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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

08/18
なかなかの反響

昨日、アメリカのオンラインジャーナルPLoS One(プロス・ワン)に公開されました我々の論文には、予想以上の反響がありました。
昨日は毎日放送の夕方のニュースVOICEにも取り上げられました。
といいますか、進行形なので、"反響があります"というのが正しい表現かもしれません。

コツコツと苦労してマウスのウンコを集めて解析した甲斐が少しはあったというものでしょう。

ただ、インターネット上の記事をみていると、正しく伝わっていない箇所もあるので、
「ちゃう、ちゃう」
と思ったり、一般の方々が読まれることを考えると
「大意は変わらないので、まあ、ええか。興味を持ってもらえることの方が大事やから。」
と思ったりしています。

とはいえ、研究実施者で論文筆頭著者として、以下の点だけは確認させて下さい。

ビフィズス菌全てにこのような能力があるわけではありません。
LKM512のように、腸内菌叢を変える能力が強い菌でなければ、
大腸内でポリアミンは増えないだろうと思います。
大腸内でLKM512ほど増殖能力が高いビフィズス菌は、今の所、報告されていません。
現在、我々は、より確実に腸内細菌にポリアミンを作らせる方法を研究しており、
この点は世界中のどの研究チームより進んでおりますので、
この解釈に間違いと断言できます。
それに、実際に大腸内ポリアミン濃度を増やす研究成果が発表されているビフィズス菌はLKM512しかないことも知っておいて下さい。
プロバイティクスは菌株により能力が異なります。
どんなビフィズス菌でも同じということは、決してありませんので、
それだけは主張させて下さい。

さて、私も夏季休暇で、5日間もLKM512を摂取していなかったので
ウンコが臭くなってきております。
早く食べよーっと。

08/17
本日、論文が公開されました

本日の午前6時にアメリカのオンラインジャーナルPLoS One(プロス・ワン)に我々の論文が公開されました。

タイトルは
Longevity in mice is promoted by probiotic-induced suppression of colonic senescence dependent on upregulation of gut bacterial polyamine production 
(PLoS One 6(8) e23652)

日本語にすると、
「腸内細菌のポリアミン合成上昇に依存するプロバイオティクス誘導型大腸老化抑制によるマウス寿命伸長促進」
とでも訳せば良いのでしょうか。
余計にわかりにくい様な気もします。

要するに、
「プロバイオティクス(LKM512)投与で腸内細菌にポリアミンを作らせたら、
ポリアミンの効果で大腸の老化を抑えることができ、
最終的に全身の炎症が抑えられて、
マウスの寿命が伸びました!」
という内容です。

これ、かなり凄いことなんですよ!
哺乳類で確実に寿命が伸ばせる方法はカロリー制限(食べる量を減らす)という方法が知られていますが、
カロリー制限なしで自由に餌を食べても寿命が伸びるのです。
このような食品成分は、今注目されているレスベラトロール(赤ワインの成分)しか報告がないのです。
薬品としてはラパマイシンという物質も報告されていますが、それを加えても、私の知る限り、これら2つのしかありません。

長期の試験中に、ビフィズス菌LKM512投与グループとしないグループ(対照グループ)で、明らかにマウスの様子に差が出てきた興奮は今でも覚えています。
長生きするだけではなく、LKM512投与マウスは、毛並が良く、活発なのです。
大腸の様子も全然違って、大腸の老化が抑えられているのが明らかでした。

いやー長かったです。
思い起こせば、2005年に準備を始めた実験ですから、論文発表まで6年間かかったことになりますかね。
しんどかったです。
もう少しレベルの高いジャーナルに掲載されたかったので、残念さも残ります。
審査までは進むのですが、どうしてもクリアできない指摘がありまして大変でした。
ScienceやNature Communicationも門前払いでなく、審査まで進んだのですがね...(今さら無意味に自慢)。

何を指摘されたのか?
それは我々の財産なので秘密です。

論文はフリーで落とせますので、ここ(↓)から読んで下さい。
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0023652
英語ですが...。

