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07/06
フェンウェイ・パーク

FENWAY PARKって聞いたことありますか?
あるような、ないような?
メジャーリーグのボストン・レッドソックスの本拠地です。
松坂選手が所属しているチームといえばわかるでしょうか?
ニューヨーク・ヤンキースを読売ジャイアンツとすると、
レッドソックスは阪神タイガースに該当するでしょうか? 
非常に人気があるチームです。

ゴードン研究会議に参加するには、1日で会場まで行けないため
(先日報告したように非常に田舎なので)、殆どの参加者がボストンで1泊します。
私の往路は、6月18日朝の飛行機で出発し、
シカゴ経由で現地時間の18日午後3時頃ボストンに到着なので
18日の夕方は時間ができるため、ちょっと観光したくなります。
真っ先に思い浮かぶのは、レッドソックスの試合観戦です。
しかし、ネットで調べるとその日はデー・ゲーム(昼の試合)。間に合いません。
「試合の終わりの方だけでも見たいなー」と思ってインターネットで調べても
購入できそうにないですし、チケットも高いです。
非常に人気のあるチームで、且つ球場の収容人数が少ないことから、
最もチケットの入手が難しいといわれています。
理解できないのですが、軽く200ドル、300ドルします。500ドル以上する席もあるようです。
100ドル程度の席もあるようですが、当然直ぐに売り切れます。
一緒に行ったメンバーには「何円まで出せるか?」と言われた位です。
ということで観戦は諦めていました。

が、予想外のことが起こりました。
前日にプロアイスホッケーチームのボストン・ブルーインズが全米チャンピオンになったのです。
あまり日本人には馴染みがないですが、
アメリカではメジャープロスポーツの一つで凄いことのようです。
ということで、偶然ですが、この日の昼はボストン市街での大パレード。
そして、ボストン市民が困ったらいけないので、
レッドソックスの試合はナイターに変更になったのです。

「なに~、無理してでも今日のチケット買っておけばよかった~」
残念。

でも、非常に歴史のある球場なので、フェンウェイ・パークを1周回るだけでも価値があるそうなので、とりあえず見に行きました。

現在メジャーリーグの試合が行われている球場で最も古いそうです。
約100年の歴史があります。
20110706-1.JPG
試合開始2時間前というのに周囲の通りは大騒ぎ。
この右側の通りの向こうの方には多くの飲食店やバーがあり大混雑。
試合前から皆さん家族や友人達と楽しんでいました。
20110706-2.JPG
うまく表現できないですが、球場の周りもイベント会場なのです。
これがアメリカの球場がボールパークといわれる由縁なのでしょう。

07/05
ゴードン研究会議 ―脳ミソ整理編―

発表内容ではなく、研究ポリシーの攻防について書くことで
私の混乱しているウンコ色の脳ミソを整理したいと思います。

私が直接絡み名前が入った発表は3演題。
他にも、我々の生研センターの委託研究チームの発表は4演題あり、
合計7演題のポスター発表をしているのですから一大勢力です。

何故そこまで大々的にしたのか?
それは、ポリアミンに対する研究ポリシーが、他の大勢の研究者と異なるからです。
それは、昨年、国際ポリアミン学会で口頭発表に選ばれて話した時に、
結構否定されたため(激しい口撃を受け、撃沈寸前でした)、反撃の必要があったからです。

何度か書いていますが、ポリアミンは多くの機能を持っているのですが、
最も重要な作用の一つに細胞増殖作用があります。
体を構成している全ての細胞はポリアミンを合成し、増殖分化を繰り返し正常に機能しているのですが、老化に伴い細胞のポリアミンを合成する能力が衰えてくることで、色々と問題が発生してきます。
そこで、腸内細菌にポリアミンを作らせて、体中の細胞に供給しようというのが、
我々の目標で開発している技術です。
一方で、細胞増殖因子のため、ガン細胞も自らポリアミンを合成し成長します。
そのため、ポリアミンはガンを起こす因子であると考えている研究者が多いのです。
といいますか、多過ぎるのです。
でも、果たしてそれは本当か?
ポリアミン添加でガンが生じたという報告はないのですが、どう考えているのか?
正常細胞に対するポリアミンの正の作用に関してどのように考えているのか?

