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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

04/26
助手A登場

先週から研究チームに助手Aが加わりました!

会社として、私のやっている研究はもっと発展させ、
さらに、きっちり引き継いでいくことも大事であるということでの補充です。

関係者一同、人選は迷いました。
理系だから、あるいは修士卒だからといって異動させても、
一筋縄ではいかない忍耐力の要る仕事なので成果を出すのは無理だろうという理由で。
私の出した条件は、
①この仕事に興味を持っていること。
②しんどい仕事であると理解している上で、挑戦したいという気概があること。

ということで、研究所内で募集をかけることになりました。
それで唯一、手を挙げた人物がA君だったということです。
(心の中は「えっ、たった一人?、やっぱりウンコが嫌か?」)

彼はこれまでメイトーのプリン開発を支えていた中心的な研究員です。
スーパーやコンビニでお馴染みの、
「なめらかプリン」や「カスタードプリン」
の多くは彼の作品です。

こんなプリンの重要人物を抜いてしまっていいのか?
という不安はありますが、まあ、なんとかなるでしょう。

彼の気概を正面から受け止めて、研究を進めていきたいと思います。
私としては、まずは、彼の中からプリンを洗い流すことから始めなくてはなりません。
社内で調整して進める商品開発とは異なり、
ここからの調整相手は社外の方が殆ど。
学会等では大学の先生や同業他社にいじめられることも多々あります。
英語という壁もあります。
そして、自分で情報を集め、自分の感性だけが頼りで、
日々の努力と運が必要な世界です。
これまでとは全く異なり、相当大変だと思います。

さらに、このブログを時々書くという余計な仕事もあります。
まずは、明日、自己紹介ブログです。

04/17
金の切れ目は縁の切れ目

2009年度に採択され、3年間に渡って取り組んできた生研センター委託研究ですが、

参照①:ビッグ・ニューーーーース!!!!!1

参照②:ビッグ・ニューーーーース!!!!!2 

3月の年度末をもって終了しました。
「腸内細菌にポリアミンを作らせて、炎症を軽減し、健康寿命を伸ばす食品を創る」
というテーマ。

目標は達成し、色々と最後の報告書の提出等が先週終わり、無事終了です。

結構しんどかったので、終わって「燃え尽き症候群」に陥りそうで心配な私・・・

このプロジェクトを達成するためには既存のメンバーでは不可能で、
合計3名のポスドクを雇用しました。

ポスドクとはpostdoc(toral)のことで、博士研究員と呼ぶこともあります。
つまり、博士号取得後、まだ助教など定職に就かず(現実は「就けず」)、数年から長くて5年間程度の任期付で様々な研究室で研究する若手の研究者のことです。

日本の現状は、過去に国の政策でポスドクが増加したにも関わらず、彼らの就職先である大学や研究所の定員は減少しており(ましてや、企業のポスドク採用は皆無に近い状況)、不安定なポスドクのまま40代に突入する高齢化問題が生じ、危惧されています。
また、所属した教授のテーマに取り組むことが多く、自分がやりたい研究を進めるのも困難、自分が出した成果も教授などの成果になることも多く、私は問題視しております。
社会的地位も微妙で、立場が弱く、アルバイトのような給料で雇われている人も多いです。

従って、生活が不安定で、将来が不安で結婚等を躊躇する場合もあるようです。

皆さんに馴染みがないでしょうが、日本の頭脳流出にもつながる大問題と思われますので、
私なりにポスドクの紹介をさせて頂きました。

で、雇った3名のポスドクが非常に優秀で、おかげさまで良い研究成果が得られました。
私の無茶な要求にも応えてくれて、何より良き相談相手になってくれました。

でも、この委託研究が終われば、彼らを雇うお金はなくなります。
従って、チーム解散です。
まさに、金の切れ目は縁の切れ目。
とても残念ですが、これが研究の世界です。

2012年4月17日現在、
2名はアメリカ合衆国に、1名は国内の大学で助教のポジションを獲得し、
それぞれの人生を歩んでいます。
企業の研究員で生活が安定しており、比較的自由に研究し、彼らが羨ましがる私ですが、
何か取り残されたような寂しい心境です。

彼らの成果は論文のみ。
共同でやった仕事を論文としてまとめ上げることだけが恩返しと思って、執筆します。

ところで、やり残した仕事の打合せは、アメリカで開催するしかないですかね?

