カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

03/27
日本農芸化学2012年大会終了

農芸化学会での発表を無事終えて、京都から帰ってきました。
私はねー、年度末のこの学会の後、地方での開催時は、
ちょっくら何処かに遊びに行って、精気を養おうと試みるのが恒例なのです。

一般演題では、たかが10分間程度の発表を行い、数分間の質疑応答をするだけですが、
研究者の前で自分の成果を話すとなると、社内や学内、あるいは記者相手とは異なり、
準備はそれなりにしんどいものです。
さらに、年度末という状況も合わさって、謎の疲労感と解放感が生じ、
非現実を味わいたくなり、ふらふらっと何処かに行きたくなるわけです。

例えば、3年前はこんな所に行っています。

呼子のイカ①
呼子のイカ②
呼子のイカ③

しかし、私にとって、今年の開催場所の京都は観光意欲が沸きません。
不本意ながらまっすぐ帰ってきました。

最近は共同研究の関係で、年間、数回行く機会がありましたし、
そもそも、奈良県出身の私にとっては、
京都の寺社等は奈良のものよりは格下であると思っていますので、
観光する気が起こりません。
また、実家に帰る時の通り道で必ず乗り換える駅ですし、新鮮味ゼロ。
それにこの季節は春休みと卒業旅行、例年なら桜も重なり、観光客が多過ぎです。
(ホテルを京都市内にとれない学会参加者も多数いたようです。)
まあ、世界の観光地京都に向かって生意気な事を述べているような気もしますが、
自分の気持ちなので、仕方ありません。
もちろん、飲むには京都の方が圧倒的に上であることは認めますが...。

さて、我々のチームが主催した、
「ポリアミンが調節する生命現象と健康長寿社会へのポリアミンの応用」
へ参加して下さった多数の皆様、誠にありがとうございました m(μ_μ)m 
満足して頂けたかどうかは少々心配ですが、
ほぼ満席で、ポリアミンに興味を持って頂けたのはよかったです。

以上。学会の中身の話、少なーっ (;´^`)ゞ

03/22
厳しいですわ、あれもこれも

農芸化学会のため、今日の夜に京都に入ります。
しかーし、
まだ発表スライド完成しておりません。
威張る事ではないですが...。

今年は、一般演題とシンポジウム演題と2つの発表があるのですが、
今週は昨日まで、春分の日も返上で、学会とは別件の研究打合せでして、
それがまた莫大なデータの解釈で困難を極めまして、準備まで手が回っていないのです。
昨日は、私のウンコ色の脳ミソはパンク寸前でした。
いや~、厳しいです。

とはいえ、私は追い込まれて力を発揮するタイプ。
学会の一般演題自体は明日23日から始まりますが、私の発表は24日の夕方。
シンポジウムは25日の夕方。
まだまだ時間はあるという思考回路です。

新幹線内で頑張りますかね。
でも、新幹線内でコンピューター仕事をすると酔ってしまう私。

もう一つ厳しいのは、今場所の春日野部屋応援企画。
栃煌山関も栃乃若関も、厳しい星勘定になってきました。
上位挑戦ということで覚悟はしておりましたが...。
惜しい相撲もあるのですがね...。
恒例企画をどうすれば良いものかと悩んでおります。
とにもかくにも、今場所最後の応援ヨーグルト弾は発射しましたので、
今日の勝敗で実施の有無を決定します。

学会中はホテル生活。
大相撲放送やダイジェストの録画もできず、相撲を見るのも厳しく一苦労ですわ。

03/19
気が付くと600回、たぶん...。

ブログのフォルダに大量に日々のブログが溜まっていたので、
昨日、1時間かけて整理しました。
そしたら、偶然、金曜日のブログが599回...、たぶん。

ということは、
ガ――――ン Σ( ̄□ ̄∥)

今日が記念すべき600回目や―――っ 〃(≧へ≦)〃

急遽、どなたかにスペシャルゲストを依頼するのは不可能ですから、
600分の1としてやり過ごすことに決めました。

ゲストに書いてもらうと私が書かなくて良いので楽なのですがね、残念です。

そういえば、博士のベストセレクションも全然更新していませんね。
自画自賛のブログも結構あるのですが。

「ちょっと落ち着かないと...」とは思ってはいるのですが、
なかなかドタバタしておりまして...。
また、今日からしばらく、この職場に丸一日いるという日がない、
落ち着かない1週間が始まります。

お酒もたくさん飲む機会がありそうなので、
開き直って、気合入れていきますわ!

