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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

06/16
2011年版 野菜作ってます12 ―キュウリの季節に突入―

キュウリは既に私の肩位の位置にまで育っています。
たくさん花が咲き、小さなキュウリができています。

201106161.JPG

とはいえ、こいつら、晴れた日には1日で3-4 cmは生長するので、3日間、畑に行かないと食べ頃を逃した巨大キュウリになってしまいます。
食べ頃キュウリをゲットするのはなかなか大変なのです。

育てたことがある方はわかるでしょうが、キュウリは病気と害虫が凄いですね。
下の方の葉は、うどんこ病などになりやすく、汚く枯れていきます。
そして、凄い数のウリハムシ。

201106162.JPG

こいつは葉を食べているようなのですが、日に日に増えてくるのですね。
追っ払っても飛ぶのが得意ですぐに戻ってきます。
昨年は、キュウリの末期には、1本の植物体に数十匹を超える数になりました。
1匹だけだど綺麗でかわいいのですが、集団になると害虫そのもののオーラが出てきます。

間もなく収穫量が消費量を上回るキュウリ地獄に突入することでしょう。
私としては、うどんこ病やウリハムシと付き合いながら、只々、大きくし過ぎてキュウリのエネルギーを無駄に消費しないように収穫するのみです。

06/15
ウン小話14

今日は検便関係の話です。
昨年末にウン小話8で書いた検便のエピソードもかなり反響がありましたので、まだ読まれてない方、忘れた方は是非こちらも読んで下さい。

さて、この敷地内、昨日検便キットが従業員に配布されました。
来週提出だそうです。

何故かこの部署の人達は、これを受け取った私が何かコメントするのを待っているのでしょうか?
そういう雰囲気の微妙な沈黙があったので、万年下痢気味の助手Kに話をふりました。

私「下痢やから採便するのって大変やろ?」
K「いいえ。」
私「どうやるの?」
K「直接挿します。」
私「でも、便器で水に下痢便が入ったら採便できないやろ?」
K「いや、肛門に直接挿します。」
他メンバー 「・・・???」 ( ̄口 ̄;)!! Σ( ̄□ ̄;)  XXX@_@XXX
衝撃の沈黙の後、大爆笑と確認の質問攻め。

20110615.JPG

普通はこのスティックの先の膨らんだ部分を便に突き刺して便の一部を回収するのですが、
助手Kは下痢気味で排便後にその行為は困難なので、肛門にこのスティックを直接挿すというのです。
いやー、何て言ってよいのやら・・・。すごい・・・。

2011年6月14日午後6時40分
ウンコネタのレベルが非常に高い協同乳業㈱研究所技術開発室の居室に衝撃が走ったウンコネタでした。

おしまい。

06/14
お世話になっている実験器具・機器シリーズ3 ―マイクロピペット Micropipett―

前回までと同様、液量を測定する機器ピペットですが、今日は少量を測り取るのに使用するピペットを紹介します。
マイクロピペット。
その名の通り、"m(ミリ)"の1000分の1の単位"μ(マイクロ)"が名前の頭に付いています。
つまり、1 μl(0.001 ml)単位で測定できる器具です。

20110614.JPG

黒いの部位を回して横に付いている目盛で量を合わせて吸い上げれば、その分量が正確に測れ取ります。
前回紹介したディスポピペットと同様に、ピペット毎に測定範囲が決まっており、目的の量にあわせて選択します。
写真は左から、0.2-2 μl用、2-20 μl用、20-100 μl用、50-200 μl用、200-1,000 μl用、1,000-5,000 μl用です。

1 μlなんて量を測定して何するの?
と思われるかもしれませんが、DNAを使う研究などでは、頻繁に使います。

微量用では0.1μl単位で正確に吸い上げるのですから、かなり精密な機器です。
時々、天秤で正確に測れているかをチェックして、狂い始めていたり、あるいは2年経過していたりすれば、メンテナンスに出して正確性を維持しています(写真のピペットに付いているシールがいつメンテナンスあるいは購入したかを記録したものです)。
車の車検並みの手入れ。

マイクロピペットは、非常によく使う器具なので、私のチームでは1人1セット。
また、再現性を高めるため、一連の実験は必ず同じピペットを使うこと徹底しています(同じメーカー、同じ容量であっても、決して隣の机のものは使わない)。
これだけ微量な世界ですから、微妙な違いで再現性が低下することもあるのです。

最近は製造メーカーも多いのですが、値段は高いですが、我々は信頼できる老舗メーカーのものを購入しています。
ちなみに最も汎用されている20-100 μl用、50-200 μl用、200-1,000 μl用なら1本3万円程度、0.2-2 μl用や1,000-5,000 μl用等は4万円程度します。
正確で再現性が高い実験ができると考えれば安い投資です。

06/13
何の花?

