カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

05/09
512の512

ビフィズス菌LKM512のヨーグルトの新商品が4月より量販店で発売されております。
「お通じを改善」を謳った機能性表示食品となります。

こんなパッケージです。

20190510-1.JPG

抽象的ですが、LKM512という菌株名を囲む線は大腸を表現し、
その先の矢印はウンコがブリブリと肛門より排泄されることを表しています。
...と思います(私がデザイン作ったわけでないので真意は不明です)。

事実、この菌を摂取すると便秘は改善されます。
便秘が改善されれば、腸内細菌が産生する腐敗産物が減ります。
つまり、便秘中は滞留するウンコ中で悪玉菌が腐敗産物を作るのですが、便秘が解消されると腐敗産物が生じる前に排出されるということです。
従って、便秘が解消されただけで肌つやが良くなるなどの現象が頻繁に起きるのです。
極悪ウンコ臭が軽減されるのが腐敗産物の減少の何よりの証拠です。
是非、お試し下さい。

上の写真のヨーグルトは、私が個人的にスーパーで昨日購入したものです。
自宅で食べようとじっくりパッケージを眺めていると...
(研究成果物が商品として世に出たことを実感する至福の瞬間である)
賞味期限が、なんと
5月12日
じゃないですか!!!

20190510-2.JPG

個人的には「超レアもの」をゲットしたと思っております!
512という数字との深い縁も感じます。
さすがオレって気分です。


最後に、私のTwitterに問い合わせが来ると混乱しますので、販売されている店舗につきましては当社お客様相談室にお問い合わせください。

協同乳業(株)お客様相談室 0120-369817(受付時間/9:00~17:00)

05/08
五月病は大丈夫ですか?

史上最長のゴールデンウィーク10連休は五月病にどのような影響を与えるのでしょうか?

共同研究先の大学の先生方によると、例年、ゴールデンウィーク明けから講義に出席する生徒数が減るらしいです。
多くの企業でも、4月に入社した人が来なくなるタイミングとして、最も多いのがゴールデンウィーク明けのようです。

講義の受け方等の要領を掴んだ学生も多々いるでしょうし、
ここは私には合っていないと早々に人生の判断を下した人もいるでしょう。
従って、来なくなった学生や社員を全て五月病と決めるのは短絡的です。

しかし、入社20年を超えており、当社のストレス・チェックでも強いストレス耐性を有していると査定される私ですら、10連休の終了が近付くにつれ生じた「休み明けが怖い・働きたくない」ストレスで口内炎を発症した現状を考慮すれば、五月病は油断ならない病気(現象あるいは症状)と考えるべきです。

もし、このストレスが体の弱っている箇所を攻撃したら、いわゆる五月病の典型的な症状である情緒的・行動的トラブル(医学的には適応障害という症状)ではなく、五月病とは診断されない別の疾病発症に繋がるリスクもあるはずです。
(ふと、こういう視点でのゴールデンウィーク明けの疾病発症率の疫学調査とかないのだろうかと思った。でも、余裕がなく本業ではないので調べない。)

また、私のように自発的に考えて能動的に行う仕事は、受動的に仕事が溜まる職種とは異なり、特に前向きな心構えが不可欠で、これを失うと機能しなくなるリスクがあるのです。

私はこの10連休により誘発される可能性があった五月病を予防するために、
毎日、最低2時間は研究的デスクワークをして、休み明けとのギャップを減らそうと試みておりました。
具体的には、なかなか仕上がらない論文原稿を改めていじくり回していました。
普段なかなか時間がなくて読めない関連論文も色々と読み、少しは進展したと思います(この充実感も重要)。
あと、早寝早起きも実施しておりました。
おかげで、もしかしたら罹っていたかもしれない五月病は、口内炎程度に治まり、無事出社できました!

少々不安だった4月から雇っているポスドクさんも、ちゃんと出社してくれました!

