カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

04/11
大体片付いて、次は・・・

昨年後半に嘆いていた依頼原稿の仕事、
参照ブログ:執筆業

3月締めの2つを数日遅れで仕上げて、大体片付きました。
大体というのはこの後、出版社から校正等の依頼があるためです。

残りは、私が実験をやって来た中で、苦労したエピソード等を軽いタッチで書いてくれと頼まれている原稿だけです。
要するに、お堅い学会誌の中で、ちょっとした息抜き系のエピソードを依頼されたわけです。

逆にこういう書き物の方が苦労しそうな嫌な予感。

学会誌に「ウンコ」なんて書けないだろうしね~。

「堅い記事でなく、軽いタッチで」って頼んだ方も、
私が普段ブログで、ここまで軽いタッチの話を書いているとは知らないだろうしね~

とりあえず、好きに書いてくれと頼まれた原稿。
「ウンコ」、いや、百歩譲って「うんち」で初稿は出してしまいましょう!

04/09
2014年 年間ウンコ回数途中経過①

2014年も3ヶ月が過ぎました。
とりあえず、ウンコ回数のペースを把握しておく必要があり整理しました。

1月 42回
2月 35回
3月 46回
3ヶ月間の合計:123回
1日平均回数:1.367回
このペースが続いた場合の予想年間ウンコ回数:499回

20140409.jpg

年間512回を目指しているので、まずまずの序盤です。
大体、後半にペースが上がって来ますから、理想のペースと思います。

今年の特徴は自宅での排便回数が多い事。
自宅で50回
毎年、圧倒的に多い会社での排便の58回と拮抗しています。
理由はわかりませんが、畑作業がまだ本格的に始まっておらず、
毎朝、家でじっくりウンコをしているからでしょうか。
毎朝5時半には起きて活動しているのも要因かもしれません。

また、研究用に使用したウンコも多く、既に5回分を使っています。
たった5回と思われるかもしれませんが、
会社で出した58ウンコ中の5ウンコですから、
8.6%も実験用に使っていることになります。

近年は本試験の被験者やマウスのウンコを調べるばかりで、
自分を含め身内のウンコを実験用に使う機会が少なかったのですが、
この増加は、予備的に実験手法を試行錯誤している証拠ですね。

04/08
プレゼンタイム

昨日ブログに書いた土曜日の酒前プレゼンに引き続き、
昨日も50名程の前で研究成果のプレゼンテーションをしました。
今年度2発目です。

ふと、「今年度は何回やるのだろう?」という疑問が頭をよぎりました。
月間3~5回とすると、おそらく年間40~60回の範囲と思いますが、
実際数えたことはありません。
そういう訳で、今年度はどれだけ実施するのか計算してみようと思います。
プレゼン時間等も記録していきたいと思います。
もらった質問なども、暫くすると忘れてしまいます。
それらもひっくるめて、
ウンコ集計と同様にExcelで管理してみます。

これで、少しプレゼンをする楽しみができました。


次は、5日後、来週4月13日の日曜日
愛知県犬山市の市民健康館「さら・さくら」での健康祭りです。
弊社東海工場が犬山市にある関係でお話があったようです。
午前11時から約1時間講演をするので、お近くの方、是非遊びに来て下さい。

と、人が来なかったら寂しいので少し宣伝してみました。

こういうお祭りでの講演は、主催者が考えている程甘いものではなく、
非常に人が入り難い事を、経験上よ~く知っていますから。
そして、恐怖のちびっ子がいる可能性も高いのですよ。

04/07
最初で最後 酒前プレゼン

おかげさまで当社は60周年を迎えたということで、
この土曜日にOB、OGの方も招待して内輪で立食の記念パーティーを行いました。

その中に私が10分間程研究成果を話すというコーナーがありました。
宴も盛り上がっている開始1時間後位のタイミングで。
今考えたら、何故、このタイミングだったのでしょうね?

