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06/30
ゴードン会議の開催地

今日は先日参加したゴードン会議のポリアミンセクションが開催されたニューハンプシャー州のウォータービルバレーを紹介します。

ニューハンプシャー州と聞いて、場所が言える方は殆どいないと思います。
アメリカの右上です。
知名度がある都市でいうとマサチューセッツ州のボストンが近く、その北側に位置します。
ボストンから車で2-3時間の距離なので、自然が多く、冬はスキー、春から秋は自然が豊かで、特に夏は避暑地として結構人気のあるリゾート地のようです。

誰から聞いたか忘れましたが、大統領選挙の予備選挙が全米に最初で行われる州なので、その時だけ注目されるそうです。

今回も学会会場はWaterville Valley Resort。
その名の通り、リゾート地です。
調べたところ、Waterville Valleyの人口密度は1.5人/km2。
1km四方に2人も住んでいないのです。少な過ぎます。
我々が車で通り過ぎる道沿いには人が住んでいる気配が殆ど感じられない位、山の中というか森の中というか、自然の中でした。
会場に向かう途中、湖でムース(ヘラジカ)を目撃しました。

リゾート地の中は芝や樹木が景観良く整えられています。

201106301.JPG

こちらは私が宿泊していたBlack Bear Lodgeです。

201106302.JPG


左側の建物です。日本語で言うと黒熊荘ですかね?クマも多いようです。

こういう場所ですから、午後1時~4時までは学会が休憩に入り、テニス、ゴルフ、ハイキング、スイミング、お昼寝を各自が楽しむのです。
その代わり、夜は9時半ごろまで学会発表があり、ディナーもアルコールが提供されないのです。
ちょこっと町に抜け出し遊ぶこともできません。
楽しみながら、学会に集中しろということですね。

公用語が英語でなければ、もっと楽しめたのでしょうがね・・・。

06/29
ただいま

なんとかアメリカで開催された学会から帰ってきました!
文字通り「なんとか」です。

といいますのも、予定の飛行機が飛ばなかったのです。
現地時間25日早朝5時半(日本時間午後6時半)に起きて、空港には7時過ぎに到着したのですが、搭乗手続きでエラーが出るのです。理由は、8時50分のボストン発シカゴ行きが飛ばなくなったからです。
理由はわかりません。
説明もありません。
ただ一言、日本ではあり得ない位横柄な態度で、
「その飛行機はキャンセルになったから、あっちの列に並べ」
と言われました。

並んでいる途中で、予定のシカゴ発成田行きには乗車できないことは確信しました。
さて、どうなるのか?

空港職員に代わりの便(余談ですが、この文字を"べん"でなく"びん"と使うのには違和感がある)を探してもらっている中で、「明日の便で、ダラス経由で成田行き」となりかけたのですが、結局空席なし。
ひたすら職員がコンピューターのキーボードを打ち電話するのを眺めていました。
「ロンドン経由で成田行き」等という訳のわからんルートが提案された時もありました。
とにかく帰国が遅れるのは決定的なので、開き直って今日は観光しようと思っていた時、
舌打ちと共に小さい声で「Oh..., Haneda....」と聞こえました。
やっと日本へのルートを見つけたのに成田でなくて残念がる職員の小さな独り言でしたが、
「Haneda? It's better !」
ということで、サンフランシスコ経由羽田着で何とか帰国できました。
 
予定より8時間遅れ。ホテルを出てから約30時間後ですかね。
現地時間の25日午前7時に出て、着いたのは27日午前1時頃。
寝たり起きたり、食べたり出したり、ボーっと待ったり小走りで移動したり、時間の感覚を完全に失いながら... ε=(-ω―;)フーッ

実はこのブログの4分の3は、ボストン空港内でサンフランシスコ行きを待ちながら書いたものです。

06/28
大山界隈の猫

企画部リツコです。
わたしたちの部署がおかれている板橋区大山には、
いつも人が賑わって元気な商店街があり、
安くておいしい飲み屋さんがたくさんあります。

おっと、飲み屋の話ではありません。
その、賑わう駅前から会社までの間に、いつも数匹の猫に出会います。
飲食店の近くをうろうろ自由に歩く猫たちです。
以前からうっすら思っていたことなのですが、
最近の野良(?)猫って、あんまり人を避けたり逃げたりしないのですね!
人が近づいても、進むペースをまったく変えず悠々と散歩しているし、
どう攻撃されても逃げられないような場所でダラリと寝ている姿を見たりします。
近づいてさわれる猫も多いし。これは飼い猫だと思いますが・・・

猫って、もっと手の届かない、するりと逃げるものだと思っていました。
すっかり気を許した猫がいるのは、
今どき、猫に意地悪する子供達なんか、いないからでしょうか?
わたしが大人になったからでしょうか?