03/14
iPadを渡された私

私が携帯電話を持っていないのは、周囲では特別天然記念物級の扱いを受けております。
そんなものは要らんわけで、誰に持てと言われても持つつもりはありません。

ですが、外出時に一番困るのは、大量に届く仕事メールです。
学会で2日間でも会社を空ければ、返信が必要なものが軽く30通以上届いています。

それと、このブログ。
朝から外出の日は、6時台から書かねばなりません。
もし、6時台に出発する時は、5時台、あるいは前の晩遅くに書きます。
長期出張の時などは、1週間分まとめ書きしておかねばなりません。
やったことが無い人にはわからないでしょうが、
それはそれは、かなり大変な作業です。
移動中や外出先で書いて、ポンと送付できれば格段に効率的アップです。

もう一つ、取材、簡単な講演会、イベントの度に、
LKM512の説明をするのに印刷物を準備しなくてはなりません。
相手により、知りたい内容は異なるので、その度に準備して印刷しています。
「全部詰め込んでおいて、いつでも自由に必要な写真やグラフを出すことができたらいいなー」
と思っていました。

Twitterでは、「学会先等からもつぶやいて下さいよー」という要望などもありました。

これらを一気に解決するのがiPadということで、LKM事業部から支給されました。
20120314.JPG
iPadとiPodの区別もつかなかった私ですから、少しずつ使っていきます。

便所に持ち込み「ウンコなう」なんてやりませんから、ご安心下さい。

03/12
今日は成果発表会

まずは、栃乃若関、やりましたね!
大関稀勢の里を圧倒の押し倒し。
今日の本題とは異なりますが、どうしてもこれだけは書きたかったので...。

さて、本日は、生研センターの研究成果発表会です。

「腸内ポリアミン濃度コントロールによる健康寿命を伸ばす食品の開発」
というテーマで実施していた研究です。

早いもので、このための研究資金を獲得したのは約2年と8ヶ月前で、
その時のブログはこれです。

ビッグ・ニューーーーース!!!!! ①

ビッグ・ニューーーーース!!!!! ②

今日はその総まとめの発表会なのです。

これに採択されてから私の意識は変わりました。
それまでは、
「他企業より良い仕事を、他企業が考えていない研究をしないといけない。」
と同業他社を意識していましたが、次第に、

「世界をあっと驚かせる仕事をしたい!」

と同業他社が視界に入らなくなったような気がします。

会社には申し訳ないですが、小ぢんまりと、会社のためだけに仕事をまとめるつもりはありませんでした。
税金を頂いて研究していたのですから、当然と言えば当然です。
但し、それが協同乳業の利益に繋がるということは確信しておりましたが。

成果発表の場も、微生物学や栄養学系等の専門ジャーナルから、
少しでも読者が多いであろう総合ジャーナルをターゲットとすることを心掛けました。

東日本大震災が起こった後は、特にそういう気持ちが強くなりました。
「こんな時に研究なんてしていて良いのか?」
というもやもやした思いを切り替えて、
「とにかく日本から元気の良い論文を出したい!」
という気持ちに...(まだ、不十分なのはわかっております)。

今日は、このような気持ちを込めて、
そして私のような若僧に、思い切って1億5千万円以上の資金を出してくれた生研センターへの感謝を込めて、プレゼンテーションしたいと思います。

そして終わったら、思いっきり、飲み食いしたいです。

03/08
先日の論文を解説します!(漢方薬活性型ビフィズス菌)③

一昨日、昨日の続き、大黄の有効成分センノシドを腸内で分解して
薬効成分レインアンスロンを産生して腸の蠕動運動を活性化させる技術の開発です。

試験管レベルで良い結果が出れば、次はマウス実験になります。
「本当にセンノシド分解に腸内細菌が関与しているのか?」
まずは抗生物質を経口投与してみました。
結果は歴然!
何も与えない(対照)マウスでは、センノシド投与で明らかに下痢気味になるのですが、
事前に抗生物質を投与するとセンノシドを投与しても全く効きません。
糞便中に残っているセンノシド含量を測定してまた驚き。
対照マウスは、センノシドが殆ど残っていないのに、
抗生物質投与マウスは、たくさんのセンノシドが分解されずに糞便中に出てきます。

