。
長野県松本市の賄い付き下宿に私と同時にやったのを覚えている。
それから21年間ずっと一緒。
松本市で1年間
長野県伊那市で5年間
東京都福生市で約5年間
埼玉県所沢市で約10年間

まだ、そんなに衰えたところはなかった。
でも、時代の流れが許してくれなかった。
昨年の大変革は乗り越えたのに...。
ただ、周囲がどんどん進化していって、
周りと歩調を合わせられなくなってしまっただけ。

まだ元気な君を裏切って、君の代わりを決定した時は断腸の思いだった。

別れの日の朝も、君はいつも通りだった。
帰宅すると、いつもの君の場所には、薄くてでっかい奴がいた。
そんなこと忘れていた私は、しばらく呆然と立ちすくんだ。
とても、さみしかった。

疲れて帰ってきて、君をオンにしてホッとする。
そして、君をオフにして出ていく。
その繰り返しだった。
一緒に楽しんだのは大相撲中継が一番多かったかな?

21年間、本当にありがとう。
とても感謝している。

20120227.JPG

02/24
論文風にレアチーズケーキのレシピ紹介

問い合わせが多いので、
一昨日のレアチーズケーキのレシピを紹介します。
覚えている範囲で、あえて論文風に。

ビフィズス菌LKM512入りレアチーズケーキの作製

 カッテージチーズ(裏ごしタイプ,協同乳業㈱,東京)200 g、LKM512入りヨーグルト(おなかにおいしいヨーグルト加糖タイプ,協同乳業㈱) 100 g、砂糖 20 gをボール内で砂糖が完全に溶解し、均質になるまで撹拌後、レモン汁(ポッカレモン100,㈱ポッカコーポレーション,愛知)を3 ml添加し、さらに撹拌する。ゼラチン(ゼライス,㈱マルハニチロ食品,東京)5 gに水道水10 mlを添加し、電子レンジにて加熱溶解する。溶解後、直ちに、先に調整したカッテージチーズとヨーグルトの混合物に添加し、素早く撹拌し、予めクラッカー(RITZ, ヤマザキナビスコ㈱,東京)を3 mm以下のサイズに砕き敷き詰めておいた皿に入れる。形を整えた後、ラップを被せ冷蔵にて凝固させ(4℃,1時間以上)、摂取する時まで冷蔵(4℃)にて保存する。完成したレアチーズケーキには10億 cfu/100gのLKM512が含まれる。

※cfu: colony forming unit 寒天培地で微生物を生育してカウントした場合のコロニー数。
一般的には生菌数と解釈して問題ないです。

まあ、こんな感じですかね。
わかり難いでしょうね?
でも、我々はこっちの方がわかり易い人種なんです。
特徴としては、材料をむやみに改行して箇条書きで並べたりしません。
文章を書くスペースに限りがありますから。
また、一般の料理レシピにありがちな、適宜というような表現は絶対に使いません。
世界中の誰がやっても再現できるように表現することが重要です。

ちなみに、正確に量ってやったわけではありませんので、記述した量は大体です。
もし、これを参考にして作られる方は、砂糖の量は味見しながら調製して下さい。
甘さが少なくてもジャムなどをかけると美味しいと思います。
ヨーグルトは通販で買って下さいね(笑)
楽天市場メイトーオンラインショップ店

02/23
論文出ました!

今朝、私が書いた新しい論文が、
アメリカ科学誌「PLoS One(プロスワン)」に掲載されました!