最後に、これも板橋区の猫。公道で寝ています。油断しすぎ!
20110628.jpg

06/27
あせもに注意

企画部リツコです。
博士がアメリカへ行ってポリアミンに関する成果を発表してくるということで、
留守の間は、書きためたブログを掲載してきましたが、
久しぶりにちょっとお手伝いします。

この夏、どこでも話題の「節電」。
みなさんはどう乗り切る計画ですか?

やっぱり冷房を抑えるのが効果的と聞くと、
ピーク時を避けて、無理なく工夫して涼しく、とは言いつつも、
つい冷房をつけないでいられる限界を試してしまいませんか・・・?

かく言う私も、先週の暑い2,3日のあっという間にあせもができました。
子供の頃にはよくなったものですが、
大人になってからは、建物の中はまあまあ過ごせる環境で
快適に過ごしてきたことを実感します。

涼しくして、薬をつければすぐ治るものですが。
対策としては、汗を吸う素材の肌着を身に着けるとか、
かいた汗はふきとるとか、たっぷり汗をかいたら着替える。
基本的なことながら、仕事のためにガマンが続くと・・・!
この夏、大人もあせもに注意です。

06/24
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ⑤ ―新幹線では行けない―

予算削減で飛行機は購入できなくても、新幹線なら購入できるという場合はありますね。
前々回分析しましたが、東京―鹿児島間ならスピードの問題を除けば、新幹線でもそれ程差が無かったので、新幹線で頑張ろうと思う方も多いでしょう。

しかし、荷物を沖縄に届けなくてはならなくなったらどうしますか?
新幹線では無理ですね。でも、飛行機は持っていない。
では、船舶で運ぶ手段がありますね。
しかし、船舶を動かすためにもお金は必要です。時間もかかります。

また、科学の進展には偶然の発見が重要です。
新幹線は、凄いスピードで地上を走っておりますが、歩き、自転車、車の場合とあまり変わらない景色を見ています。
むしろ早すぎて見落としていることも多いでしょう。
当然、こまかい植物の識別は不可能ですし、雲は下から綿菓子の様にしか見えません。
自分の通っている道路や線路を、上から全体像を見ることもできません。
あんな風に曲がっているのか!
あの山の反対側は町だったのか!
「次はこの道を通って、あの町に荷物を運んでみよう!」というのが科学の進展です。
予算削減は、このような機会を奪うことにも繋がり、科学の進展を著しく低下させると危惧されているのです。

もし、どこかの国がどこの領土にもなっていない資源がたくさんの島を発見したらどうしますか?
外国は科学技術研究にドンドンお金を使っているのですから、外国の研究者は飛行機を自由に使って島に入り調査をします。
日本の研究者だけ飛行機を持っていなかったら、調査すら行えません。
慌てて1年後に飛行機を買って、その島に行ったところで手遅れなのは目に見えています。
これが、"予算削減が、国益を損なう取り返しがつかない事態に陥る"と研究者が言っていたことに相当するものに近い例えだと思います。

1週間、ずっとこんな話でしたが、わかって頂けました?
漠然とでもわかって頂けるとありがたいです。

そろそろウンコ話をしたいです。

06/23
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ④ ―飛行機を買えますか?―

ある程度新しい機器類を使うことはグレードの高い科学研究に必須であることはわかって頂いたと思いますが、1つこれまでの例えで伝わっていないことがあります。

「①の歩きから⑤の飛行機まで、どの手段を選びますか?」
ということでしたが、皆さんは値段の事をどの程度考えましたか?
「歩きは0円で、羽田―鹿児島間は飛行機で約4万円かな?」
という話ではありません。
"乗り物自体の価格"です。
そうです、飛行機を使って自由自在に多量にスピーディーに確実に荷物を運びたいなら、
当然、飛行機を購入しなくてはなりません。
少し調べたら、新幹線は1編成あたら40-50億円、
ジャンボジェットは約200億円するらしいです。

数百万円の車なら何とかなりそうですが、新幹線ともなればお手上げです。
しかも、新幹線には運転手、飛行機にはパイロットも雇わなければなりません。
これが研究機器の値段のイメージです。グレードが上がると一桁増える感じですかね。
殆どの研究機関の自前の研究費では、どうすることもできないのです。
更に整備士も必要になります。これは研究の場合はメンテナンス費用になりますね。