次に、抗生物質を投与したマウスに、昨日のブログで書いたビフィズス菌を投与して、
その後にセンノシドを投与してみました。
結果は明瞭!
きれいに下痢気味になり、糞便中センノシド含量は激減しました。

最後に、実際の蠕動運動を測定してみようと炭を経口投与し、
それが流れるスピードを測定してみました。
抗生物質投与後、ビフィズス菌を投与し、センノシドを投与し、その後に炭です。
ビフィズス菌を投与"あり"、"なし"で比較しました。
結果は完璧! こんな感じです。

20120308.jpgビフィズス菌を投与しているマウスの方が、炭の流れるスピードが速く、
蠕動運動が活発になっていることが証明できました。

と、3回シリーズでまとめましたが、空き時間の実験なので5年以上かかった仕事です。
そして、初めて、社内で他のメンバーにきっちり手伝ってもらって実施した試験です。
矢澤さん、近藤さん、ついでに助手K(彼は最後のおいしい所のみを手伝っただけなので)、
ご苦労さまでした。

さあ、便秘でお困りの皆様、センノシド系漢方便秘薬とLKM512をお試しあれ!

03/07
先日の論文を解説します!(漢方薬活性型ビフィズス菌)②

昨日の続き、大黄の有効成分センノシドを腸内で分解して薬効成分レインアンスロンを産生して腸の蠕動運動を活性化させる技術の開発です。

とその前に、「レインアンスロンを飲めば良いじゃないか」というご意見もあるでしょうが、
この物質は安定性が悪いようです(化学は得意でないので説明が雑ですいません)。
試薬として販売すらされていない位です。
ですから、腸管内で作らせる方が効率的で経済的なのです。

センノシドをレインアンスロンに変換するには、
酵素で二段階の分解を行えば良いのです。
ややこしいので酵素の名前は書きませんが、こんなイメージですかね。
4ピースのパズル(センノシド)を第一段階で2ピースに割り、第二段階で1ピースに割ると、その片方がレインアンスロンであるというイメージです。

これら酵素をビフィズス菌や一部の乳酸菌が持っているだろうということは過去の報告からわかっていたのですが、それだけで研究が進んでいませんでした。
薬学部の先生方は、複雑怪奇な腸内細菌が登場した時点でお手上げ状態に陥るようです。
その結果、優秀な菌株を選出する作業は実施されていませんでした。
そこで、私が保存している135株菌株から優秀な菌株を選択する作業に入りました。
試験管レベルの実験です。
その結果、センノシドを分解し、レインアンスロンを産生する菌株が複数見つかりました。
その中から、胃酸を通過できる耐酸性を有しているものを選択し、
強烈にセンノシドを分解する菌株とマイルドに分解する菌株を選出しました。
強烈なのが簡易番号M-8(後にLKM10070と命名=正式に協同乳業の保存菌株に登録)と、
マイルドなのがお馴染みLKM512。
マイルドな菌株が必要な理由は、強烈過ぎると下痢になるリスクが考えられたからです。
そして、マウスを使った実験へと進んで行くのですが、続きは明日。

ちなみに、M-8という菌株はBifidobacterium pseudocatenulatum(ビフィドバクテリウム シュードカテヌラタム)という学名のビフィズス菌です。
私の本名はMitsuharu Matsumoto。
M-8のMは私の頭文字。
社内でも秘密にしていましたが、これは私のウンコから発見した菌なのです ( ̄ー+ ̄)

03/06
先日の論文を解説します!(漢方薬活性型ビフィズス菌)①

「インフルエンザ予防にヨーグルトが効く」
流行っていますが、個人的には興味がありません。
おかげで、最近は一般の方向けに講演をすると、「LKM512はインフルエンザに効くのか?」という質問をよく受けます。
回答はシンプル、
「知りません。私はそんな実験やっていませんし、興味もありませんので。」