ちょっといつもと雰囲気が違って漢方薬のお話。
漢方薬の効く、効かないって腸内常在菌の影響を強く受けるんですね!
ということで、漢方薬を活性化させるビフィズス菌の研究です。

このジャーナル報道規制がかかっていて、
公開日を事前に知らせてくれるはずだったのですが、
見落としたのか、向こうが忘れたのか、
今日、公開されるまで気付きませんでした。

ということで、今日は色々大慌てで対処しております。
内容解説は後日。

論文はここから(↓)
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0031700
内容を簡単に示したリリースはここから(↓)
http://www.lkm512.com/contents/PLoS_ONE_0223.pdf
あかん、もう疲れた。

02/22
史上初!? ビフィズス菌入りレアチーズケーキ

試作の余りなのか、理由はよくわかりませんが、
職場の同僚がメイトーのカッテージチーズ(自社製品)が余っているので
「食べて下さい」とくれました。
率直なところ、カッテージチーズってちょっと味気ないので、
酒のつまみとしては物足りなく、どうしたものかと悩んでいました。
ただ、パッケージを見ると、「チーズケーキ作りに。野菜スティックに」って書いてあります。
心の中では、
「誰が作るねん。ケーキが余程好きで、余程暇なら作るけど...。
野菜ねー。普段は売る程あるけど、この季節だけ無いんや。」
と自社製品のパッケージに文句を言っていました。

ですが、論文書きで疲れていたのでしょうか?
ちょっとインターネットで調べてしまいました。
意外と簡単そうです。
少なくとも、普段の実験に比べれば、あり得ない位にレシピは簡単で、
一度目を通しただけで私のウンコ色の脳ミソでもインプットできました。
もちろん、本格的なものは大変そうですが、そんなのは無視。
休日、自分の中で重要点を認識して、自分なりにアレンジして挑戦しました。
カッテージチーズ、LKM512入りヨーグルト、砂糖、レモン汁、ゼラチン。
味見しながらよく混ぜて、クラッカーの上に乗せ、あとは冷やしておくだけ。
実働10分強、火も使わなかったです。
ジャーン。
20120222.JPG
加熱もしていないので、ビフィズス菌LKM512もこの中に最低30億個は生きています。
予想以上に美味く、市販品と変わりません。

たぶん、史上初!
生きたビフィズス菌入りレアチーズケーキの完成です。

連日のケーキネタですが、正直、私はケーキ好きではありません。
ケーキがこの世になくても平気です。
ケーキ好きと思われる方がウンコ好きより恥ずかしい気がする私って素敵!?

02/21
共著者からのプレゼント

論文が掲載されるのは研究者にとっては喜ばしいことです。
いや、多くの研究者にとって、自分の業績を評価するものは論文しかありません。
ですから、死活問題です。

自分がその研究に携わったのに名前が載っていない、
殆ど貢献していない人の名前が載っている、
など、論文の著者に名を連ねた外されたということに関するトラブルは
どの研究機関でも日常茶飯事であることです。
人間関係が露骨に出る部分で、第三者として観察している分には面白いです。

そのようなトラブルが多いのでしょうかね?
最近は、各著者が、何にどう貢献したのか(例えば、実験デザイン、分析、統計解析、
結果解釈、論文執筆など)を明記させるジャーナルが多くなっています。
個人的には、可能なら、貢献度を棒グラフで定量的に表したいなと思っています。
でも、そんなことをしたら、多くの偉い先生は貢献度マイナスになるかも...。

論文が掲載されるまでの道のりは長く、
とてもとても苦しいことなのですが(もちろんレベルによりますが)、
その過程で、一緒に悩みながら実験し、結果に一喜一憂し、
一緒に論文の審査員と戦ってくれる共同研究者もいます。
会社の上司や同僚も知らない、真の苦労を知っている仲間です。
その中の一人で、先日発表したScientific Reportsの論文の共著者の大賀さん(HMT所属)が、個人的にケーキを贈ってくれました。
「ごくろうさま」
と筆頭著者である私へのねぎらいと、掲載の喜びを込めて。
ジャーーーン
201202211.JPG
地元の山形県鶴岡市にある清川屋の『ミ・キュイ』というチョコレートケーキです。
ベースの生地はウンコ色です。
これも私への気遣いでしょうか?
冗談はさておき、
2年連続グルメ大賞を受賞し、以前は入手も困難なものだったようです。