04/16
テレビ収録

先週、テレビ収録でNBS長野放送に行ってきました。
「ビフィズス菌LKM512に興味がある。時間は短いけど取り上げたい。」
と依頼を頂き、私に出演するよう命令が下ったためです。

これまで、新聞や雑誌の取材はたくさんあったのですが、
広告費が限られている我々には番組提案など不可能なため、
テレビには縁がありませんでした。

さて、内容はNBS唐澤昌子アナウンサーとの対話形式。
一応、原稿はあるのですが、「カメラがこっちを向いている時はあまり読むな」という指示。
しかし、原稿があったら読みたくなる。

ディレクターさんや唐澤さん達と内容確認の打ち合わせ後、
スタジオでマイク等を装着し、1回リハーサルして、すぐに本番へ。
20120416.JPG
ラジオは過去に生放送2回、電話収録1回やったことはあったのですが、
やっぱりカメラがこっちを向いていると訳の分からんプレッシャーがあります。
そして緊張時に生じる便意も催し始めました。

「はい、2分前、カウント始めます!」
1分前、30秒前と近づいてきます。
唐澤アナウンサーは余裕で直前まで横で発声練習(準備発声?)しています。
スタート
・・・(。Д゚;≡;゚Д゚)(゚m゚;)(必死のパッチ)
気が付くと終わっていました。

一発OK。
さすが、本番に強いオレ様。(結構原稿読んでたけど・・・)

ということで長野県の皆様、
今週木曜日4月19日の11:25から「暮らしのターミナル」に出演しますので、
是非ご覧下さい。

04/13
植物でもポリアミン!

私は「ポリアミンが腸のアンチエイジングに役立つ!」
と信じて研究しています。
ですから、
「LKM512が入ったヨーグルトで大腸内ポリアミンを増やして、
大腸を健康に保ち、老年病の原因の炎症を抑えて長生きしよう!」
と研究しており、動物実験ではそれなりの成果が出ています。
昨年の成果リリース

実はポリアミンは動物だけでなく、微生物から植物にまで、
全ての生物が持っている物質で、
DNAの安定化や、細胞の増殖や分化に関わっている、
生命活動に欠かせない物質なのです。

先日、植物のポリアミンの輸送体が発見されたという論文が日本から出ました。
米国科学アカデミー紀要
(Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA: 略してPNAS)」
というハイレベルなジャーナルです。
論文要旨

元々は、除草剤への耐性を調べていた実験で、
それで発見されたタンパク質がポリアミン輸送に関わっていることがわかったようです。
植物にとってもポリアミンは重要で、形態形成や器官分化など多くの生理機能、
ストレスへの耐性にも関与していることが知られています。

リリースによると、研究グループは今後、
植物のストレス応答や老化の防止など、ポリアミンの分子メカニズムが解明や、
人為的にポリアミンの濃度を操作できるようになると
ストレス耐性の付与や作物の増産につながると考えているようです。
その通りだと思います。
植物と動物の違いはあれど、細胞レベルでみると共通点も多いかもしれません。
じっくり論文を読んでみようかと思います。

実は、この論文情報、弊社の山崎社長から連絡を受けました。
社長は"ポリアミン好き"だとは認識していましたが、専門家の私より情報が早いとは。
「社長、恐るべし...」

04/11
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

良い実験結果を残すには十分な準備が大事です。
逆に言うと、周到な準備なしで、良い結果が得られるわけはありません。
そのため、私は可能な限り予備検討は実施するようにしています。

