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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

04/27
はじめまして、助手Aです

はじめまして。
4月から新たにLKM512研究のメンバーに加わりました助手Aです。
忍耐力と感性は、そこそこ自信がありますが、
昨日LKM博士が書いていた、研究者にとって重要な「運」があるかは微妙です。

実はLKM博士とは同じ大学の同じ学部出身でして、大先輩になります。
その博士は自他ともに認める晴れ男なのですが、私は真逆の雨男なんです。。。

LKM博士のつぶやきでご存知の方もいるかと思いますが、
前職場で開いていただいた花見も兼ねた送別会で、
宴が盛り上がり始めた一時間後に降雨。
天気予報では夜中から雨だったのですが、19:00に降らせてしまいました。
夜桜ライトアップや料理準備いただいた方々すいませんでした。
また、新たに移ったこの職場での歓迎会も、もちろん雨。
新婚旅行で行ったエジプトで雨だったんだから仕方がないです。
(紀元前2000年頃なら神になれたかも?)

ということで、今後、私が参加するイベントや学会は、雨の日が多くなると思います。
まずは直近のLKM512の日、5月12日の公開市民講座で雨を降らせないように頑張ります!

頑張ると雨が降りそうですが・・・

今日も雨ですが・・・・

04/26
助手A登場

先週から研究チームに助手Aが加わりました!

会社として、私のやっている研究はもっと発展させ、
さらに、きっちり引き継いでいくことも大事であるということでの補充です。

関係者一同、人選は迷いました。
理系だから、あるいは修士卒だからといって異動させても、
一筋縄ではいかない忍耐力の要る仕事なので成果を出すのは無理だろうという理由で。
私の出した条件は、
①この仕事に興味を持っていること。
②しんどい仕事であると理解している上で、挑戦したいという気概があること。

ということで、研究所内で募集をかけることになりました。
それで唯一、手を挙げた人物がA君だったということです。
(心の中は「えっ、たった一人?、やっぱりウンコが嫌か?」)

彼はこれまでメイトーのプリン開発を支えていた中心的な研究員です。
スーパーやコンビニでお馴染みの、
「なめらかプリン」や「カスタードプリン」
の多くは彼の作品です。

こんなプリンの重要人物を抜いてしまっていいのか?
という不安はありますが、まあ、なんとかなるでしょう。

彼の気概を正面から受け止めて、研究を進めていきたいと思います。
私としては、まずは、彼の中からプリンを洗い流すことから始めなくてはなりません。
社内で調整して進める商品開発とは異なり、
ここからの調整相手は社外の方が殆ど。
学会等では大学の先生や同業他社にいじめられることも多々あります。
英語という壁もあります。
そして、自分で情報を集め、自分の感性だけが頼りで、
日々の努力と運が必要な世界です。
これまでとは全く異なり、相当大変だと思います。

さらに、このブログを時々書くという余計な仕事もあります。
まずは、明日、自己紹介ブログです。

04/25
2012年版 野菜作ってます4 ―1ヶ月かかって地上に―

今年度のスタートはジャガイモ定植から始めたことはブログにしました。
参照:2012年版 野菜作ってます1

このジャガ君、毎年、忘れた頃に地上に出て来るんです。

不自然に地面にヒビが入っているな(?)と思って覗きこむと、
地上に出るため、懸命に土を持ち上げているジャガイモ発見!
その力強さを伝えられる写真が撮れなくて苦労しましたが、なんとか納得の一枚。

201204251.JPG


植えたことを忘れている位ですから、作業中にその場所を踏みまくっていたでしょう。
おそらく、土壌が踏み固められていたのではないでしょうか。
申し訳ない。

先週の何の作物がわからなかったトウモロコシは、
既に誰でもトウモロコシと認識できる姿になっております。

201204252.JPG


これから、グングン生長し、一月半程度で私の身長より高くなり、7月には食べ頃です。
良く考えると、凄いスピードで怖いです。

【トウモロコシ豆知識】
トウモロコシは一斉に、できるだけ多く植えます。
風頼りの受粉で、雄花の花粉が風で飛散し、雌花の雌しべに受粉します。
つまり、一斉に花粉が飛び、その一帯の花粉密度が高い方が、きっちり受粉できるのです。

04/24
ウン小話24

私の書きかけの論文を見直すと、驚愕の表現がありました。

『糞便愛の量』


(◎。◎)!