美味しい食べ方として説明書に4~5秒間電子レンジで温めろと書いてあります。
で、それに従ってやってみると驚きです。
(厳密には、直前まで冷蔵庫だったので6~7秒電子レンジにかけました)
外側はそのままなのに、中のチョコがトロ~としてきて、
フォークで押すと溢れ出てきます。
201202212.JPG
この光沢のある部分が電子レンジで溶け出したチョコで、
上から押すと、トロ~っと出てきます。
こいつの正体はケーキなのかチョコなのか...、わからないような感覚です。
そして甘ーい。
甘いものは苦手な私ですが、ここまで甘いと参りました、OKです。
美味しかったです。

ありがとうございました。
これからも一緒にがんばりましょう。

02/17
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します⑨ ―疲れたので最終回―

先週、調子よく書き始めたのですが、気が付くと2週間ずっとこの話題。
疲れたので今日で終わります。

大事なことは、
①まだ腸内常在菌の産生物は殆ど研究されていないという背景
②CE-TOFMSメタボロームという手法の凄さ
③こだわったウンコ抽出法
④予想以上に多くの成分が腸内常在菌の活動の影響を受けていることが判明したこと
⑤これまでの知見では解釈できない結果
ですかね。

この結果は腸内環境という特定分野だけではなく、
医学、免疫学、生理学、薬学、栄養学、細菌学など
幅広い分野に活用することができる基礎的データであることに間違いありません。

今後、色々な方がCE-TOFMSでウンコをメタボロミクス解析する時代が来ることでしょう。
我々が一番乗りしたのは気持ち良いことです。

そうそう、すでに2009年に提唱済みですが
http://lkm512-blog.com/2009/10/07/
http://lkm512-blog.com/2011/04/26/)、
ウンコをメタボロミクス解析することを
『ウンコロミクス』
と呼んでいます。
国際的に通じるように英語で「スカトロミクス」にした方が良いのではないか
とアドバイスを頂いたりしましたが、
ウンコロミクスの方が言い易く、使ってしまいます。

この論文が出たことで、
ウンコロミクスという言葉を積極的に広げていきたいですね。
これ、私の裏テーマです。

9回に渡り"ややこしい論文解説"にお付き合い下さり、ありがとうございました。
m(μ_μ)m
おしまい。

02/16
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します⑧ ―結果と考察つづき、大腸の中のアミノ酸―

昨日までのように、無菌マウスと通常菌叢マウスの腸内代謝産物を比較し分類すると、
腸内常在菌が何をやっているのかを知る第一歩になるのですが、
「これまでの知見と違うじゃないか」、あるいは、
「その通りだな」ということが色々見つかりました。

わかり易い例を1つだけ挙げましょう。
誰もが知ってるアミノ酸!
小学生か中学生か高校生の頃(20~30年前)、
食事由来のタンパク質は酵素で消化されアミノ酸になり小腸で吸収され、
ウンコに出るのはゴミと習いました。
だから、ウンコにはあまりアミノ酸が無いと思っていたのですが、たっぷり検出されました。
たっぷりというのは、餌に含まれている量より増えていたということです。
簡単に言うと、餌に含まれたタンパク質は消化されアミノ酸になり、
結構な量が吸収されずにウンコになって排泄されているということです。
さてさて、栄養失調ならともかく、十分なタンパク質を摂っている日本人にとって、
アミノ酸サプリメントなんて意味があるのでしょうかね?
これ以上書くと怒られそうなのでストップ。