私の梅の盆栽、特に手入れしなくても毎年咲くには咲いています。

「花粉症」
「春は近づいたのですが...」
「やっと梅の花が咲きました」

しかし、年々、勢いがなくなっているような気がします。
綺麗に咲かせるためには、やはりやるべき準備があるようです。

『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』
梅の盆栽は、きっちり剪定して、数年に一度は土を替えることが、
綺麗に咲かせるための準備として必要なようです。

思い切ってやりました。

201204111.JPG

鉢をひっくり返し、根もざっくり切り落としました。
ばっさりと剪定もやりました。
赤玉8:腐葉土2
の比率の土を作り、盆栽らしく少し斜めに植えてみました。

201204112.JPG


どうですか! 盆栽っぽくなったでしょ。
問題は、素人なので何かミスがあって枯れないか?
60時間経過しましたが、小さな葉が萎れているということはありません ( ^o^)ホッ

『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』
桜は切れないので、盆栽としては存在しにくく、木の状態で鑑賞するしかないのかな?
とふと思う、桜満開の今日この頃。

04/10
つくし

東京都西多摩郡日の出町の桜は昨日の暖かさで一気に開花し、
4-5分咲きというところでしょうか。

春が来たと喜んで桜で感じるのも良いですが、
地面の方にも目を向けてみましょう。
20120410.JPG
畑の隅で、つくしがニョキニョキ。

つくしって何かご存知ですか?
実はこれ、スギナって植物の胞子茎なのです。
スギナはその辺の草原にも普通に生えている植物で、
夏場は胞子茎ではなく、栄養茎となりその辺の雑草として光合成をしています。
その名の通り、軸となる茎の周囲に細い葉が伸び、小さなスギのようにも見えます。
ご存知でない方は図鑑やインターネットで調べて下さい。
おそらく殆どの方が見たことある雑草扱いにしている植物です。

シダ植物であるスギナは胞子を飛ばすのですが、
この胞子を作るために特別な茎を伸ばすのです。
これが春先に一気に地中から伸びるつくしです。
ですから、胞子を飛ばすとすぐに枯れてしまいます。

まだ周囲の草が生育していない暖かくなり出した春先に、
一斉に生えだすことから春の季語にもなっています。
つくしが終わればいよいよ虫の登場です。

04/09
牛乳のパワー?

土曜日は、会社のOB会に参加し、これまでの研究成果を紹介してきました。
OB会の総会の後、早く懇親会を始めたい気持ちも強かったと思いますが、
しっかりと興味を持って聴いて頂き、非常に話しやすい雰囲気でした。

ありがとうございました m(μ_μ)m

実は、前夜は、身内意識を持っておられるし、ご高齢だし、どう話せばよいのか悩み、
夜中の1時前までスライドを作成していたのですが、その甲斐ありました。

約100名の参加でしたが、皆様、とにかくお元気です。
(体調が悪いと参加されないので、そのバイアスは考慮する必要がありますが)

私は高齢者グループの工場見学や集会などで講演することがあるのですが、
年齢はほぼ同じ位なのですが、比較にならない位、背中がまっすぐ、動作も機敏です。
何より頭がしっかりしておられ、懇親会時にたくさん受けた質問も的を射ています。

やっぱり牛乳って良いんですね!

私にウンコ実験を命じた、14年前の研究所長にもお会いすることができました。
今考えると、まさに『うんめい(運命)』です。

30年も40年も上の先輩方と話す機会は滅多にありませんので、
結局、四次会までお付き合いさせて頂きました。

皆さん無事に帰宅されたのかは、ちょっと不安ですが、
貴重なお話をありがとうございました。

04/06
明日はOB会

明日は協同乳業のOB会があります。
引退された先輩方が年に一度集まるイベントです。
確か「協友会」って名前やったと思います。
全国から100名程度の方が集まります。

そこで、明日、講演することになっています。
実は、昨年も依頼されていたのですが、地震の影響で中止。
2年ぶりの開催になります。

OB会長には、
「通常のプログラム(会計報告など)は一瞬で終わらすので、
残り1時間半位、好きなだけ喋ってくれ」
と言われております。
お言葉に甘えて、好きなだけ、好きなように喋ります。
そしてOBの皆様には、LKM512ヨーグルトの購入という形で、
末永く支えて頂けるように話したいと思います。
とはいうものの、まだ、準備していません...。