ステージに上がる前から会場の雰囲気でわかっていました。
「誰も聴かないぞ」って。
そもそも5分前までは私もその場で一緒に飲んでいたわけですから。

登壇・・・、予想通り、殆ど聴いていない・・・。

プレゼン中「ブログのネタにするしかないな~」
と考え始める始末。
集中できていないことを示す完璧な証拠です。
私の場合、集中できていない時は、プレゼンしながらでも、
色々と別なことが脳裏を駆け巡るのです。
久しぶりにこの感覚を味わいました。

私が絶対にやりたくないプレゼンはこれまで大学の授業でした。
すぐ寝る(講義が始まる前から寝る。寝る気で出席しているとしか思えない)
携帯電話をいじる
ぺちゃぺちゃ喋っている。
先生は怒らない。
(私が協同乳業という看板を背負っていなければ、完全にキレています)

でも、話していると、最初は興味なさそうだった生徒でも、
途中から聞き入ってくれる人が数十人は出てきます。

しかし、今回は無理。
アルコールが入ってましたので。

もう二度と引き受けません。
お酒が入った人を対象にしたプレゼンは。

04/03
影響

昨日のプレスリリース後、
外部の知り合いがネット上で色々と見つけて連絡をくれました。

昨日、私は提出期限を過ぎた原稿と生ウンコ実験で必死のパッチでしたので、
メールを受けて確認して笑ってしまうだけ。

まずはこれ。
理化学研究所さんがリリースを共有してくれたのですが、
トップページに、しかも小保方さんのSTAP細胞の調査報告の真横に掲載されていました。
2014040301.png
ァハハ・・(・∀-`;)

STAP細胞に関しては、私は素人なのでよくわかりませんが、
彼女が「できた」と主張するなら、もう少し時間を与えてあげれば良いような気がします。


これも笑ってしまいました。
共同研究したHMT社の株価が証券会社のニュースになる位に上昇したそうです。
2014040302.jpg
おそらく彼等は、この情報を私にだけは掴まれたくなかったでしょうね~。
特に私を担当している漢氣(おとこぎ)がある営業マンは。


まあ、何が起こっても、
私の給料には殆ど影響がないことだけは自信があります(笑)

04/02
我々のアンチエイジングに関する論文が公開されました!

2014年度、ブログの最初は「ウンコもらしちゃったマーク」で楽しくスタートしましたが、研究の方も良い形でスタートしました。
4月1日の18:00、我々の論文がNature姉妹誌Scientific Reportsに公開されました。

2009年から始めた
「腸内ポリアミン濃度コントロールによる健康寿命伸長食品の開発」
で実施した研究をまとめた論文です。
今日は、詳細は省き、要点のみを述べます。

①我々がアンチエイジング物質として期待している「ポリアミン」。これを腸内細菌に作らせて、生体内に供給することで健康寿命を伸ばそうという試みです。

②色々な試験(本当はここが味噌なのであるが今日は省く)の結果、
アルギニンの投与で腸管内ポリアミン濃度が増やせることがわかりました。
また、それにLKM512を加えると、より確実にポリアミン濃度が増やせることを見出しました。
個体差がある腸内細菌を利用して、殆どの個体の大腸内に特定の有用物質(今回の場合はポリアミン)を作らせることに成功した最初の例と思われます。

③アルギニン & LKM512をマウスに長期間投与して寿命と学習・記憶力への影響を調べました。
こだわったのは匹数。140匹でスタート。
この数やったら誰も文句言わんやろと。助手達は私を恨んだと思いますが。
もう一点、こだわったのは投与開始時期。
14ヶ月齢の時点から投与開始したのですが、マウス平均寿命を2年として、日本人の平均寿命を85歳とすると、大体50歳から投与開始したことになります。
これまでの我々の実績は10ヶ月齢(同30歳代半ば)でしたから、
大失敗の終わるリスクがありましたが果敢に挑戦。
おかげ様で、なんとか寿命は伸びました。

そして投与半年後、すなわち20ヶ月齢での学習・記憶力試験の成績が、アルギニン & LKM512投与群では非投与群と比較して有意に高かったのです。
20ヶ月齢というのは、先程の平均寿命換算で70歳位です。凄い!
ヒトに応用したら、70歳時点で脳機能が高まるという可能性を示唆しています。

色々調べて、ポリアミンは脳機能とも関係がありそうだと興奮していた昨年秋、
ショウジョウバエの実験で、ポリアミン高含有餌で加齢による記憶低下を抑えた研究成果がNature Neuroscienceに掲載されました。
今では、我々の結果は偶然ではないと確信しております。

ということで、滞っていた論文は、私が全部ひっくるめて執筆することにしました。
しんどかったです。英語を書くだけで何時間費やしたかわかりません。

個人的には、初めて私がコレスポンディングオーサー&ラストオーサー(あらゆる意味で誰がどう見てもこの研究を主導した人)になっている記念すべき論文でもあります。

フリーでPDFを落とせますので是非読んでみて下さい。
長いですが。

掲載論文はこちら(Scientific Reportsのホームページにジャンプします)
http://www.nature.com/srep/2014/140401/srep04548/full/srep04548.html
是非、Supplementary Information(補助データ)も見て下さい。
面白い食事メニューが載っています。

改めて読み直すと、自分で述べるのも変ですが、それなりにしっかりした論文です。
1ランク上のNature Communicationからrejectを受けたのが悔しくてなりません。
そういうわけで、嬉しい気分は全く無く、むしろ機嫌が悪い私であります。

それとは別に、ウンコを提供してくれた皆様には感謝感謝でございます。
サンクソ ベリー ウンチ!