英語がうっとおしいという方は、

プレスリリースもしましたので、こちらを参考にして下さい。

近々、皆さんの反応をみながら、このブログでも解説します。

08/12
鉄オヤジ再登場

私が"鉄ちゃん"と紹介したら"鉄オヤジ"と呼べ、
と言われた経緯もある鉄道マニアの研究所長を覚えていらっしゃいますか?
300回記念ブログ(所長の安藤です)で、
鉄道とトイレの話で登場して頂いた安藤研究所長(当時)です。

実は6月末に異動がありまして、現在は別の部署に異動され、研究所長ではないのです。
直接の上司だったのですが、このブログを常にチェックされていまして、
(それは上司としての仕事なのか、1ファンとしてなのか、よくわかりませんでしたが、)
ブログに書いたことなどでよく話は弾みました。
ちなみに、このブログは営業企画系の仕事で、
研究所の検閲は受けないシステムで運営しているのですよ。

そして、
「前回のブログでは書き足らなかったから、もっと書きたい」
というお話は頂いていたのですがその機会がないままの異動でした。

ですが、
送迎会がアメリカ出張に重なって私は出席できなかったのですが、
帰国するとメールに「最後に登場したかったのですが無理なので、君だけに!」
と鉄オヤジブログが送られてきていました。

「ほんまに書いてはったんや! \(◎o◎)/!」

ということで、
別に記念ブログでもありませんが、
ブログ用に執筆された面白い話でしたから公開させて頂きます。
私が夏休みをとりブログの事は忘れたいので、ほんと助かります。
そして、このブログの平日連続掲載記録も続くのです。

では、来週、鉄オヤジの「列車のトイレの歴史」に関するブログ、お楽しみに!

08/11
ビフィドバクテリウム キュカンバー

ビフィズス菌は主として生物の腸管内に棲んでいる細菌ですが、
キュウリから発見しました。
これは、これまでの知見が大きく変わってしまう可能性があります。

2011081111.JPG

すいません、ジョークです。
育てているキュウリがいよいよ終わりに近づき、真っすぐ伸びず、変な形のものが多くできるのですが、その中の典型的なものです。

顕微鏡でビフィズス菌を観察したことがある方は、思わず微笑んで頂けたと思いますが、
こんな両端が膨らんだ形態をしているものが多いのです。

ちなみに、ビフィズス菌の学名は、Bifidobacterium(属名)です。
Bifidとはラテン語で「分岐した」を意味し、アルファベットのYの字のように、菌の形態が分岐したものが象徴的なのですが、
このキュウリのように、「く」の字に曲がったもの、
先が丸まった棍棒状のもの
など、芸術家が作ったような形状のものが殆どです。
しかも、菌を生育させる培地(栄養が入ったもの)や培養時間によって形状がかわることがあり、ちょっとややこしい菌でもあります。
慣れると逆に見分けやすいのですが。

ビフィズス菌LKM512もこんな形をしていますよ!
HP上の電子顕微鏡写真参照

08/10
復活! 水路の魚たち

一昨年の9月にこんなブログを書きました。
「ドジョウが出てきてこんにちは」のつもりが・・・」。

家の近くの公園の水路のドジョウをはじめとした魚たちが全滅した話です。

昨年も確認しに行ったのですがいませんでした。
ダメ元で、今年も行ってみました。
というのは、近くに開放的なうどん屋(天婦羅やおでんがあり、自由に食べて後で会計するシステム)があり、昼間からそこでビールを飲むことができるので、魚がいなくても楽しめるのです。

ですが、行ってみると、うどん屋どころではなくなりました。
魚が復活していたのです。
炎天下の中、夢中で魚とりを楽しみました。
その日の成果がこれです。
201108111.JPG


メダカ、ドジョウ、ヨシノボリ、フナ、そして巨大オタマジャクシ。
合計35匹位ですね。
この巨大なオタマジャクシはたぶんウシガエルですね。

ちなみに、ウシガエルは特定外来生物なので飼育できません。
飼って成長をブログでお伝えしたかったのですが、
私も会社公認ブログで執筆している身ですから諦めました。
懲役3年もしくは300万円以下 の罰金になる可能性がありますので。
食料用に育てるという手もあったのですが、情がうつったら厳しいものがありますので、
その場で逃がすしかなかったです。