仕事柄、糞便という言葉はよく使います。
これはブログに使うとかではなく、立派な科学的な表現です。
特に糞便の中の成分を表現する時、糞便内○○と表現します。
糞便内菌叢、糞便内ポリアミン量など。

MS Wordのローマ字変換では、
「F, U, N, B, E, N, N, N, A, I」とキーボートをたたき、
「ふんべんない」と文字が出て、
「糞便内」と漢字に変換されます。

どうやら、Nが一つ抜けて、
「F, U, N, B, E, N, N, A, I」とキーボートをたたき、
「ふんべんあい」と文字が出て、
「糞便愛」と漢字に変換されたようです。


『試験後の糞便愛の量は増加していた。』
ん~、深層心理にあるのか?
確かにそうである。

おしまい

04/23
ヒシバッタ黒紋型の私なりの考察

先週紹介したヒシバッタの黒紋に関する論文ですが、
私の意見は著者と違いますので、ちょっと書かせて頂きます。

変温動物では、体色は体温調節に関与し、
黒っぽいほど体温上昇を促進するといわれており、
この論文では体温調節説の検証として、採集地の緯度で黒紋型の頻度を比較しています。

その結果、オスでは高緯度地方ほど黒紋型頻度が高くなることがわかったそうです。
但し、北海道では例外的に黒紋頻度が低く、また、メスの殆どが黒紋型だったようです。

一通り読んだ限り(他に読む論文があるだろうと言われそうですが...)、
著者らは、夏場のオーバーヒート(体温上昇)のリスクとの関係を重視しており、
オスが夏場に暑い開けた草地で配偶者を探索するため、
暑い低緯度地域のオスは黒紋型の方がオーバーヒートし易く、
黒紋は不利に働き、熱い低緯度では数が少ないと考察しています。
一方で、体温調節だけでは説明がつかないので、
黒紋によるコントラストが周囲の環境に溶け込む隠ぺい効果があることから、
探索行動をしないメスは、この隠ぺい効果の方による利益がオーバーヒートのリスクより高いため、殆どが黒紋型であると考察しています。

ただ、私は、同じ体温調節説でも、黒紋を夏場のオーバーヒートのリスクではなく、
冬場の体温上昇のための利益と考えるほうが妥当ではないかと考えています。
このブログでも、真冬の1月の埼玉県の畑で発見したヒシバッタを紹介したように

(2012年1月17日「ヒシバッタ」ブログ参照)

このバッタが本州では真冬でも活動していることを考慮すれば、
冬の貴重な太陽熱の獲得に黒紋は役立っていると推測されます。
そう考えれば、著者らが説明できなかった北海道で黒紋頻度の低下も説明できます。

北海道では寒さが厳しく、さすがのヒシバッタも冬には活動していないはずですから、
冬に黒紋で太陽熱獲得の必要がないのです。
従って、夏場のオーバーヒートのリスクのみがあり、黒紋型の頻度が著しく低いのです。

どうですかね?
まあ、私は専門家ではないので、好き勝手な考察ですが...。

一昨日も畑でヒシバッタを発見しましたので、撮影しました!
極小の黒紋があり、黒紋型か無紋型か微妙ですね。


20120424.JPG

寒冷紗の中で、若い野菜を食べていたので、放り出しました。

04/20
ヒシバッタ黒紋型

以前にも紹介した背中が菱形のヒシバッタの話です。
参照:ヒシバッタ
1月のブログの個体は、開けた畑、
つまり比較的地表が乾燥している土地で見つけたのですが、
背中に模様がない無紋型でした。

しかし、このような草原ではどうかと探してみました。
201204201.JPG発見! わかりますかね?中央です。
背中に黒い模様がありますねー。
201204202.JPG
黒紋型といいます。
黒紋型にも色々な形があるのですが、
これは外側に黒い筋が出るタイプですね。

さて、これは遺伝的なものか、環境によるものか?
私は周囲の視覚的環境に依存する(つまり保護色として変化する)と思っていたのですが、
色々な説があるようです。
面白い論文が公開されていました。

鶴井香織、西田隆義.ハラヒシバッタ(バッタ目ヒシバッタ科)における黒紋型頻度の緯度クライン.大阪市立自然史博物館業績第420号 2010年.