あっ、そうそう。
アルギニンはね、そのまま市販の錠剤や粉末を飲むだけではダメなんです。
小腸で吸収されてしまうのです。
ちゃんと大腸に届けて腸内細菌にポリアミンに変換してもらわないとね。
秋にはスペシャルコーティングしたアルギニンを販売開始しますので、
ちょっと待って下さいね。

03/31
今日やること

今日は年度末。
何かと忙しそうな日ですが、
私は土日に学会に参加していたので休まねばなりません。

きっちり休暇を取るという意思ではなく、
この土日にせねばならなかったことをするのです。
野菜の種蒔いたり、苗を植えたり・・・。

この時期は非常に大事で、「来週末で良いか」と1週間遅らせると、
収穫が当然遅れることになります。
収穫が遅くなる位なら1週間分の野菜代が少々勿体ない位で問題ありません。
しかし、レタスなどはたった1週間のずれでも、
収穫時期には暑くなり過ぎて腐ることもあります。
5月後半には夏の様な気温になることありますから。
苗はこのタイミングで定植する様に育っていますので、弱くなってしまいます。
既に用意してあるレタスの苗です。
20140331.JPG

ベストなタイミングでベストなことをするのが、
最も後悔しない方法です。

今日はレタス(玉&リーフ)、キャベツ、大根、ゴボウ、小松菜、カブ、ミズナ、ラディッシュ、ルッコラあたりをやってしまいます。

可能なら問題の梅盆栽の手入れもしたい。

一部を担当している本の原稿が本日締切りなのですが、
それは今日やることには入れておりません。
野菜に比べたら融通効くでしょ。
本なんて。
1週間位遅れても良いでしょう。
そもそも、執筆者の遅れも計算に入った締切日でしょ?
とはいえ、もし出版社の方がブログ読んでいたら困るので、
ごめんなさい m(_ _)m

03/28
腸内常在菌が脳の代謝系に与える影響 ―脳ミソ使ってるのか?編―

副題に「脳ミソ使ってるのか?」と書きましたが、
そんな疑問が生じるデータも出てきたのです。

昨日紹介したように、1つずつ検出された成分に着目し、その意義を考えることは重要です。
しかし、細胞内では、生命活動により、常に物質が異なる物質に変化していきます。
この現象を代謝といいますが、この代謝経路を全体的に眺めてみるというアプローチもあります。

20140328-1.png
これ、論文に使った図の原図ですが、
代謝経路を示した図に小さな棒グラフを何十個も貼り付けたものです。
めちゃくちゃ細かくてすいません。

線で繋がっている経路で物質が別の物質に変換されていきます。
代謝されていく道筋が地図のように書いてありますので、
我々はこれを『代謝マップ』と呼びます。
小さい棒グラフは、一つ一つの成分に関して、無菌マウス(青)と通常菌叢マウス(赤)の脳内の濃度を示しています。
つまり青の方が高い成分は無菌マウスの方が多い成分。

ボーっと眺めていると、緑で囲んだ左上のグラフたちが、青が高濃度になっているのに気が付きました。
Glycolysisと書いてありますが、この代謝経路は解糖系に関わる経路なのです。
この経路の各成分をじっくり確認してみると、
その殆どが、統計学的に有意に無菌マウスの方が高い濃度だったのです。
解糖系とはグルコースがピルビン酸に変換されていく過程でエネルギーが作られる経路です。
高校の生物の授業で習うと思います。
わからん方は、「ブドウ糖(グルコース)からエネルギーを作る経路」ってイメージで良いと思います。

つまり、腸内細菌が棲息しているマウスは無菌マウスと比べ、
脳内の解糖系の代謝の中間物質の濃度が低かったということです。

この現象から考えられる事は以下の2つ。
①腸内細菌がいるマウスは、解糖系が活発に動いていないので、この経路の物質量が少ない。
②腸内細菌がいるマウスは、解糖系が活発に動いているので、消費されてこの経路の物質量が少ない。

正反対の考え方です。
仕方ないので、この反応に関連する酵素の発現を調べてみました。
その結果、両グループ間で差がありませんでした。
つまり、同じように産生されているということです。
今の所、我々は、同じように代謝されているのに量が少ないということは、
それらの物質が消費されていると解釈し、
腸内細菌がいることで無菌マウスに比べ脳が活発に活動していると推測しています。
まだまだ研究が必要ですが。