とにかく、生き物が復活して良かったです。

08/08
ラミーカミキリ

今日は、知る人ぞ知る、ちょっと面白い模様のカミキリムシを紹介します。
東京都西多摩郡日の出町の協乳研究所の玄関で、
ナナフシを撮影しようとしたら、飛んできたものです。
201120808.JPG
その名はラミーカミキリ。
もちろんカミキリムシの一種です。
2 cm程度で、よく見かけるゴマダラカミキリなどと比べるとかなり小型のカミキリです。
また、動きも早く、飛翔能力も高く、油断していると逃げてしまいます。
ですから撮影するのは少し苦労しました。

少し調べたところ、これは江戸時代後期に外国から入って来た外来種だそうで、
成虫はカラムシ,ヤブマオ,ムクゲの葉や茎を食べます。
これらカラムシ属にラミーという繊維の材料などに使われる植物があり、
それに紛れ込んで日本に入ってきたということです。

でウンチクは置いておいて、
青白色というかスカイブルーというか、非常に綺麗なのですが、
その色だけでなく、模様に価値があると思います。
この模様何に見えますか?
よーく見て下さい。

私には、骸骨がタキシードを着ているように見えるのです。
胸(首)の黒い斑点2つが骸骨の目、
で、翅の上の方がタキシード(上着)でポケットまで付いている。
ちゃんと首の襟もありますね。
骸骨は黒い帽子を被っているように見えます。
私は骸骨派ですが、中にはタレントのタモリさんに似ていると言いう方(タモリ派)もいます。
今一、よくわからない方がいましたら、触角と足を隠してみて下さい。

以前は西日本が中心でしたが、最近は温暖化で関東でも比較的頻繁にいるカミキリですから、
見つけたら是非ご自分の目で確かめて下さい。
絶対に写真を撮りたくなりますから。

08/05
体内ウンコ時計

昨日、ウンコ回数を発表するためにExcelのデータを眺めていたら、
アメリカ出張時の異変が興味深かったので、今日はそれを報告させて頂きます。

結果をみてみると、滞在中(移動日は除く)は毎日、
日本時間の早朝(アメリカの夕方)と、日本時間の夜(アメリカの朝)に1回ずつ排泄していたのです。
昨日報告したように、現時点での排便ペースは1日に1.34回と比べると、この期間だけ異常に高いです。

食事はビュッフェスタイルなので、必要量を普通に食べるだけで、私は調子に乗って多量に食べたわけではありません。
むしろ、油っこいので若干摂取量を控えており、食物繊維を多く含む野菜類の摂取量も普段より減っていたと思います。
つまり、食事要因を考えるとウンコ回数は少なくなるはずです。

ということで、異国にいるというストレスの影響を排除すると、時差の影響しか考えられないのです。
私の考察は以下のようになります。

私は毎朝排便する習慣なので、脳(私の心)はアメリカでも当然朝にウンコをしたい欲求があり、アメリカの朝にウンコ排泄命令を出す。
同時に、食事摂取の物理的な刺激を腸は受けるので、朝に蠕動運動が活発になりアメリカ時間の朝(日本時間の夜)に排便が起こる。
一方、体内時計はすぐには修正できません。
腸は長年積み重ねてきた日本時間のリズムを覚えていて、日本時間の朝にウンコを排泄しようとしていたと思われます。
従って、毎日、2回ウンコが出ていたということでしょう。
興味深いことに、アメリカの夕方ウンコ(日本時間の早朝ウンコ)の時間は、滞在日数を積み重ねるに従い狂い始め、
初日はアメリカの夜8時(日本時間の朝9時)頃だったのですが、日に日に早くなり、最後は午後3時頃(日本時間朝4時)になっていました。
この現象は、時差ボケ解消とリンクしており、アメリカ時間の夜ウンコが体内時計に依存していたことを示唆していると思います。

08/04
発表! ウンコ回数2011年上半期

最近、このブログのファンになられた方は知らないと思いますが、
私は毎日ウンコExcelに記録し、年間のウンコ回数等を調べているのです。

「何のために?」
なんて聞くのは愚問です。
面白いからです。

さて、皆さん知りたいでしょうから、上半期のウンコ回数を発表しましょうかね。
(実はウンコ回数を発表するとブログへのアクセス数が増えるのです。)
恥ずかしいので、秘密にしておきたいんですが... (〃´―`〃) (ウソ)