講演が成功したかしなかったかは、その後の懇親会での「ウンコ」という単語の飛び交い度で判断します。
普段、何となく公の場では制限を受ける「ウンコ」という単語。
ウンコの壁が低くなり、会食中でも「ウンコ」という単語が飛び交えば、
それは聴いて下さった皆さんが、どっぷり私の世界に浸かったということで、
成功の証です。

さて、私は何次会まで付き合わされるのか知りませんが、
言われるがままに付き合う覚悟はできています。

04/05
どうなってる?(2012年年間排便回数中間報告)

2012年も無意味に年間排便回数を記録しているのですが、異変に気付きました。

現時点での排便回数は、109回。
年間回数に換算すると、438回になります。
これまでの3年間のペースと比べると、明らかに落ちています。
2009年 509回
2010年 533回
2011年 508回(発表! 2011年 年間ウンコ回数
ですから。

しかし、記録を分析すると、
1月は33回(1.065回/day)で、年間換算で389.6回
2月は36回(1.15回/day)で、1-2月あわせた年間換算で420.9回
3月は40回(1.198回/day)で、1-3月あわせた年間換算で438.4回
とペースは上がってきています。

この結果は、12月に罹ったウィルス性腸炎の時に飲まされた多量の抗生物質のせいで、
昨年末にペースダウンして以来、
1月になっても元のペースに回復していないことを示しています。
それが、やっと本来の状態に回復してきていることを示唆しています。

一般的に、抗生物質は腸内環境に悪影響を与えると言われていますし、
腸内常在菌が大ダメージを受けることなどのレポートはありますが、
私の排便回数がここまで、しかも長期に渡って影響を受けるとは考えてもいませんでした。
恐るべし、抗生物質。

また、きっちりデータを取るって大事なことと気付かせてもらいました!
そうすることで初めて気付き、考察することか可能になります。

ウンコ回数記録をデータ化し始めて4年目、
初めて、なんだか科学的に意味があるようなことをやっているような気がしてきました。
Excelデータのバックアップ取っておかねば。

03/28
指摘されまくる私 with iPad

農芸化学会は扱われる分野が広く、演題は2000を超えます。
従って、分厚くて重く、文字が細かい要旨集が例年作成され、配布されていたのですが、
今年からWebでのオンライン形式になりました。

キーワードや発表者などで検索すると関連演題の一覧が出てきて、
要旨を読みたければ、クリックするとPDFファイルで読めるという便利なものです。
その演題をマイスケジュールに登録すると(クリックするだけ)、
何月何日何時何分に何処の会場でその発表があるのかが
スケジュール帳のように登録され、
その通り移動すれば、時間さえ重複していなければ(移動距離も含めて)、
その演題が聴けるのです。
さらに、会場をクリックすると何号館の何階なのかという地図まで出てきます。

従って多くの方は、作成したスケジュールの印刷物かプログラム集と、
要旨のコピーを持参して学会に参加しています。

しかーし、私には支給されたばかりのiPadがあります。
この約24 × 19 × 1 cmの機械を持っていけば、
要旨PDFは発表中に開いて読めます。
また、ふと思いついたキーワードで検索して、
新たにスケジュールに加えることもできます。
そして、気付いたことや大事なことをメモすることもiPadでできるのです。
驚愕の便利さです。
しかし、iPadを使っている人は殆どいません。
使用していると、なんとなく視線を感じます。

そして、多くの知り合いに、
「携帯電話も持ってないのにiPadって、あり得ない進化でしょう!!!!」
って、ニュアンスの指摘をされました。
他にも、次のようなコメントも...
「"サルにウォークマン"を超えている」
「(私を見つめながら)目の前の状況が理解できない」

皆、私が便利そうに使っているのが悔しかったのでしょう ┗(●`п´●)┛

来年から増えますよ、iPadで農芸化学会に参加する人。

           
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