10/31
ホシホウジャク

今日は蛾、ホシホウジャクの登場です。
聞いたことない方が殆どだと思いますが、知らない内に見かけたことはある人は多いと思います。

昼間に活動し、
ハチドリのように花の横でホバリングして花の蜜を吸うタイプの蛾です。
黒をベースにオレンジ色の模様が後翅と腹の部分にありますので、ハチと間違えられることも多いです。
漢字で書くと星蜂雀。
このオレンジ色がホシホウジャクのホシ(星)の所以らしいです。
蜂にそっくりで、雀はスズメガ科だからだと思います。

凄い飛翔能力で、高速で花から花へと移動します。
1つの花の吸蜜にかける時間は1-2秒で、次から次へ花を替えてあっという間に何処かに飛んで行きます。
逆に虫慣れしていると、あんなに機敏な動きをするハチはいないので
一発でホシホウジャクだとわかってしまいます。

では、花に狙いを定め、長いストロー状の口を伸ばし蜜を吸うホシホウジャクの一連の動作撮影に成功しましたので、4枚連続で紹介します(数秒間連続撮影できるデジカメを買いました)。
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【捕獲時満足感:7】(10点満点)
※こいつは飛んでいる状態を見るのが一番です。捕獲したらオレンジ色の部分も前翅の下に隠れ、焦げ茶色系の地味な蛾です。

10/28
ウン小話18

昨日の「ヤモリの糞」関連ネタをウン小話風に書いてみました。
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朝、出社し自分の職場へと階段を上っていると、事務所メンバー+掃除のおっちゃんに
「これ何かわかるかな?」
と昨日のヤモリの糞のついた壁を指さされました。

私  「ウンコですね。」
事務所「やっぱり、そうだよね!」
と一人は誇らしげであるが、一人は驚きの表情。
事務所内で、これがウンコか否かで意見が分かれていたらしく、
ウンコ博士がウンコと断言したので決着がついた様子。
事務所「まずいなー、ネズミがいるのかー。」
私  「えっ、ヤモリですよ。」
事務所「えっ。」
私  「http://lkm512-blog.com/2011/10/27/」(昨日の説明をする)
清掃員「そうか、イモリかー」
私  「いや、ヤモリです。」
清掃員「ヤモリかイモリかどっちでもいいけど、この前」(話を遮る私)
私  「どっちでも良いわけないでしょ。ヤモリは爬虫類で、イモリは両生類で・・・。
こんなところにイモリがいたらえらいこっちゃ。」
清掃員「そうなの(どっちでも良いというリアクション。ちょっとむかつく私)。
でも、この前死骸があって俺が処分したからもう大丈夫だよ。」
私  「いや、これ昨晩のウンコです。もしかしたら一昨日かもしれないけど。」
清掃員「なんでわかるの?」
私  「だって、まだ濡れているじゃないですか。」
清掃員「えっ。そう? そんなに濡れてないよ。」
私  「いや、これでも水分含量60%はあります。」
清掃員「・・・。そうなの?」(こいつは一体何を言ってるんだという反応)
私  「しばらくこのまま残しておいて下さい。」
清掃員「はあー、なんで? ダメだよ、掃除しないと。」
私  「写真とるだけですから5分待って。(心の声「あんたがブログに登場や!」)」
清掃員「・・・写真?」

おしまい。

因みにマウスのウンコは「ウン小話12 」で写真を載せていますので比較してみて下さい。

10/27
ヤモリの糞

職場の玄関の壁にこのようなものが付いていました。
20111027.JPG
ヤモリのウンコです。
大きさ(1-2 cm)や形状はマウスのウンコと変わりませんので、
ネズミが出たかということが疑われたようですが、これはヤモリのものです。
証拠に白い尿酸が付いています。
ネズミのウンコには絶対についていないものです。

哺乳類や両生類では、食べたタンパク質に含まれる窒素の内、
余分なものは尿素として尿に溶けた状態として排泄します。
しかし、鳥類と爬虫類は、これを尿酸として糞便と同時に排泄します。
わかり易く言えば、鳥のウンコに白いもの、あれが尿酸です。
この排泄システムの違いは、処理に必要な水分の量が大きく関与しており、
尿素として排泄するには水に溶けていないといけないので多量の水分が必要になります。
一方、尿酸は水に殆ど溶けず、水分が少なくてもそのまま排泄できるのです。
水の確保が難しい環境で進化してきた鳥類や爬虫類は、
尿酸での排泄システムになったと言われています。
もちろん、他の理由も推測されており、
鳥類は飛ぶのに軽い方が良いのでという理由や、
両者ともに固い殻の卵を産みますが、卵の中にいる時に、尿素より尿酸の方が都合が良いという理由があげられています。
鳥のウンコの尿酸については「ウンコ爆弾」という私のベストセレクションブログでも紹介していますので、是非読んでみて下さい。