実は、私、こんな時代でも地道に"便秘解消"の研究の方が興味あります。
30年以上前から試されている、ある意味、超時代遅れのビフィズス菌の機能です。
2010年代に便秘解消に真剣に取り組んでいるビフィズス菌の研究者は稀でしょう。
しかし、私は、健康にとって一番大事なことは、大腸内で悪い代謝産物(腐敗産物)を長時間滞留させないことと信じています。
特に、入院患者の場合、運動不足と抗生物質の投与等で、重度の便秘症になるようです。
入院患者は当然、一般の生活をされている方でも、
飲み薬が効かなくなると、最終的には浣腸で強制的に排便させるのが現実です。

この飲み薬(下剤)に高い頻度で使われている漢方薬(生薬)があります。
その名は『大黄(ダイオウ)』。
あるいは大黄の有効成分『センノシド』という名の方が有名かもしれません。
便秘症の方は、何度か耳にしておられるのではないでしょうか?
一般の市販薬にも使われておりますので、実際に試された方も多いと思います。

この薬は、効く人と効かない人がいるのですが、その原因が腸内常在菌にあるのです。

つまり、センノシドを腸内で分解し、実際に腸の蠕動運動を活性化させる薬効成分「レインアンスロン」を作り出す役割を担っているのが腸内常在菌なのです。
もし、センノシドからレインアンスロンを産生できる腸内常在菌がいないと、
その人にはこの薬は効きません。
反対に、レインアンスロンを産生できる腸内常在菌がいれば、この薬は効きます。
「じゃ、少しでも多くの患者さんに効くようにしてやろうじゃないか!」
というのがこの論文(PLoS One 7: e31700)の背景です。
つづく。

03/01
古いズボン

関東地方の方、昨日の雪は大変でしたね。
一昨日紹介した梅もびっくりだったと思います。

20120301.JPG


私は都心で研究の相談がありましたので、大雪が降る中、しぶしぶ出かけました。
初めてお会いする先生だったので、「別の日にしましょう」とも言い出せず...。
お土産にヨーグルト3箱担いで頑張って行きました。

但し、革靴ではなく、普段履いているカジュアルなもの。
かばんはリュックサック。
私には、雪の中を革靴で歩いているサラリーマンは滑稽にしかみえません。
余程のバランス感覚か受け身の技術を身に付けているのなら別ですが...。
実際に、何人も転ぶのを目撃しました。
でも、自業自得だと思います。

とはいうものの、スーツに普通の靴は明らかに変です。
ですから、ブレザー系にして、ズボンも少しでも靴に合うものにしようと、
普段ははいていない、古いものにしました。
学生の頃のもの。
たぶん成人式の時のものなので、18年前になります。

苦しかったですが、はけました!
時々太ったと言われますが、大して太っていないということです。

はい、今日はこれが言いたかっただけです。

02/29
4年に1度の2月29日が年間ウンコ回数に与える影響

地球が太陽の周りを一周するのが、実は365.2422日かかるので、
それを補正するために4年に一度、2月29日があるのは有名な話です。

得したような気分ではありますが、
今日が4年に1度の誕生日の方は別にして、
まあ普通の平日でしょう。

しかし、
私の場合は、年間ウンコ回数を測定しておりますので、
決して軽視できないプラス1日です。
しかも目標回数をLKM512にちなんで、512回としており、
その回数に近づいた年もあったので、なかなか厄介な問題です。
各年のウンコ回数はここから→ 「発表! 2011年 年間ウンコ回数」

もし、今年目標の512回を1回オーバーして513回を記録してしまった場合、
恨んでも恨みきれない2月29日になることでしょう。

反対に、目標の512回を達成したとしましょう。
本来の年なら、511回じゃないかと思い悩むかもしれません。

理系の人間としては、
正式なウンコ回数をデータとして扱うためには、
回数を日数で割って、1日当たりの平均値で表示しないと正確ではないのではないか?
と別問題で悩んだりします。

とはいえ、1年が365日であろうと366日であろうと
年間回数は1月1日から12月31日までの集計なので、
とにかく、今年は366日であることを意識して、
日々、ウンコ道を精進しなくてはなりません。

今日の存在が、吉と出るか、凶と出るか...、そんなの関係なくウンコは出ることでしょう。
『総排便量(糞便重量×排便回数)はほぼ一定』の法則に従って。

           
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109