我々が異なるポリシーで複数の発表をすることで、彼らも黙ってはいられないでしょう。
生の反論を聞きたい。
それを尊重した上で、我々の考え方を伝えたい。
たとえ伝わらなくても、これからの取り組み方に活かしたい。
何より良いのは、ポスター発表なので下手な英語でも何とかなる。
(英語に堪能なメンバーも複数いましたので助けてもらえます。)

案の定、積極的に絡んでくる方は結構いました。
"ああいえばこういう"状態で、議論が噛み合わず怒り気味に去っていく方もいました。
しかし驚いたのは、我々は正常細胞をターゲットにしていることを理解すると、
意外と支持してくれる方が多かった点です。

最も印象に残っているのは、
ポリアミン抑制による大腸ガン治療効果について口頭発表した医者が、
「我々はガン治療の研究、ガンになるまではあなた方の仕事。
プロバイオティクスは興味深いね。」
と言われたことですかね。

まだまだ道は険しいですが、それなりの手応えと、
まだ多くの否定してくる研究者への反撃の実験系を色々考える1週間でした。

ちなみに、ポスター発表時はお酒が飲めて、
少し酔っ払って本音で議論できるのは素晴らしいと思いました。

07/04
ゴードン研究会議 ―クローズド会議―

先日参加したゴードン研究会議ポリアミンセクションにはポリアミン関連の研究成果の発表と最新の情報を得るために参加しました。
数少ないポリアミンを専門に扱う会議なのです。

ポリアミンを専門的に扱う国際学会は、このゴードン研究会議と国際ポリアミン会議の2つで、毎年交互に開かれているようです。
ゴードン会議(ポリアミンセクション)は奇数の年にアメリカで開催され、
国際ポリアミン会議は、偶数の年に各国の持ち回りで開催されているようです。
ちょうど、昨年の6月末に日本で国際ポリアミン会議が開催され、私も初めて参加しました。口頭発表に選ばれパニックになっていた時のブログがありますのでご笑覧下さい
試練)。

このゴードン研究会議ですが、参加したいという意思だけで参加できるものではありません。
事前にチェアマンに自分の発表内容とアピールポイントを提出し、チャアマンがそれを元に判断し、許可が得られたら参加できるシステムなのです。
参加人数の上限が決まっており、希望者が多いと参加したくても参加できない会議なのです。(最近は参加希望者が減ってきているようなので参加し易くなっていると聞きましたが、昔は大変だったようです。)
そして、学会のポリシーとして、会議で発表されたこと、議論されたことはここだけの話であり、外部で口外してはならないということです。
今回は120-130人程度の参加者だったのですが、大袈裟に述べると、この130人だけの秘密ということです。
他の学会も基本的には秘密で撮影等は禁止ですが、殆どは参加費を払えば誰でも参加できますし、許可されたマスコミが入っていたりしているので、やはり違うと思います。

つまり、
「ポリアミンの専門家が一同に集まり、最新データを持ち寄って、大いに議論しよう! 未発表データでも外部に出ることないから安心して出して議論しよう。」
ということだと思います。

ということで、会議の様子の写真も一切撮っておりませんし、細かい内容はこのブログでも書きません。
ただ、自分の心を整理するためにも、漠然とした感想を明日書いてみようと思います。

06/30
ゴードン会議の開催地

今日は先日参加したゴードン会議のポリアミンセクションが開催されたニューハンプシャー州のウォータービルバレーを紹介します。

ニューハンプシャー州と聞いて、場所が言える方は殆どいないと思います。
アメリカの右上です。
知名度がある都市でいうとマサチューセッツ州のボストンが近く、その北側に位置します。
ボストンから車で2-3時間の距離なので、自然が多く、冬はスキー、春から秋は自然が豊かで、特に夏は避暑地として結構人気のあるリゾート地のようです。

誰から聞いたか忘れましたが、大統領選挙の予備選挙が全米に最初で行われる州なので、その時だけ注目されるそうです。

今回も学会会場はWaterville Valley Resort。
その名の通り、リゾート地です。
調べたところ、Waterville Valleyの人口密度は1.5人/km2。
1km四方に2人も住んでいないのです。少な過ぎます。
我々が車で通り過ぎる道沿いには人が住んでいる気配が殆ど感じられない位、山の中というか森の中というか、自然の中でした。
会場に向かう途中、湖でムース(ヘラジカ)を目撃しました。

