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メイトー
協同乳業研究所

04/28
2011年版 野菜作ってます6―もうこんなに大きくなりました(小松菜・水菜・ルッコラ)―

昨日の続きです。
10日間程前の様子と比べてもらうと生長の様子がわかると思います。

小松菜はこんな感じです。
20100428k.JPG
もう間引きながら食べています。

水菜はこんな感じ。
20100428m.JPG
こっちもガンガン間引きで食べています。
時間差栽培がうまくできているでしょう!

前回紹介しませんでしたが、ルッコラも栽培しています。
20100428r.JPG
なんか変な名前で私はこれまで意識した事なかったですが、サラダ等に入れると良いようですね。
ウィキぺディアによると、ローマ帝国時代からほれ薬の効果があると信じられていたようですが・・・。
そもそも、誰が誰にほれるのか?
食べた人が栽培した人にほれるなら、お裾分けする場合は慎重に相手を選ばないといけないですね。

04/27
2011年版 野菜作ってます5―もうこんなに大きくなりました(キャベツ・レタス)―

まずは、全体の雰囲気を3月の写真と比べて下さい。
20110427.JPG

だんだんと緑が増えているのがわかるでしょう。
向う側にはトマトやキュウリ用の支柱の設置も終わり、夏野菜に向かって急ピッチで準備中です。

キャベツ、レタスの寒冷紗も近づいてみると、こんな感じです。
201104272.JPG

4月前半と比べてみて下さい。
3週間程度で非常に生長したのがわかると思います。

せっかくなので中から見てみましょう。
201104273.JPG
元気ですね。
ちなみに、向うがキャベツ、手前がレタスです。

04/26
メタボロミクス、ウンコロミクス・・・

メタボロミクス(Metabolomics)ってなんや?
という質問もあるので、もう一度簡単に説明。
1年半前にも簡単に紹介したのですが(http://lkm512-blog.com/2009/10/07/)、
一言で述べると、
『細胞や微生物が作る代謝産物を網羅的に調べる学問』
です。
これまで、アミノ酸ならアミノ酸だけ、短鎖脂肪酸なら短鎖脂肪酸だけを対象に前処理して調べていたものが、多くの成分をまとめて一度に測定できるのです。
代謝産物のことを英語でメタボライト(Metabolite)というのと、
網羅的に解析する学問の接尾語が○○オミクス(-omics)というのが合わさってできた造語です。
また、その代謝産物のかたまり(試料)をメタボローム(Metabolome)と言います。

より直接的な日本語では、『全代謝物解析』とでもいうのでしょうか。
最近、最もホットな研究手法の一つです。

ヒトやマウスの細胞や大腸菌なら、代謝経路がほぼ解明されているので、結果が意味している事が解釈し易いのですが、ウンコ由来のメタボローム解析は解釈が極めて難しいのです。
関連する要因が、何百種類もいる腸内細菌(これだけでも手強い)の他に、食物、腸上皮細胞(分泌と吸収がある)が加わるのです。
つまり、結果がこの三者の内、どれの影響を受けたのかが簡単にはわからないのです。

ということで、私は、この特殊な環境中の代謝産物を研究することとを、通常のメタボロミクスではなく、ウンコロミクスと提唱しておりました
(http://lkm512-blog.com/2009/10/07/)。
そして、関係者の間では実際に使ってきました。

ですが、先日のセミナー後の懇親会で、ウンコロミクスを世界基準にするためには、語源をウンコという日本語ではなく、きっちり英語をベースにする方が良いのではないかと意見を頂きました。
先のブログでもFecal(糞便の)を語源にFecalomicsも提唱していたのですが何かパッとしません。
ですが、ここで上がったのはインパクト抜群の、
『スカトロミクス(Scatolomics)!』
Scatology(糞便学)が語源です。

なんか生々しいですが、良いと思います。
でも、こんなの講演で話したら、また、聴衆の反応悪くなりそー。
そして私が別の意味でウンコ好きと思われそうで少し心配です。

04/25
笑わないサイエンティスト

金曜日は大阪でのアジレント社主催のメタボロミクスセミナーで講演してきました。
慶応大学の曽我先生、大阪大学の福崎先生が学術的に、
伊藤園の岡野谷さんと私がそれを使って行った応用研究成果を話しました。

どこでどう主催者側に伝わっているのかわかりませんが、会場に着いて挨拶するなり、
「面白い話を期待していますね!」
と言われ、確認を頼まれた司会者が読む演者紹介文章の内容が既にくだけているではないですか (゚_゚)
「面白いって、そっち(ウンコ)系ってこと????」