もちろん、料金を払って飛行機で目的地まで行く方法もあります。
分析依頼、すなわち外注ということになります。
研究の世界でも、たくさんの外注分析業者がありますのでお金を払えば分析できます。
すなわち、自分で車を運転し何十往復も繰り返し、疲労困憊で正確な運転ができなくなるよりは、4万円×100人分=400万円かかるが飛行機を持っている方に依頼して一度に運ぶ方が確実だと判断した場合に使います。
いずれにせよ、ポンっと400万円が必要なわけですから、簡単なことではありません。

ちなみに、我々の3年間の獲得研究資金の20%弱にあたる3,000万円は外注分析のための費用です。
「えーっ」と思われる方も多いでしょうが、
この分析をするためには、6千万円の分析機器と専属オペレーターが必要なので、依頼して相談して進めるだけで正確な分析結果がでる外注の方が断然得なのです。
凄い世界でしょう?
もちろん私は関西人ですから、これでもありえない位、安くまけてもらっておりますが。
1割引きで-300万円、2割引で-600万円、3割引で-900万円・・・。
答えは・・・秘密です ( ̄ー+ ̄)

そうそう、外注依頼先の営業担当者の漢氣(オトコギ)も忘れてはなりません。
ありがとうございます! わたなべさん。

06/22
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ③ ―新幹線しますか? 飛行機にしますか?―

今日も、東京から鹿児島に荷物を運ぶ話です。
① 歩き、②自転車、③車、④新幹線、⑤飛行機の選択肢です。
昨日は、5kgを50kgに変えただけで、①歩きと②自転車では厳しくなりましたね。

では、今日中に鹿児島に届ける必要があるとなればどうでしょうか?
ウンコサンプルを分析する時はそうですよ。「新鮮一番!」
①と②は脱落。③車も不可能とは言い切れないでしょうが、苦しくなってきましたね。

では、50kgの荷物を100個運ぶ必要がある場合はどうでしょうか?
重いですが、人数を増やし1人1個ずつ運べば、④新幹線と⑤飛行機は1回で可能ですね。
この境界線は多検体の分析が可能な機器類であるかどうかという線引きです。
もちろん十数台の車を使用すれば可能ですが、無駄でしょう。
手に届く価格の分析能力の低い機械を複数購入し、人件費を多量に使って分析している状態です。

では、この荷物を6時間以内に届けてくれとなったらどうでしょうか?
生物を使った実験では、サンプル分析のタイミングも勝負になってきます。
④の新幹線も苦しくなってしまいましたね。
この境界線は分析のスピードを表しています。
つまり、新しい研究機器を導入すれば研究の幅がドンドンと広がってくるのです。

また、①歩き、②自転車、③車は到着時間の予想が大きく狂うことがあるでしょうが、
④新幹線や⑤飛行機はある程度時間通り正確に届けられます。
新しい機械は正確性もアップしています。

得られたデータで勝負する科学技術系の研究には、
必然的に新しい研究機器が必要となってくる理由がわかっていただけましたか?
論文を審査される過程では、「筆者の使用している装置で得られた数値は精度が低いので、そのデータを別な方法で検証するように」なんて指摘された経験もあります。
勿論、良い機器類を使っていたらこんな疑いかけられません。

まだ明日も続く。

06/21
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ② ―例え話―

研究で非常にお金がかかるものは大きく2つ、機器類と人件費です。
少なくとも、私が獲得した研究資金の1年目、2年目の使用用途も、この2つで5割以上を占めています。
人件費は誰でも理解できるでしょうから、主として機器類の話をします。

専門的研究機器の多くは数百万円から数千万円、そして数億円のものもあります。
何故そんなに高いのかは機器メーカーの人間ではないので厳密にはわかりませんが、
そんなにたくさん売れるものではないので大量生産できないですし、
そもそも極めて高度な技術が結集されてできているものです。
もちろん車と同様に、分野別に世界的なメーカー(ブランド)があり、型のグレードがあり、それは高額になればなるほど、正確で、スピーディーに、多量の検体の処理ができると考えて良いでしょう。
そして、日進月歩で進化しており、10年前の物は役に立たないということも多々あります。
もちろん機械が壊れたわけではありません。
それを使って分析する価値が減少するということです。