一方、大学の授業(15~20年前)では、
生体の酵素では消化しきれないタンパク質(あるいはタンパク質が少し分解されたペプチド)は
腸内常在菌によりアミノ酸まで分解され生体の栄養になる、
つまり、「我々は腸内常在菌と持ちつ持たれつ共生しているんだ」、とも習いました。
実は、若く希望に満ち溢れていた私は、こういう講義を受けて「微生物って凄い!」と思い、
そういう専攻に進んだのです。
が、殆どのアミノ酸濃度(検出できた19種の基本アミノ酸のうち15種)は、
無菌マウスと通常菌叢マウスに差がありませんでした。
しかも、残りの4種のアミノ酸は無菌マウスの方が多かったです。
ガーン、驚愕の事実 (ОдО∥)
要するに、消化不十分のタンパク質を腸内常在菌がガンガン分解して
アミノ酸を作っているという事実はおそらく無いということがわかりました。
「おそらく」と書いたのは、肉食動物の腸内常在菌ならあり得るような気がするからです。
無菌ライオンを作ってみたい衝動発生。

一方で、消化され吸収されず大腸に到達したアミノ酸は
腸内常在菌が窒素源(タンパク質系の栄養源)として利用して、
自分達の増殖に使っているということも色々報告されています。
しかし、殆どのアミノ酸が無菌マウスと通常菌叢マウスで差が無いことを考えると、
腸内常在菌がアミノ酸をガンガン使っているとは思えず、これもまた怪しい。
そういう腸内常在菌がいるのは否定しませんが、
腸内常在菌の大部分がそうであるという解釈は間違っているのでしょうね。

アミノ酸だけでもこれだけ混乱してしまったのでした。

ちなみに、このデータは論文の図3にあります。
緑が餌の成分が吸収されずにウンコになった時
(水分や消化液の影響を計算して補正)の濃度、
うす紫は無菌マウスウンコ、赤は通常菌叢マウスウンコの濃度です。

02/15
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します⑦ ―結果と考察つづき―

昨日の続きで、
③各成分の濃度を無菌マウスと通常菌叢マウスで比較しました。
の中身を今日は紹介します。

無菌マウスで多かったもの、通常菌叢マウスで多かったもの、差が無かったもの、
色々ありますので、餌成分も加えてグループ分けをしてみました。。
それが論文の図2になります。
ややこしいのでここにもその図の一部を掲載します。
20120215.jpg
A~Gまで7つに分けました。
カッコ内はそのグループに属する成分の数です。

A:無菌マウスの腸内に多く、餌に含まれていない成分。
これは、生体あるは消化で産生され、普段は腸内常在菌にほぼ分解されてしまう成分です。

B:無菌マウスの腸内に多く、餌に含まれている成分。
これは、生体あるは消化で産生されるか餌成分がそのまま出てきたもので、普段は腸内常在菌にほぼ分解されてしまう成分です。

C:無菌マウスと通常菌叢マウスに差がなく、餌に含まれていない成分
これは、生体あるは消化で産生され、腸内常在菌の影響を受けない成分です。

D:無菌マウスと通常菌叢マウスに差がなく、餌に含まれている成分
これは、生体あるは消化で産生されるか餌成分がそのまま出てきたもので、
腸内常在菌の影響を受けない成分です。
ウンコにダダ漏れ系の食物成分も入りますね。

E:通常菌叢マウスの腸内に多く、餌に含まれていない成分。
これが、一番わかりやすいですね。
そうです、単純明快、腸内常在菌により生成される成分

F:通常菌叢マウスの腸内に多く、餌に含まれている成分。
これは、腸内常在菌により生成されている成分、
あるいは餌成分で腸内常在菌が大腸での吸収を阻害している成分となります。
吸収を阻害する成分はあまり聞いたことがありませんので、おそらくEと同じく、
腸内常在菌が生成する成分と考えても大きな間違いはないと思われます。
ちなみに私が大好きなポリアミンのプトレッシンとスペルミジンはここに属します。

G:餌のみから検出された成分。
これも簡単ですね。腸で完全に吸収される成分です。

それぞれのグループに入る成分の詳細は論文の図2の下に丁寧に書いてありますので、
研究者で細かく知りたい方はそちらから見て下さい。
→ http://www.nature.com/srep/2012/120125/srep00233/full/srep00233.html