「良いのだろうか・・・? 世界的に著名な先生方の間で話すので、一応、真面目に話す予定なのだが・・・」

くだけた話をするのも真面目に話すのも同じスライドで話し方を変えるだけです。
要するに、くだけた話をするのは、研究成果に直接関係ないが、実施するにあたり起こったウンコ的なエピソードを喋りまくるということです。
迷いましたが、主催者がそう望んでいるので"中の上"レベル(工場見学やスーパーでの講演時の7割位)で臨みました。

ですが、反応がいまいち。
後半になるにつれ、皆さん慣れてきたようで、ある程度予定通りの反応でしたが、前半はつらかったです。当たり前ですが、聴衆は工場見学者とは人種が違います。

終わってから関係者と色々分析すると(何しろ、アジレント社は世界トップクラスの分析機器メーカーですから何でも分析する??)、
"こういう場では、サイエンティストは笑わない"という結論になりました。
深く分析すると、笑ったら失礼という意識が強く、その気持ちが自分だけ笑うわけにはいかないと強固に笑いを押し消すように努める。でも、笑い声は起きないないけど、顔は皆笑っているということです。
更に1点、重要な考察があり、
「心構えができていない状態でガンガン来たので、皆、戸惑っていたに違いない。」
というものです。
もう少しやんわりと心を掴みながら進めれば良いのかもしれません。

心配で福崎先生にも聞くと、
「めっちゃ面白い。正式に依頼するので10月のシンポジウムで話して。」
と学会での講演を依頼されました。

まさかウンコネタが面白いので学会で話せと言われる事はないでしょうから、研究内容が面白いということだと信じています。 

04/22
ウン小話12

1ヶ月間かけて実施したウンコ実験の結果を分析していたら、
フレッシュウンコを使って確認試験をする必要性が出できたので、
朝からマウスのウンコを回収しようと、
私の高度なマウス排便促進技術でウンコを集めていたら、
途中で私自信がウンコをしたくなり、
慌ててウンコに行くと、
漫画のようなトグロ状ウンコに近い形のウンコ(完成度75%)が出て興奮したが、
ウンコ回収中であったため慌てて流して実験室に戻り、
マウスのウンコを引き続き回収し、
予定以上に大量のウンコが回収でき、
助手Sに「こんなにウンコがとれた!」と自慢しながら、
ウンコを入れた容器に脱酸素剤を入れて密封し、
共同研究先にウンコを急いで持って行った。

先週の出来事です。
ダラダラと長いが、1文で、しかも全ての文節にウンコという単語を入れた文章が完成し非常に満足している。
1文で14回の"ウンコ"という単語使用量はギネス級でしょう。
20110122.JPG

これ、1つのウェルに1匹からとったウンコを入れています(合計8匹分)。
1匹から少なくとも6-7個、多いものでは12-13個のウンコを回収しました。
マウスのウンコを集めた経験がある方はわかると思いますが、
これだけの量を集めるのは凄い技術であります!
ちなみにたった15分間でこれだけ集めました。
神業的ではないでしょうか?
企業秘密のため方法は教えられませんが...。

04/21
お世話になっている実験器具・機器シリーズ 1―メスピペット Messpipett(ガラス)―

新シリーズ立ち上げです。
ウンコ研究するにはたくさんの器具、そして機器類を使いますが、簡単に紹介していこうと思います。

ピペットとは比較的少量の液体を吸い上げ定量あるいは別の容器に移動させる道具です。
比較的少量とは曖昧ですが、25 ml程度まででしょうか?
決まっているわけでなく、好みの問題で、この数値は私の基準です。
きっちりと目的の量(例えば1 ml)を定量する場合と液体を別の容器に移動させる場合に使いますが、メスピペットは前者、きっちりと正確な量を測り取るために使います。
"メス"は雌性を意味するのではなく、ドイツ語 messen(測定する)が語源だそうです。
20110121.JPG
正確に測るため、ガラスの筒に目盛が刻まれています。
0.1 ml程度から10 mlの単位まで測定できます。
ですが、当然、この範囲の桁違いの定量を1種類のメスピペットで行うのは不可能で、
0.1 mlを測定する時は細長く容量が1 ml程度のメスピペットを使い(上側)、
1-10mlを測定したい時はもう少し太いタイプ(中段)、
特定の決まった量を測定する場合は、その場所のみに印がついたタイプを使います(下側)。

正確に測り取るため、さらに試薬のコンタミを防ぐために、メスピペット内のガラスに傷をつけてはいけません。
もし、細いたわしでゴシゴシ洗って傷が付くと、1 ml測定したつもりで、1.01 mlになってしまうこともあるでしょう。(傷がつけばつくほど、容積が大きくなる。)
微々たる量と思われるかもしれませんが、1%の誤差ですよ。
もし1%の誤差のあるメスピペットで7段階の希釈を行えば(ウンコの場合、これ位希釈する)、その誤差は、1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01=1.072。
7%の誤差になります。
ですから、洗剤の入った液に漬け置きし、次の日にひたすら水で洗浄します。
大変なので専用の洗浄機があります(後日紹介します)。