そういうわけで、10連休の影響はほぼ無く、仕事の再開です。

04/19
100回目は3月20日(今年のウンコ回数)

私の年間の大便排泄回数ですが、
昨年までは、年を越してから集計しておりました。
普段、何回目のウンコなのかわからないまま、記録だけしておりました。

しかし、今年は、大便排泄回数を認識しながら過ごすのもよいかと、
記録用Excelに計算式を埋め込み、日々眺めながら記録しております。

ただ、自分で眺めていてもあまり面白くはありません。
とはいえ、誰かに「今、××回目のウンコしてきた」なんて伝えても迷惑でしょう。
そんな中、「ブログを以前みたいに更新して」って声も沢山頂くので、
今年は、排便100回毎に報告でもするかと思った次第です。

そういうわけで、2019年の100回目を振り返ったところ、
3月20日に人間ドックを受けた後の、バリウム排泄用の下剤による一発でした。
なんと、Twitterでは、記念すべき100回目に呟いておりました。

「第1次バリウム放出ナウ うんこんにちは!」

さすがオレ。

ということで、時々報告しますので、よろしクソ

04/17
酵素工学研究会で話します

今週の金曜日(4月19日)、酵素工学研究会第81回講演会で話します。

昨年、Science Advancesに掲載された話を中心にということなので、
それにほぼ絞って、
「腸内細菌叢の代謝制御による生理活性物質ポリアミンの生合成」
といタイトルで話します。

京都大学の益川ホールです。

他の演題は、私には馴染みがないテーマが多いです。
タイトルすら理解できないものもありますが、
こういう時でないと聞けない話ですから、楽しみです。

20190417.jpg

04/04
ドリアン攻撃

偉い先生から国際シンポジウムでの講演を頼まれて、
タイ・バンコク出張に行ってきた。

土産として、ドリアンのドライフルーツを買ってきた。
タイスパイスの激辛のおやつも買ってきた。
半分おふざけである。
帰国翌日の朝、各部署に配った。
「なにやらヤバそうなものだな」との表情が一瞬表れるが、皆さん一様にお礼を述べる。

20190404.JPG

次の日、事務所に用事があったので行った。
ウンコ臭がする。

心の中で「誰や、屁をこいたの? 臭すぎるやろ」
と思いつつ、しばらく部屋にいたが、においはなくならない。
普通の屁なら、もう臭わなくなるだろうという時間は、十分に経過していた。
いよいよ、「誰かのパンツにウンコがついているに違いない」と疑い始めた頃、
普段用事がある時以外は私に話しかけてこない女性が興奮気味に、
「ドリアン、やばいですよ。外側の袋を少し切っただけで凄いにおいなんです」
私「・・・もしかして、このウンコ臭って、俺が買ってきたドライフルーツのドリアン?」
その通りであった。

本気で袋を開封したら、部屋を壊滅させる威力がありそうである(怖くて確かめておらず、推測の域を出ないが...)。

いや~、予想以上のパワー
満足である!

03/25
ランチョンセミナー(日本農芸化学会)で話します

3月24日から日本農芸化学会2019年度大会を開催しています。
春場所の千秋楽の日からですね。

最近の我々の研究内容が、少々農芸化学会という分野から外れていることもあり、
不参加の予定だったのですが、
ランチョンセミナーを頼まれましたので、その日のみ限定的に参加します。

ランチョンセミナーとは、学会参加者が、昼休みの時間にランチを食べながら聴講するセミナーのことです。大体40~50分間です。
私が知る限り、企業が関連分野の専門家に講演をお願いし、ついでにちょっと自社宣伝するというスタイルが多いです。
もちろん、本気で自社商品やサービスを宣伝するセミナーもあります。
学会参加者は、弁当が無料で食べられ(主催企業が用意)、情報もゲットでき、昼休みも無駄にしなくてよいため、良い事だらけであり、基本的には超満員になります。

私が頼まれているのは、3月26日開催の、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)さん主催のセミナーです。

「メタボロミクスを利用した腸内細菌叢の代謝系の解析とその応用」

20190325.jpg

食事しながらウンコの話をされたら困る方にはお薦めできません。
あるいは、さっさと弁当を食べ終えることを推奨致します。

一方HMT(株)さん曰く、
「皆さん、講師の名前を見た時点で、それはわかって聴きに来られるので問題ないですよ」
だそうです。ほんまかいな・・・。

また、私は、HMT社が、私のウンコ実験で必ず登場する「ひじき」が入った弁当を発注しているか否かに注目しております。

興味がある方は、当日は早めに会場に行ってチケットをゲットして下さい!