わかりやすい例え話を作ってみます。
東京から鹿児島に荷物を運ぶことを考えてみましょう。
選択肢として大きく5つ、①歩き、②自転車、③車、④新幹線、⑤飛行機、があります。
皆さんはどれを選択しますか?
おそらく⑤→④→③の順で選択される方が多いのではないでしょうか?
当然、早く、便利な手段を選ぶということです。
もちろん、300年前は、島津藩は江戸まで大名行列をしていたわけですから、歩きでも不可能ではありません。
お金がないなら歩きで行けば良いと思われる方もいるでしょう。
しかし、5kgの荷物を運ぶだけなら可能でしょうが、50kgの荷物になったらどうしますか?
何とか②自転車ならできるかもしれないが、①は殆どの方は無理ですね。
つまりこの乗り物が研究機器というわけです。
1サンプルをじっくり手作業で分析するのはお金はかかりませんが、限界があります。
そして乗り物(機器類)には②自転車から⑤の飛行機まで、色々なグレードがあるのです。

まだまだつづく。

06/20
なぜ、科学研究にはお金がかかるのか? ①

もう、2年も前になるのですかね?
事業仕分けで、科学技術関連の予算が大幅に縮小する方向に進んだのは。
それに対し、多くの科学者が危惧するコメントを出し、それが連日テレビ、ラジオや新聞で報道され、議論されていたことは記憶にあるのではないでしょうか。

私も農水省の競争的資金を頂いて研究している状況なので
(参照: ビッグ・ニューーーーース!!!!!  、
ビッグ・ニューーーーース!!!!! ②
他の競争的資金が次々と縮減されている中、不安を感じておりました。
運よく、私の関わる研究費はあまり影響がないようですが、少し意見を書かせて頂きます。

勿論、著名な先生方と同じように、
「科学技術は科学技術創造立国を目指す我が国の礎になるものであり、長期的な視点に立った・・・」
なんて述べるつもりはありません。
そもそも、こういう意見には、「科学技術の研究は特別扱いされるべきである」という大前提の上にあります。これでは科学技術の世界と距離がある方々には伝わりません。

色々な意見や調査結果から判断すると、多くの日本国民は、
「現在の我々の生活は科学技術の恩恵を受けており、将来もこの国の発展のためには科学技術の進展は必須のものである」
とは考えているようです。
ただ、
「この混乱・不況の中、暫くの間は科学技術系の予算縮小は仕方ない」
とも思っているようですね。

しかし、科学技術の進歩スピードを考えると数年であろうが致命傷になりかねません。
それを理解して頂くためには、研究とお金に関して、一般の方々に理解して頂く必要があると思います。
そこで、私なりに、どうして研究にはこんなにお金が必要なのかということを、少しでも理解して頂けるように明日から説明しようと思います。

なお、今日からの一連の文章は、"科学研究とお金"にのみ焦点を当てたもので、国家予算の使い方に意見するものではありません。

06/17
アメリカに行ってきまーす

明日18日の午前の飛行機でアメリカに行ってきます。
Gordon Research Conferenceのポリアミンのセクションに参加して、生研センターの委託研究で得られたこれまでの成果を発表してきます。
ニューハンプシャー州のWaterville Valleyというところです。
ボストンから車で2-3時間の場所らしいです。
まだ地図でも確認していない私。

海外も10年ぶり位。初アメリカです。

言葉のことを考えると非常に強いストレスを感じますが、
ポリアミンの専門家の中に入って1週間ポリアミンの事だけを考えて過ごすことで得られる情報量は、国内で通常の研究生活の中でポリアミンの論文を探して読んで得られる情報の数か月分、いや1年分位に相当するのではないでしょうか。
国内には私の様な研究をやっている人は一人もいませんし(海外にもいないだろうけど)、とても大事なことだと思います。

あっ、皆さん、職場では心配してくれる人がいましたが、ブログは既に原稿を渡してあるので毎日更新します!
「何故、研究にはお金がかかるのか?」を私なりにわかりやすく書いたつもりです。
毎日読んで下さいね!

当然ですが、助手Kがちゃんと仕事を進めてくれるか心配です。
でも、それ以上に畑が心配です。
昨日紹介したキュウリもそうですが、トウモロコシも雌花が咲きそうなんです。
この時期気を付けないと、害虫が侵入し、収穫して皮を剥いだら虫食いトウモロコシなんてことがあると悲しい。

では、行ってきます。

そうそう、髭は剃らずに伸ばしてやろうかとたくらんでいます。

           
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