メスピペット(ガラス製)を記念すべき第1回目に選びましたが、実は私、ここ5年間に1度も使っていません。
中学生の理科の実験で使い、誰でも一度は触った事があり、なお且つ、ウンコと直接的な関わりが深い器具から紹介しようと思ったからです。

04/20
2011年版 野菜作っています ④―じゃがいもの芽が顔を出しました―

昨日紹介したアブラナ科の野菜たちよりも遥か2週間前、
すなわち3月中旬(明確に覚えております。地震の2日後)に植えたジャガイモの芽がやっと地中より顔を出しました!
20110420.JPG
地表より20㎝程度下に種イモを仕込むので、なかなか芽が地表に出て来ないのです。
そのため、植えたことを忘れてしまい、その場所を何度も踏み荒らしてしまいます。
先週、植えたと思われる場所の地表にひびが入っていたので、下から芽が伸びて来ているのかなと思っていたのですが、その通り、芽を出してきました。
土を持ち上げて、地表に出てきたのが写真からわかると思います。
さすが、アンデス地方原産。
たくましいです。

これからガンガン生長すると思います。
梅雨前には新ジャガが沢山とれることでしょう。

04/19
2011年版 野菜作っています③―少し生長、ミズナ、ラディッシュ―


前回紹介しなかった野菜の登場です。

ミズナ
20110419.JPG

種をまいて3週間、葉の形からミズナと認識できるレベルになりました。
左側は1週間遅れで植えたものです。
暖かい日が続くと、1週間でこれ位生長するということですね。
発芽し、葉が2枚の時は、ミズナや小松菜などのアブラナ科の野菜は殆ど区別がつきませんが、3枚目の葉が出てくると識別できるようになります。

つづいて、ラディッシュ
201104192.JPG

これも種をまいて3週間です。
こちらは食べる赤い根の部分の印象が強いため、この状態ではイメージわかないでしょうね。

それにしても、ラディッシュは、小さい「イ」や「ユ」が入っており、ワープロで打ち難い野菜名である。

今日の写真は少し白くぼやけていますが、寒冷紗の上から撮ったためです。
寒冷紗をめくるのは、また土に埋めないといけないので面倒なんです。
悪しからず。

04/18
今週は大変や

タイトルの通りです。
3か月ぶりに追い込まれています。

今週は、月曜日、火曜日とこれまでと積み重ねてきた実験の仕上げの実験が2つあります。
そして、金曜日は大阪で開催されるメタボロミクスセミナー
で講演します。
自粛ムードで一度は中止を検討されたようですが、開催されるようです。
良いことです。

ですが、
威張ることではないですが、まだ何も準備しておりません。
んー、まずい。

金曜日は午前からなので、木曜日中に大阪に移動するのですが、交通費と時間の節約のために、木曜日の午後は、京都の2つの共同研究先と打ち合わせが入っています。
というか自ら入れてしまいました。
もちろんこちらも準備ができておりません。
んー、やばい。

それでもって、水曜日は社内のテーマ発表の順番が回ってくる。
準備どころか、準備をやる気が起こらない。

さらに、木曜日の夜は、学生時代の先輩がやっている焼肉屋を訪問する。

んー、どう考えてもまずい。
しかし、私は、追い込まれ、やる気になれば謎のエネルギーが出てくるタイプ。
ぼちぼち、ウンコ色の脳ミソが"やる気"を作り始めることでしょう。

言い訳ですが、別にこれまでさぼっていたわけではありませんので。

私の周囲の方へ、
ここまで追い込まれてから"やる気"が生じた時は、
少し攻撃性が高まる傾向がありますので、極力話しかけないで下さいね。

04/15
翅を開く直前のナナホシテントウ

今日は、ひねりの無いタイトルです。
そしてタイトルのままの写真です。
20110414.JPG

飛びそうな雰囲気があったので、翅を開いた瞬間を撮ってやろうと思ったのですが、
もう少しでした。
あと、ゼロコンマ何秒か遅くボタンを押せば翅を最大限に開く写真が撮れたような気がして残念です。
しかし、4-5年前の普通のデジカメではこれが限界だと思います。

それにしても翅を開くという感覚はどんなものなのでしょうね?
肩甲骨を動かすイメージなのでしょうか?
それに飛翔用の後翅を広げたり、折りたたんだり、どうやってコントロールするのでしょうか?

ふと、そんな事を考えてボーっとしてしまいました。

能力の高いデジカメが欲しい!

           
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