よく見ると、壁に上からスーッとウンコが壁を流れた跡が残っていますよね。
ネズミはここまで水分含量が高くありませんので、ヤモリの証拠ですね。

ヤモリは漢字では家守と書き、家の守り神とされています。
科学を信じる私ですが、これは別脳(※)。
ヤモリは家に居ないより居る方が好ましいと信じています。

※ 別脳(べつのう):私の造語。本来の考え方とは異なるが、都合の良い事象は信じること。「腹がいっぱいなのにケーキは別腹」の別腹と同じように使う。

10/26
2011年版 野菜作ってます 24 ―夏植えた キャベツ・ブロッコ 我が口へ―

先週から秋野菜の収穫は本番をむかえております。

盆明けに植えたキャベツはもう食べ頃です。
蒸して塩とゴマ油が最高ですね!
もちろん生でもかなり旨いです。
先日、わざわざ朝収穫したものを職場のバーベキューに差し入れしたのですが、焼きそばの具にされて残念でした (´へ`;) (ちゃんと伝えておけばよかった)
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同じく盆明けに植えたブロッコリーもできました!
これはメインのつぼみを収穫しても、幾つも横からつぼみができるので1月まで収穫できます。
5株あるので食べるのが追いつきません。

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立派な野菜が収穫できるのはうれしいのですが、
2か月間手塩にかけて育ててきて、あの厳しい残暑と台風とモンシロチョウ攻撃を一緒に乗り越えたと思うと、
実は食べるのが可哀そうになってくるのです...。

葉物野菜も最初に植えたものが食べ頃です。

201110263.JPG


この写真は左から山東菜、小松菜、カブ、ラディッシュですね。
ミズナ、チンゲン菜、シュンギク、ホウレンソウも食べ頃です。

10/25
お世話になっている実験器具・機器シリーズ5―試験管(Test tube)―

理科の実験といえば試験管をイメージする人も多いでしょう。
殆どの方が知っている器具ですが、英語ではそのまま"テスト・チューブ"というのはご存じでしたか?
ガラス製で、細長い円筒型で底がU字型(平底のものもありますが、U字型の方が衝撃などに強い)、上側は開放系になっているのもが一般的ですね。

試験管は、少量の試料を入れて、その中で目的の反応を起こすための器具です。
大きさは長さが4-5 cmから20 cm程度、直径は7-8 mmから20 mm程度のものが一般的ですが、これは私の分野の話であり、異なる分野では、もっと多いものや太いものもあります。

私の場合、微生物を培養すること使うのが殆どです。
液体培地(微生物が育つのに必要な栄養が入った液)、或いはそれに寒天を入れ固めて、微生物を接種して培養します。
ですから、他の雑菌が試験管に入らないように蓋が大事になります。
被せるだけのアルミキャップの他、綿栓(自分で作ります。通気性が良い)、同じように通気性が良いシリコ栓、空気を絶対通さないブチル栓など、目的に合わせて使い分けます。

ちなみに試験管の上部の口の部分ですが、
加工していないものを"直口"といい、
リング状に肉厚にしてあるものを"リム付き"といい、耐久性を高めています。
リムは英語のrimで縁や枠という意味ですね。
201110252.JPG
この写真では左が直口、右がリム付です。

私のように、栓を試験管にねじ込んで蓋をするタイプの研究者は、
栓をする時に強い力がかかる場合がありますので、リム付を使います。
でないと、栓をしている時に割れて手に大怪我をする可能性がありますから。
意外と奥深いのですよ。

ふと、"直火や熱湯で加熱される試験管"と"ウンコを入れられる試験管"のどちらが幸せなのかと考えてしまいました。

10/24
ハグロトンボ

この黒いトンボを見たことありますか?
見たままで、ハグロトンボと言います。
201110241.JPG


私が育った奈良の実家の近くでは全く見かけないトンボでしたが、
ここ東京都西多摩郡日の出町ではよく出会うトンボです。
初めて見た時は興奮しました。

川が大好きで、幼虫時代は川で過ごします。
分類でもカワトンボ科に属しています。
流れの緩やかでヨシ等の植物が生えている場所が特にお気に入りで、
そういう場所には数が減った現在でも集団で存在するようです。

ひらひらと蝶のように飛び、あまり動きは俊敏ではありませんが、
警戒心は結構強く、近づくと飛んで行きます。
アカトンボやシオカラトンボのように簡単に接近することはできません。
従いまして、手で捕獲するのは難しいトンボです。
捕れそうで捕れないトンボですね。
最後は川の中の方に逃げ込まれるパターンが多い。

上の写真はオスの個体なのですが、腹の部分はメタリックな緑色で美しいですね!
綺麗過ぎて逆に人工的に感じる色です。
メスはこんな感じです(↓)
201110242.JPG