03/15
解説記事が掲載されました(バイオサイエンスとインダストリー)

昨年、Science Advancesに掲載されました論文内容に関して、
執筆の依頼を受けた解説記事が、
バイオサイエンスとインダストリー(第77巻1号)に掲載されました!

腸内細菌(口から投与されたプロバイオティクスも含めて)は、
それぞれが腸管腔内の限られた環境中で、
(環境には食由来成分も含まれる.本ケースではアルギニンが鍵となる成分である)
サイズは小さいが、複雑でダイナミックな生存競争を繰り広げているのですが、
各細菌ケース・バイ・ケースの生き残り戦略が絡み合った結果、
我々の健康維持に役立つポリアミン(プトレッシン)が、
副産物(ゴミ)として、菌体外(腸管腔内)に放出されることを明らかにした論文です。

解説記事のタイトルは、
腸内細菌叢による「ハイブリッド・ポリアミン生合成機構」
です。

20190315.JPG

「トピックスとして2ページにまとめて欲しい」と頼まれたため、
頑張ってコンパクトに仕上げました。

興味がある方は、ご一読下さい。

03/04
俺の梅 開花! 2019

俺の梅(紅梅)は、2月20日に開花し、只今満開です。
今年は、2月に入ってから寒かったせいか、開花が遅かったです。

20190304.JPG

一昨年、生死の境をさまよい、1輪の花も咲かせなかったこの梅盆栽ですが、
なんとか持ち直してくれました。
肥料には油糟が合うようです。

夏場に、じっくり育てた左下の短い枝に10輪程の花が咲きました。
これにより、少々樹形のバランスがよくなったと自画自賛しております。

梅が散れば、間もなくスケジュールが埋まっている春が訪れます。
もう少し梅の季節であって欲しい...。
そんなノスタルジックな気分に浸る今日この頃です。

02/25
発表! 2018年 年間排便回数

お待たせしていた、昨年のウンコ回数を発表する。

なんと、
452回
1.24回/日

感想を一言で述べると、「少な~」である。
ビフィズス菌LKM512に因んで、512回を目指していた頃とは大きく異なる。

月毎に集計した排便回数データを図1に示す。

20190225-1.jpg

ウンコを意識して茶色の棒グラフにした。
無数のグラフを作成してきた研究人生であるが、茶色バーは初めてである。
本題に戻す。
図より、特別にイレギュラーなことが起きたわけではないことがわかる。
全体的に年間通して排便回数が少なくなっていることを示している。

私は2014年に年間512回という「ぴったり賞」を達成している。
その後、特に512回を目指しているわけではないので、
2018年の数値は、「目標未達、大幅に下回っている」と落ち込む必要はない。
しかし、なんか悔しい。

普段から、ここ数年、ウンコ回数が減っている気がしていた。
「ウンコもれそう~」となる頻度が少ないからである。
そこで、年間総排便回数の変遷データを整理してみた(図2)。

20190225-2.jpg

こちらの折れ線グラフのマークと線もウンコを意識して茶色にした。
2013年に最高値536回を記録してから、毎年、徐々に低下していることが明らかとなった。
2013年と比較すると2018年は84回も減少している。
年間15回程度、一定レベルで減少している。