腸内細菌が脳のエネルギー代謝に影響を与えていることだけは間違いありません。

まだ色々ありますが、疲れたので論文解説ブログは今日で終わります。

03/27
腸内常在菌が脳の代謝系に与える影響 ―差があった編―

今、読み直すと、この論文、なかなかの大作です。
軽く結果を紹介しようと思いましたが、図だけで8つもあるではないですか。
でも、ブログで長々と説明するわけにいかないので、
無菌マウスと通常菌叢マウス(参照ブログ:腸内常在菌が脳の代謝系に与える影響 ―実験方法編―)に差があったことのみ今日は紹介します。

通常、生物の体は一定の状態を保とうとします。
最もわかり易い例をあげると体温のように。
これを恒常性あるいはホメオスタシスといいます。
意識していませんが、生物は恒常性にて様々な環境変化に対応しているのです。
特に、ヒトにとっての脳は最も大事な器官と言っても過言ではないでしょうから、
厳密に恒常性は維持されています。

「ウンコ博士、脳は分析しても差はでませんよ。お金の無駄遣いですよ。脳をやるなら筋肉や他の臓器の方が絶対良いです。」
と言ったのは、先日紹介したHMT社の研究員やスタッフ。(1/31 ちょっと出演しています
彼らは経験上、ちょっとやそっとの刺激(食物や薬物)では、メタボロミクスで感知できるレベルで脳の代謝系が動くことは無いことを知っていたのです。
今でこそ、腸内細菌と脳の関係は注目され始めていますが、
この実験を行った2009年時点では、良い結果(明確な差が出る)が得られる可能性は低いと考えるのが当たり前でした。

私「どんな結果になっても良いからやる。ウンコ菌をなめたらあかん」

数か月後、見事に差がある結果が得られました。
なんと、大脳皮質中から検出された196成分の内、38成分で統計学的に有意な差があったのです。
その中の約10種類の成分は、既に脳の疾病や機能との関係が報告されているものでした。
例えば、神経伝達物質やその前駆体になる芳香族アミノ酸
統合失調症との関連性が報告されているセリン
多発硬化症やアルツハイマーとの関連性が指摘されているN-アセチルアスパラギン酸
てんかんとの関連性が示唆されているピペコリン酸
行動や動機づけに関連する神経伝達物質ドーパミン

つまり、脳の疾病や機能に関連する物質が、腸内細菌が棲息しているか否かで脳内での濃度が違っていたということです。

マウスと腸内細菌のおかげで、
HMT社の研究員をギャフンと言わせることができました。

つづく

03/26
腸内常在菌が脳の代謝系に与える影響 ―実験方法編―

実験方法は非常にシンプルです。
腸内細菌が棲息しているマウスと棲息していないマウスの脳を比較するのです。

普通に生活していれば環境中の細菌が入って来ますので、
無菌アイソレーター内、すなわち全く菌がいない状態で生活しているマウスを使います。
このマウスを無菌マウスと呼びます。
もちろん、普段食べている餌も全て滅菌したものです。

この実験では、脳を調べるわけですから、遺伝的な影響もあるだろうと考え、
同じ無菌母親マウスから産まれてきた子供(同腹仔といいます)を使いました。
ここ、こだわった点です。

6匹の同腹仔を3週齢まで無菌母親マウスのお乳で育て、
4週目(乳離れ)の時に、3匹ずつ2グループに分けます。
一方には普通の環境で育っている(腸内細菌が定着している)マウスのウンコを経口投与します。
経口投与は固形のウンコをそのまま口に入れるのは困難なので、
生理的食塩水でウンコをドロドロ液状にして、
ゾンデ(先の尖っていない注射器のようなもの)を使って胃に直接入れます。

これで腸内細菌が定着しますので、これを通常菌叢マウスとします。
もう片方のグループはそのまま無菌の状態にしておきます。
それから3週間、両群共に別の無菌アイソレーター内で飼育し、同じ餌を食べさせます。

定着4週目(7週齢)、脳を取り出します。
これ、職人技が必要で大変なのですが、詳細は省きます。

この脳の抽出物を、私が時々紹介しているCE-TOFMSという機器を使って実施するメタボロミクスという技術で脳内の成分を網羅的に分析しました。

こんなシンプルな方法で、
腸内細菌が3週間定着するだけで脳にどの様な影響があるのかを調べたわけです。


つづく

           
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104