京大農学部の先生方のレポートです。
この先生方は体温調節説に注目し、採集地の緯度で黒紋型の頻度を比較しています。
それにしても、マニアックで楽しそうな研究ですな。
その結果、オスでは高緯度地方ほど黒紋型頻度が高くなることがわかったそうです。
但し、北海道では例外的に、黒紋頻度が低いようです。
メスは殆どが黒紋型だったようです。
詳しく知りたい方は自由にリンクできますので、
こちらから→http://www.musnh.city.osaka.jp/publication/bulletin/bulletin/64/64-003.pdf#search='ヒシバッタ'

ちなみに、花見もせずに、地面ばかり見てヒシバッタを探していると、
「何か落としたのですか?」
と結構声をかけられることを学びました。

04/19
お世話になっている実験器具・機器シリーズ8 ―8連(結)マイクロチューブ,8-strip Microtube―

前回紹介しましたマイクロチューブの連結したタイプを紹介します。

通称「8連チューブ」と呼ばれるこれです。

20120419.JPG

アップ写真ですが、高さ2 cm程度の0.2 ml用マイクロチューブが8個連なっています。
ちゃんとキャップも8連です。
たぶん、正式名称は8連結マイクロチューブ、あるいは8連結PCRチューブだと思います。

PCRとは遺伝子のある特定部分を増幅させる原理、あるいはそれを用いた手法のことで、生命科学分野で最も頻繁に使用されている技術の一つです。
素人の方に説明するのは困難なのですが(すいませーん m(_ _)m)、
犯罪現場で毛髪1本から犯人を絞り込むと聞いたことがあると思います。
この時の作業の第一ステップの毛髪の僅かなDNAを増やす時にPCRは使われます
と言ったら少しは理解が進みますかね?

このチューブ、大部分の研究者の使用目的がこのPCRなのですが、
通常1サンプルで実施することは殆どありません。
数本ならまだ大丈夫なのですが、10本~数十本レベルになると
直径5mm程度の小さいチューブを1本ずつ多量に扱うのはかなり大変です。
マジック等で印をつけるのも大変ですし、位置で覚えていても、小さいので掴み損ねて落としたり、位置がずれたりリスクも高いです。
そういう時はこの8連マイクロチューブに限ります。
1本目の8連チューブには左からA,B,C,D, E, F, G, Hと試料を入れた。
2本目の8連チューブには左からI, J, K, L, M ,N, O, Pと試料を入れた。
3本目の8連チューブには1本目と同じだが、濃度を1/10にした。
4本目の8連チューブには2本目と同じだが、濃度を1/10にした。
とまとめて操作でき、ハンドリングが良いのです。
この作業、もし1本チューブだと32本のチューブを閉じたり開いたりの大作業になります。

何故、10連でなく8連?
私にはきっちり説明できません。
でも、殆どの研究機器が2のn乗の値、特に8或いは12を単位として成り立っています。
謎ですが、実際に2のn乗の数が実験しやすいです。

04/18
2012年版 野菜作ってます3 ―発芽しまくり―

今年も、2 m×70 cm程度のスペースに複数の葉物野菜を栽培しています。
定番のコマツナ、ミズナ、ラディッシュにルッコラ。
今春は例年秋にしか栽培していなかったカブも参入です。
すべて順調に発芽しています。

発芽して土を持ち上げて頑張るラディッシュを撮影しましたので、ご覧下さい。

201204181.JPG


ラディッシュはこんな小さい時から、もう茎が赤いのです。
ちなみに、左の列と右の列は種蒔きを1週間ずらしています。

これ何かわかりますか?