その理由であるが、食べる量に比例していると考えられる。
4-5年前より、睡眠を大切にしており、
「最高の睡眠」と「最高の目覚め」を演出するためには、
睡眠に入る時に腹が膨らんでいないことが重要との独自の結論を出し、
夜の帰宅後に食事を摂らないことが増え、今では、殆ど食べない。
自社通販で購入している「おなかにおいしいヨーグルト(無糖)」に、
自宅にあるフルーツを入れて食べるのみ。
22時を過ぎると、それすら食べない。
つまり、ウンコの原料である食事量が減っているので当然の結果といえる。
まさに、食べた量とウンコ量は比例しているのである。

それにしても、知らない内に、10年間もデータを取り続けたことになる。
ここまで正確な1個体の排便回数データは他にないと自負している。
排便時間、場所、シチュエーションもデータ化しているので、
ゆっくりできる休日があれば、もう少し詳細に分析してみようと思う。

世の中、排便管理アプリなるものが流行っているようで、
たまに意見などを求められることがある。
個人的には、こんなことを金儲けに繋げようとする行為にはうんざりしている。
どんなアプリを使おうが、正確に記録をするのは個人の資質に依存する。
そして、私のように徹底した性格でない限り、殆どの人は継続できない。
つまり、私から言わせれば、アプリなど必要ない。
さらに大事なことは、きっちり記録したところで、正直、健康に関わる本質的なことは何もわからない。
せいぜい得られることは、
「あの時、食あたりで酷い下痢になったな~」などと懐かしむことと、
「オレの年間排便回数は500.7回、1日あたりにすると1.371回、10年データ取ってるからめちゃくちゃ正確! 最近減って来てるけどな。」と飲み会で威張れる程度であろう。
もちろん、相手が好反応を示す保障は微塵もない。

02/21
論文が掲載されました(Scientific Reports)

昨年末ですが、㈱島津製作所と大阪大学工学研究科との共同研究の成果をまとめた論文が掲載されました!(Twitterでは報告済みです)

タイトルは、
Free D-amino acids produced by commensal bacteria in the colonic lumen.
日本語では、「結腸内細菌が作る遊離D-アミノ酸」

これまで、超微量なD-アミノ酸(※)を測定するのが非常に困難で、
時間もかかっていたのですが、
大阪大学工学研究科の福崎英一郎教授が、殆どのD型の基本アミノ酸の測定が高感度でスピーディーに測定する方法を開発され、
㈱島津製作所がそれを応用した測定系を完成させ、
私がお話を頂き、ウンコ研究に応用して論文化したということです。

※D-アミノ酸(D型アミノ酸):アミノ酸はL型とD型が存在します(グリシンを除く)。これを、化学用語では光学異性体(分子構造が鏡像関係)といいます。長年、生物界に存在するアミノ酸はL-アミノ酸のみと考えられていたのですが、近年、分析技術の進歩に伴い、D-アミノ酸が非常に微量ではあるものの広く存在していることが確認され、しかも生理機能を有していることが明らかになりつつあり、注目されています。

研究の結果、過去に腸の内容物からは見つかっていなかったD-アミノ酸が沢山発見されました!
しかも、それらの殆どは、腸内細菌により産生されていることがわかりました。

これ、まぁまぁ凄い発見で、日本経済新聞(電子版)等でも取り上げてもらいました。
腸内細菌が宿主に与える様々な影響の中には、D-アミノ酸が絡んでいるものがある可能性は十分に考えられますので、将来に繋がる研究成果です。

論文はフリーで閲覧できます(⇓)
https://www.nature.com/articles/s41598-018-36244-z

英語が嫌な方はリリースを出しております(⇓)
https://www.lkm512.com/contents/20181221.pdf

わかり易い英語(専門性が低い英語)が良い方はこちら(⇓)。
このブログの読者にそんな人はいないと思いつつ...)
https://www.shimadzu.com/news/9psz9ntuogzc2e6j.html
島津製作所さんの英語リリースです。
さすが、我が国No.1の精密分析機器製造企業! 世界中のユーザーに発信です。

「こんな研究して、また何か企んでるの?」
と質問を受けますが、考えてないわけないですよね。
もちろん秘密です。

           
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109