2011年1月1日から6月30日までの181日間のウンコ回数は、
なんと、
243回でしたーーーっ!
1日当たり1.3425回。
このペースだと、年間490回になります。

昨年の年間回数が533回
一昨年が509回
比較すると明らかに遅いペースです。

んー、原因はよくわかりませんが、何か物足りないというか、不満であります。

08/03
American yogurt 2 ―これは反則でしょう―

肥満大国アメリカでは、低脂肪や無脂肪がバカ売れするようです。
もう一度昨日のヨーグルトの写真を見て下さい。
左の二つは、
"Light fat free  (ライト、脂肪なし) "
"0 % fat (0% 脂肪)"
と書いてあります。

ヨーグルトだけではありません。
殆どの食品、違和感がありますが、ケーキやスナックまでもです。
ザーッとスーパーを見渡す限り、7割強がそのような表示があるような気がしました。

そして、皆さん、表示を熱心に読んで、何故か多量に購入するのですよね。
「よし、これ無脂肪だから何個食べてもOK!」
という具合に。
もちろんこれは私が心の中を想像したにすぎませんが、アメリカ経験が長い日本人に聞くと間違いではないようです。
色々見聞きしていると、脂肪の中でもトランス脂肪酸を極端に嫌うようですね。
ですから、マヨネーズの親戚みたいな高脂肪なものでも"トランス脂肪酸ゼロ"と明記されています。

とそんな状況ですから、それを利用した宣伝文句もあります。
昨日のキーライムパイ味の無脂肪ヨーグルトのここを見て下さい(↓)
20110803.JPG


"You could lose 5 pounds in 2 weeks! (2週間で5パウンド減らせます!)"
(5パウンド=2 kg強)
えー、こんなこと書いていいの~???

きっちり研究し証明されても日本では商品パッケージに書けないのに、とても驚きました。
しかも、こんなに胡散臭い謳い文句を堂々と書くなんて。
ですが、本当に驚いたのは、アメリカ人が、この謳い文句をある程度信じて購入しているということです。

もちろん、私はヨーグルトで痩せたという学術論文はみたことありません。

08/02
American yogurt

先日のアメリカ出張時に、周囲に言われるがままにアメリカのヨーグルトを購入し味見しました。
といいますのも、アメリカ経験者が、「めっちゃ凄いですから、食べて下さい」というので...。
"めっちゃ凄い"という顔はにやけ顔なので、
"めっちゃまずい"ということは容易に想像できましたが、
怖いもの見たさで、わざわざ車で街まで出かけて購入しました。

まず驚いたのは充実していたこと。
田舎のスーパーでしたが、日本以上に店頭に並んでいました。
そして、最も驚いたのは、味(フレーバー)の豊富さです。
日本ではあまり馴染みの無いフルーツ味が殆どです。
レモン味、パイン、ココナッツ味、クランベリー味、その他パイン+ココナッツのような組み合わせたもの多数。
訳がわからん味もたくさんあります。
チョコレート味、アップルパイ味、クリームパイ味、全く想像できないキーライムパイ味等多数...
「なんやこれ? そもそもパイの味をヨーグルトにする必要があるんか?」
と言っていると、隣のアメリカ経験者は、
「あー、これも是非食べてもらいたいですね。いっときましょう (`∀´)」

厳選し、この日に食べてみたものはこれらです(別の日も色々食べさせられました)。
20110802.JPG

左が謎のキーライムパイ味です。
何と言ったらいいか...、私の口には合わないという以前に未体験の味で評価できません。
まずはキーライムパイというものを食べてみたいと思いました。
滞在中10種類以上は食べましたが、食感は色々です。
軟らかいもの、もっちりしたもの(今これはギリシャヨーグルトとして人気があるらしい)、寒天で固められているもの等。
ですが、全て強烈なフレーバーが使われています。
日本のヨーグルトに慣れていると、これに順応するのはかなり時間がかかると思います。
ただ、私自信はヨーグルトにはフルーツという固定観念に縛られていたことに気付きました。
アメリカ人の"大好きなものを入れてしまえ"精神には見習うべきものがありますね。

           
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