201204182.JPG


わからないでしょう。
トウモロコシです。
あと数日も経てば葉が開き、小さいですがトウモロコシとわかる姿になります。
このように、マルチの穴に3つずつ種を播き、発芽後は競争させて、
数週間後には、最も強い1株だけを残します。
どの世界も厳しいのであります。

04/17
金の切れ目は縁の切れ目

2009年度に採択され、3年間に渡って取り組んできた生研センター委託研究ですが、

参照①:ビッグ・ニューーーーース!!!!!1

参照②:ビッグ・ニューーーーース!!!!!2 

3月の年度末をもって終了しました。
「腸内細菌にポリアミンを作らせて、炎症を軽減し、健康寿命を伸ばす食品を創る」
というテーマ。

目標は達成し、色々と最後の報告書の提出等が先週終わり、無事終了です。

結構しんどかったので、終わって「燃え尽き症候群」に陥りそうで心配な私・・・

このプロジェクトを達成するためには既存のメンバーでは不可能で、
合計3名のポスドクを雇用しました。

ポスドクとはpostdoc(toral)のことで、博士研究員と呼ぶこともあります。
つまり、博士号取得後、まだ助教など定職に就かず(現実は「就けず」)、数年から長くて5年間程度の任期付で様々な研究室で研究する若手の研究者のことです。

日本の現状は、過去に国の政策でポスドクが増加したにも関わらず、彼らの就職先である大学や研究所の定員は減少しており(ましてや、企業のポスドク採用は皆無に近い状況)、不安定なポスドクのまま40代に突入する高齢化問題が生じ、危惧されています。
また、所属した教授のテーマに取り組むことが多く、自分がやりたい研究を進めるのも困難、自分が出した成果も教授などの成果になることも多く、私は問題視しております。
社会的地位も微妙で、立場が弱く、アルバイトのような給料で雇われている人も多いです。

従って、生活が不安定で、将来が不安で結婚等を躊躇する場合もあるようです。

皆さんに馴染みがないでしょうが、日本の頭脳流出にもつながる大問題と思われますので、
私なりにポスドクの紹介をさせて頂きました。

で、雇った3名のポスドクが非常に優秀で、おかげさまで良い研究成果が得られました。
私の無茶な要求にも応えてくれて、何より良き相談相手になってくれました。

でも、この委託研究が終われば、彼らを雇うお金はなくなります。
従って、チーム解散です。
まさに、金の切れ目は縁の切れ目。
とても残念ですが、これが研究の世界です。

2012年4月17日現在、
2名はアメリカ合衆国に、1名は国内の大学で助教のポジションを獲得し、
それぞれの人生を歩んでいます。
企業の研究員で生活が安定しており、比較的自由に研究し、彼らが羨ましがる私ですが、
何か取り残されたような寂しい心境です。

彼らの成果は論文のみ。
共同でやった仕事を論文としてまとめ上げることだけが恩返しと思って、執筆します。

ところで、やり残した仕事の打合せは、アメリカで開催するしかないですかね?

04/16
テレビ収録

先週、テレビ収録でNBS長野放送に行ってきました。
「ビフィズス菌LKM512に興味がある。時間は短いけど取り上げたい。」
と依頼を頂き、私に出演するよう命令が下ったためです。

これまで、新聞や雑誌の取材はたくさんあったのですが、
広告費が限られている我々には番組提案など不可能なため、
テレビには縁がありませんでした。

さて、内容はNBS唐澤昌子アナウンサーとの対話形式。
一応、原稿はあるのですが、「カメラがこっちを向いている時はあまり読むな」という指示。
しかし、原稿があったら読みたくなる。

ディレクターさんや唐澤さん達と内容確認の打ち合わせ後、
スタジオでマイク等を装着し、1回リハーサルして、すぐに本番へ。
20120416.JPG
ラジオは過去に生放送2回、電話収録1回やったことはあったのですが、
やっぱりカメラがこっちを向いていると訳の分からんプレッシャーがあります。
そして緊張時に生じる便意も催し始めました。

「はい、2分前、カウント始めます!」
1分前、30秒前と近づいてきます。
唐澤アナウンサーは余裕で直前まで横で発声練習(準備発声?)しています。
スタート
・・・(。Д゚;≡;゚Д゚)(゚m゚;)(必死のパッチ)
気が付くと終わっていました。

一発OK。
さすが、本番に強いオレ様。(結構原稿読んでたけど・・・)

ということで長野県の皆様、
今週木曜日4月19日の11:25から「暮らしのターミナル」に出演しますので、
是非ご覧下さい。

           
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