多くの昆虫達と同じで、メスは地味なのです。

【捕獲時満足感:8】(10点満点)

10/21
実は・・・500回・・・

実は、一昨日がこのブログ500回記念だったのです。

忘れていた訳ではありません。
スペシャルなゲストに記念ブログをお願いしていたのですが、
予定外のことが起きまして、見送ることに致しました。

まあ、それはそれで置いておいて、
「よく500回も書いたなー」
と思います。
(おそらく20-30回は助っ人が書いてくれましたが。)

当初は、「月に1-2回のペースで更新しよう」と言っていたのですよ。
でも、始めてみると、週に1回位は更新しなければ意味が無いことがわかり、
次第にアクセス数が増えて来て、週に2-3回にしようと増やすようになり、
挙句の果てに毎日書いている状態。

スタートは2008年の12月。
足かけ2年と10ヶ月での達成です。

ここまでネタが集まってきたら、
「傑作選の本でもつくるかな」
と企んだりしています。

とにかくネタ探しが大変です。
何をしていても「これブログになるかな?」と考えており心が休まりません。
だから、"ブログ手当"ちょうだい。

10/20
野菜が変身

ちょっとくやしいのですが、
畑で育てて食べ切れない野菜は周囲の皆様にプレゼントします。
そして、その量、回数共に、ずば抜けて多いのが、ここ協同乳業の研究所です。
ツイッターで時々写真を載せますので、ご存知の方もいるかと思いますが、
最盛期には、お店ができそうな位の量を2-3日に1回配布しています。

しかも、朝に畑で採ったものなので、スーパーとは比べ物にならないほど新鮮です。
そういうわけで、非常に喜んでもらっているつもりです。

その野菜がこの夏、お土産に変わりました。

「いつもの野菜のお礼です」
と、旅行先から
日本酒
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と、
せんべい
20111020-2.JPG
を頂きました。

ラッキー! ありがとうございます。

思わず、秋物野菜の最初のミズナ、チンゲンサイ、山東菜、ラディッシュ、ニンジンは、その方々に特別優先プレゼントを行いました。
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野菜がある時はツイッターでつぶやきますので、欲しい方は時々チェックして下さいね。
(あっ、協乳研究所の方のみ対象。全国のファンの皆様すいません。)

10/19
2012年1月が怖い

今年の1月も忙しかったのですが
来年はそれ以上。
洒落になっていないことが容易に想像できるため、本当に怖いです。

というのは、今わかっているだけで、

1.生研センター委託研究の最終まとめ(締め切りが1月中)。
2.学会発表
3.我々が協賛して開催するポリアミンの市民講座(また後日詳細は発表します)
4.大相撲初場所(マジで懸賞金も考えてますので)
5.次年度以降の研究資金のための申し込み(たぶん締め切りが2月の1週目)


普通は1だけで精一杯なのに...。

もちろん今からできることはやりますが、
11月や12月にやらなければならないことも山ほどありますし。

5は「早くスタッフを入れないとやらないよ」って上司を脅しております。
スタッフがテクニシャン2人じゃ無理なんです。

寝不足で、禿げが猛スピードで進まないか非常に心配です。

10/18
偉いバッタ

8月に横綱と名乗る昆虫を紹介しました(ヨコヅナサシガメ)
横綱は偉大ですが、本日紹介するのは、おそらくそれ以上に偉そうな名前の昆虫
『トノサマバッタ』
現代においても堂々と殿様と名乗っているのは、このバッタとトノサマガエルくらいでしょうか。

トノサマバッタというだけあって、やっぱりでかくて立派で風格があります。
20111017.JPG


軽く5-6 cmはあります。
同じ体型(仮面ライダー型の顔で細長ではなくがっちりタイプ)のバッタは他にもいますが、それらと比べても圧倒的にでかい。
例えば、昨年紹介したクルマバッタモドキと比べるとトノサマバッタ(メス)の体長は2倍位あります。
横幅や体高も合わせると、5-6倍位の大きさに感じてしまいます。
捕獲してみるとわかるのですが、その質感とパワーは他のバッタを圧倒しています。
(殆どの方は、バッタ経験が少なくこの感覚が伝わらないので寂しい...)

そして、非常に高い飛翔能力。
ジャンプすると10-20 m先に飛んで行ってしまいます。
そして、非常に高い警戒心。
それ故、手で摑まえるのはほぼ不可能です。
補虫網を持っていても、網の届く範囲に近づくのは容易ではありません。

比較的草丈が低いイネ科植物が生えている日当たりの良い広い草原を好み、
そのような土地が殆ど無い都市部ではなかなか出会えませんので、
捕まえた時の満足感はかなり高いバッタです。

【捕獲時満足感:8】(10点満点)※素手で捕獲時は9になります。

           
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