一般の方には、「一つ一つ、丁寧に調べて色を変えて大変ねー」と思って頂ければ十分です。

この1つの図を仕上げるのに一体何日かかったことか...
思い出すだけでしんどい。

02/14
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します⑥ ―結果と考察―

CE-TOFMS解析は共同研究先のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ㈱にお任せして、しばし気楽に結果を待ちました。

で、1ヶ月程して出てきた結果にびっくり。
なんと、きっちりと成分が同定できたものだけで179成分が検出されました。
「こんなにたくさんの成分が一度に検出できるの!!!!!!」
かなり興奮したのを記憶しております。

これまでは、「成分Aは検出されたかな?」という感覚だったのですが、
「何や、この聞いたことない成分は?これも、あれも、あっ、成分Aは知ってる」
という感覚です。

しかし、1日、2日、3日...、日が経つにつれて、このデータをどう解釈するのかわからなくストレスが溜まってきました。

只々、唖然...、茫然...、ウンコする度に思い出し、憂鬱になってきます。
で、開き直って、そもそもこんなに成分が検出できたこと自体が世界で初めてなんだから、
わかったことをドンドン羅列しようと考えました。

①無菌マウスと通常菌叢定着マウスの代謝産物を比較すると、
全く異なることがわかりました論文の図の1aとb。

誰でも予測できることですが、データが示されたのは初めてで、見事に差があります。
腸内常在菌が大腸の中で色々な物質を産生あるいは吸収しているということの証明です。

②実は餌もメタボロミクス解析を行いましたので、それとも比較しました
論文の図の1c。

餌からは驚いたことに250成分が検出されました。
飼料会社もびっくりでしょう。
その内、131成分は大腸内容物からも検出されましたが、残り119成分は検出されませんでした。
つまり119成分は小腸で栄養として完全に吸収されたというです。

③各成分の濃度を無菌マウスと通常菌叢マウスで比較しました。
その結果、123成分が腸内常在菌の存在の影響を受けていることがわかりました。
多くなった成分と少なくなった成分がありますが、ややこしいので続きは明日。

02/13
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します⑤ ―方法つづき―

(「CE-TOFMSって何?」って方は①から読んで下さいね)

今日は、④のような方法の大局ではなく、極めて細かい条件の検討です。

私がもう一点こだわったことは、大腸内容物(ウンコになる直前の大腸内にあるプレウンコ)から代謝産物の抽出条件です。
健康に影響する腸内常在菌の代謝産物(産生物)は、菌体外に放出される物質でなくてはならず、菌体内の代謝産物は除かなくてはなりません。

しかし、これまで、CE-TOFMSメタボロームで分析されてきた実績のある研究対象は菌体内や細胞内の代謝産物で、菌体外のものは対象外でした。
菌体内の代謝産物を調べるには、菌体を破壊して内容物を得る必要がありますので、
前処理は有機溶媒(アセトニトリルやメタノール)で抽出していました。
確立されていましたが、今回と目的と正反対なので使えません。

従って、抽出法に関しては一から検討しました。

ウンコを何度も何度も使って...。
ウンコをある条件で抽出しては、菌体が破壊されて、菌体内の遺伝子が抽出液中に出ていないのかのチェックを繰り返しました。
また、菌体が破壊されない条件でも、菌体外成分の抽出が不十分だと意味がありません。
CE-TOFMSは電圧をかけ分析するので、それに影響が出る塩類も大敵でした。
苦労しましたが、なんとか菌体を破壊せず、ウンコ中の菌体外代謝産物をきっちり抽出し、CE-TOFMSの分析にも影響しない条件を見出したのは半年後のことでした。

論文審査の中で審査員に突っ込まれましたので、そのデータはSupplementary Information(付属データ)の9番目の図にあります。

ウンコ抽出方法の検討というマニアックな中身ですが、興味のある方は、論文の下の方のSupplementary Informationのファイルをダウンロードして頂ければ検討した内容を見ることができます。

「そんな細かい点にまでこだわって実験してたんだ!」
と思って頂ければ幸いです。

つづく

           
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