リゾート地の中は芝や樹木が景観良く整えられています。

201106301.JPG

こちらは私が宿泊していたBlack Bear Lodgeです。

201106302.JPG


左側の建物です。日本語で言うと黒熊荘ですかね?クマも多いようです。

こういう場所ですから、午後1時~4時までは学会が休憩に入り、テニス、ゴルフ、ハイキング、スイミング、お昼寝を各自が楽しむのです。
その代わり、夜は9時半ごろまで学会発表があり、ディナーもアルコールが提供されないのです。
ちょこっと町に抜け出し遊ぶこともできません。
楽しみながら、学会に集中しろということですね。

公用語が英語でなければ、もっと楽しめたのでしょうがね・・・。

06/29
ただいま

なんとかアメリカで開催された学会から帰ってきました!
文字通り「なんとか」です。

といいますのも、予定の飛行機が飛ばなかったのです。
現地時間25日早朝5時半(日本時間午後6時半)に起きて、空港には7時過ぎに到着したのですが、搭乗手続きでエラーが出るのです。理由は、8時50分のボストン発シカゴ行きが飛ばなくなったからです。
理由はわかりません。
説明もありません。
ただ一言、日本ではあり得ない位横柄な態度で、
「その飛行機はキャンセルになったから、あっちの列に並べ」
と言われました。

並んでいる途中で、予定のシカゴ発成田行きには乗車できないことは確信しました。
さて、どうなるのか?

空港職員に代わりの便(余談ですが、この文字を"べん"でなく"びん"と使うのには違和感がある)を探してもらっている中で、「明日の便で、ダラス経由で成田行き」となりかけたのですが、結局空席なし。
ひたすら職員がコンピューターのキーボードを打ち電話するのを眺めていました。
「ロンドン経由で成田行き」等という訳のわからんルートが提案された時もありました。
とにかく帰国が遅れるのは決定的なので、開き直って今日は観光しようと思っていた時、
舌打ちと共に小さい声で「Oh..., Haneda....」と聞こえました。
やっと日本へのルートを見つけたのに成田でなくて残念がる職員の小さな独り言でしたが、
「Haneda? It's better !」
ということで、サンフランシスコ経由羽田着で何とか帰国できました。
 
予定より8時間遅れ。ホテルを出てから約30時間後ですかね。
現地時間の25日午前7時に出て、着いたのは27日午前1時頃。
寝たり起きたり、食べたり出したり、ボーっと待ったり小走りで移動したり、時間の感覚を完全に失いながら... ε=(-ω―;)フーッ

実はこのブログの4分の3は、ボストン空港内でサンフランシスコ行きを待ちながら書いたものです。

06/24
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ⑤ ―新幹線では行けない―

予算削減で飛行機は購入できなくても、新幹線なら購入できるという場合はありますね。
前々回分析しましたが、東京―鹿児島間ならスピードの問題を除けば、新幹線でもそれ程差が無かったので、新幹線で頑張ろうと思う方も多いでしょう。

しかし、荷物を沖縄に届けなくてはならなくなったらどうしますか?
新幹線では無理ですね。でも、飛行機は持っていない。
では、船舶で運ぶ手段がありますね。
しかし、船舶を動かすためにもお金は必要です。時間もかかります。

また、科学の進展には偶然の発見が重要です。
新幹線は、凄いスピードで地上を走っておりますが、歩き、自転車、車の場合とあまり変わらない景色を見ています。
むしろ早すぎて見落としていることも多いでしょう。
当然、こまかい植物の識別は不可能ですし、雲は下から綿菓子の様にしか見えません。
自分の通っている道路や線路を、上から全体像を見ることもできません。
あんな風に曲がっているのか!
あの山の反対側は町だったのか!
「次はこの道を通って、あの町に荷物を運んでみよう!」というのが科学の進展です。
予算削減は、このような機会を奪うことにも繋がり、科学の進展を著しく低下させると危惧されているのです。

もし、どこかの国がどこの領土にもなっていない資源がたくさんの島を発見したらどうしますか?
外国は科学技術研究にドンドンお金を使っているのですから、外国の研究者は飛行機を自由に使って島に入り調査をします。
日本の研究者だけ飛行機を持っていなかったら、調査すら行えません。
慌てて1年後に飛行機を買って、その島に行ったところで手遅れなのは目に見えています。
これが、"予算削減が、国益を損なう取り返しがつかない事態に陥る"と研究者が言っていたことに相当するものに近い例えだと思います。

1週間、ずっとこんな話でしたが、わかって頂けました?
漠然とでもわかって頂けるとありがたいです。

そろそろウンコ話をしたいです。

06/23
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ④ ―飛行機を買えますか?―

ある程度新しい機器類を使うことはグレードの高い科学研究に必須であることはわかって頂いたと思いますが、1つこれまでの例えで伝わっていないことがあります。

「①の歩きから⑤の飛行機まで、どの手段を選びますか?」
ということでしたが、皆さんは値段の事をどの程度考えましたか?
「歩きは0円で、羽田―鹿児島間は飛行機で約4万円かな?」
という話ではありません。
"乗り物自体の価格"です。
そうです、飛行機を使って自由自在に多量にスピーディーに確実に荷物を運びたいなら、
当然、飛行機を購入しなくてはなりません。
少し調べたら、新幹線は1編成あたら40-50億円、
ジャンボジェットは約200億円するらしいです。

数百万円の車なら何とかなりそうですが、新幹線ともなればお手上げです。
しかも、新幹線には運転手、飛行機にはパイロットも雇わなければなりません。
これが研究機器の値段のイメージです。グレードが上がると一桁増える感じですかね。
殆どの研究機関の自前の研究費では、どうすることもできないのです。
更に整備士も必要になります。これは研究の場合はメンテナンス費用になりますね。

もちろん、料金を払って飛行機で目的地まで行く方法もあります。
分析依頼、すなわち外注ということになります。
研究の世界でも、たくさんの外注分析業者がありますのでお金を払えば分析できます。
すなわち、自分で車を運転し何十往復も繰り返し、疲労困憊で正確な運転ができなくなるよりは、4万円×100人分=400万円かかるが飛行機を持っている方に依頼して一度に運ぶ方が確実だと判断した場合に使います。
いずれにせよ、ポンっと400万円が必要なわけですから、簡単なことではありません。

ちなみに、我々の3年間の獲得研究資金の20%弱にあたる3,000万円は外注分析のための費用です。
「えーっ」と思われる方も多いでしょうが、
この分析をするためには、6千万円の分析機器と専属オペレーターが必要なので、依頼して相談して進めるだけで正確な分析結果がでる外注の方が断然得なのです。
凄い世界でしょう?
もちろん私は関西人ですから、これでもありえない位、安くまけてもらっておりますが。
1割引きで-300万円、2割引で-600万円、3割引で-900万円・・・。
答えは・・・秘密です ( ̄ー+ ̄)

そうそう、外注依頼先の営業担当者の漢氣(オトコギ)も忘れてはなりません。
ありがとうございます! わたなべさん。

06/22
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ③ ―新幹線しますか? 飛行機にしますか?―

今日も、東京から鹿児島に荷物を運ぶ話です。
① 歩き、②自転車、③車、④新幹線、⑤飛行機の選択肢です。
昨日は、5kgを50kgに変えただけで、①歩きと②自転車では厳しくなりましたね。

では、今日中に鹿児島に届ける必要があるとなればどうでしょうか?
ウンコサンプルを分析する時はそうですよ。「新鮮一番!」
①と②は脱落。③車も不可能とは言い切れないでしょうが、苦しくなってきましたね。

では、50kgの荷物を100個運ぶ必要がある場合はどうでしょうか?
重いですが、人数を増やし1人1個ずつ運べば、④新幹線と⑤飛行機は1回で可能ですね。
この境界線は多検体の分析が可能な機器類であるかどうかという線引きです。
もちろん十数台の車を使用すれば可能ですが、無駄でしょう。
手に届く価格の分析能力の低い機械を複数購入し、人件費を多量に使って分析している状態です。

では、この荷物を6時間以内に届けてくれとなったらどうでしょうか?
生物を使った実験では、サンプル分析のタイミングも勝負になってきます。
④の新幹線も苦しくなってしまいましたね。
この境界線は分析のスピードを表しています。
つまり、新しい研究機器を導入すれば研究の幅がドンドンと広がってくるのです。

また、①歩き、②自転車、③車は到着時間の予想が大きく狂うことがあるでしょうが、
④新幹線や⑤飛行機はある程度時間通り正確に届けられます。
新しい機械は正確性もアップしています。

得られたデータで勝負する科学技術系の研究には、
必然的に新しい研究機器が必要となってくる理由がわかっていただけましたか?
論文を審査される過程では、「筆者の使用している装置で得られた数値は精度が低いので、そのデータを別な方法で検証するように」なんて指摘された経験もあります。
勿論、良い機器類を使っていたらこんな疑いかけられません。

まだ明日も続く。

06/21
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ② ―例え話―

研究で非常にお金がかかるものは大きく2つ、機器類と人件費です。
少なくとも、私が獲得した研究資金の1年目、2年目の使用用途も、この2つで5割以上を占めています。
人件費は誰でも理解できるでしょうから、主として機器類の話をします。

専門的研究機器の多くは数百万円から数千万円、そして数億円のものもあります。
何故そんなに高いのかは機器メーカーの人間ではないので厳密にはわかりませんが、
そんなにたくさん売れるものではないので大量生産できないですし、
そもそも極めて高度な技術が結集されてできているものです。
もちろん車と同様に、分野別に世界的なメーカー(ブランド)があり、型のグレードがあり、それは高額になればなるほど、正確で、スピーディーに、多量の検体の処理ができると考えて良いでしょう。
そして、日進月歩で進化しており、10年前の物は役に立たないということも多々あります。
もちろん機械が壊れたわけではありません。
それを使って分析する価値が減少するということです。

わかりやすい例え話を作ってみます。
東京から鹿児島に荷物を運ぶことを考えてみましょう。
選択肢として大きく5つ、①歩き、②自転車、③車、④新幹線、⑤飛行機、があります。
皆さんはどれを選択しますか?
おそらく⑤→④→③の順で選択される方が多いのではないでしょうか?
当然、早く、便利な手段を選ぶということです。
もちろん、300年前は、島津藩は江戸まで大名行列をしていたわけですから、歩きでも不可能ではありません。
お金がないなら歩きで行けば良いと思われる方もいるでしょう。
しかし、5kgの荷物を運ぶだけなら可能でしょうが、50kgの荷物になったらどうしますか?
何とか②自転車ならできるかもしれないが、①は殆どの方は無理ですね。
つまりこの乗り物が研究機器というわけです。
1サンプルをじっくり手作業で分析するのはお金はかかりませんが、限界があります。
そして乗り物(機器類)には②自転車から⑤の飛行機まで、色々なグレードがあるのです。

まだまだつづく。

06/20
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ①

もう、2年も前になるのですかね?
事業仕分けで、科学技術関連の予算が大幅に縮小する方向に進んだのは。
それに対し、多くの科学者が危惧するコメントを出し、それが連日テレビ、ラジオや新聞で報道され、議論されていたことは記憶にあるのではないでしょうか。

私も農水省の競争的資金を頂いて研究している状況なので
(参照: ビッグ・ニューーーーース!!!!!  、
ビッグ・ニューーーーース!!!!! ②
他の競争的資金が次々と縮減されている中、不安を感じておりました。
運よく、私の関わる研究費はあまり影響がないようですが、少し意見を書かせて頂きます。

勿論、著名な先生方と同じように、
「科学技術は科学技術創造立国を目指す我が国の礎になるものであり、長期的な視点に立った・・・」
なんて述べるつもりはありません。
そもそも、こういう意見には、「科学技術の研究は特別扱いされるべきである」という大前提の上にあります。これでは科学技術の世界と距離がある方々には伝わりません。

色々な意見や調査結果から判断すると、多くの日本国民は、
「現在の我々の生活は科学技術の恩恵を受けており、将来もこの国の発展のためには科学技術の進展は必須のものである」
とは考えているようです。
ただ、
「この混乱・不況の中、暫くの間は科学技術系の予算縮小は仕方ない」
とも思っているようですね。

しかし、科学技術の進歩スピードを考えると数年であろうが致命傷になりかねません。
それを理解して頂くためには、研究とお金に関して、一般の方々に理解して頂く必要があると思います。
そこで、私なりに、どうして研究にはこんなにお金が必要なのかということを、少しでも理解して頂けるように明日から説明しようと思います。

なお、今日からの一連の文章は、"科学研究とお金"にのみ焦点を当てたもので、国家予算の使い方に意見するものではありません。

           
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