これ、何の花でしょう?

201106131.JPG

綺麗ですねー。身近な植物ですが、観賞用の花ではないですよ。
もう少し遠くからの一枚をどうぞ。

201106132.JPG


このブログの読者なら。わかったのではないでしょうか?
正解はジャガイモです。
芋の生育の邪魔をすると考え摘み取る方もいるようですが、殆ど影響はないようです。
ちなみにこの花、稀に結実することもあるようです。
小さなナスのような実ができるそうです。
何を隠そう、ジャガイモはナス科ですから。

ちょっと豆知識。
畑でジャガイモ関連の作業は最後にします。
実はジャガイモはウィルス感染など病気に罹り易く、先にその付近で草むしりや間引きなどの作業をすると、病原体が服などに付着し、トマト、ナスやキュウリなどに感染するリスクが高くなるからです。

地上では花が咲いていますが、地中では芋が生長中。
間もなく、地上部の元気が無くなって来るでしょう。これは養分が芋に移行している証拠。
2週間後、収穫予定です。

06/10
マニアックですが、ナミテントウの斑紋

昨日のテントウムシの蛹はどんなテントウムシかわかりますか?
皆さん良くご存じのナナホシテントウではありません。
私が観察している限り、全個体がナミテントウです。

ナミテントウ?
初めて聞く名かもしれませんが、よく見かける黒地に赤い斑点二つのテントウムシです。
もちろんアブラムシを食べる種類なので、人にとっては益虫ですね。

この斑点(専門的には斑紋)ですが、表現系がいっぱいあるのです。
表現系というのは、簡単に述べると、生物の体に現れてくる形質です。つまり、同じ種類の生物でも形や模様に出てくるものです。
クワガタの大アゴの大きさや、バッタの体の色、昆虫以外では花の色や三毛猫の模様も表現型といえるでしょうね。
遺伝的なものと環境的なものがありますが、ナミテントウはどうやら遺伝的な要因です。

ナミテントウの基本形は黒地に2つの丸い赤斑紋なのですが、4つの斑紋、赤地に黒い斑紋、斑紋の形も様々、無地のものもあり、20種類以上存在します。
とても同じ種類のテントウムシとは思えません。

これは斑紋に関連する複数の遺伝子により決定されるのですが、さすがに私も説明できません。それに関しては極めて秀逸なホームページがありますのでご参照下さい。世の中にはマニアックな方がいると感動してしまう程凄いので、ナミテントウに興味が無くても一見の価値ありです!(http://nemutou.fc2web.com/namitento/namitento.html

この敷地内では、私が観察する限り100匹に1匹程度の頻度で紅型(橙あるいは赤地に多数の黒斑紋)の個体が生まれています。

20110610.JPG

左側が紅型。羽化直後なので、もう少し時間が経つと赤味を帯びてくると思います。
右側は変形二紋型。すなわち黒地に変形した赤色の2つの紋がついているタイプですね。

楽しんで頂けたでしょうか? 無理やろなー?

06/09
テントウムシのサナギ大発生

昨夏、協同乳業㈱東京工場および研究所の敷地内では多量のセミが羽化をしていることを
紹介しましたが(初ミンミン)、
今はテントウムシがこれまた沢山蛹になって羽化しています。

研究所の玄関付近の植え込みの下のコンクリート部分を撮影してみました。
201106091.JPG
見て下さい、この多量の蛹。私が数えた限り28個の蛹と、
羽化してすぐのまだ翅が黄色い成虫1匹、幼虫1匹と蛹の抜け殻2つがあります
(このショットを撮るのは少し苦労しました)。幼虫がどれかわかりましたか?
もう少しアップにしてみましょう。
こんな感じで密集しています。
201106092.JPG
さて、この敷地内全体でどれ位の数がいるのでしょう?
実は、カウンター(鳥の数とか指でカチカチしながら数える道具)で数えようと試みたのですが、軽く1000を超えたので諦めました(999を超えるとゼロになる)。
それで計算で大まかな数を出してみます。

撮影したのはちょうど無味乾燥な線で区切られた60×70cm程度の区画なのですが、
研究所玄関を中心に北に約50区画、南側にも同様の距離で合計約100区画。
この1区画あたりには多いところでは30匹以上、少ないところでも10匹以上、
無作為に選んだ5つの区画の平均では約21個でした。
つまり、研究所を長方形(おおよそ長辺:短編=3:2)とすると、
長辺の片方のコンクリート部分だけで21×100=2100匹になります。
研究所の残りの周囲分を算出すると、2100匹(長辺)×2+1400匹(短辺)×2=7000匹。
さらに研究所の4~5倍の敷地がある工場の周囲には少なくとも
2万匹は要る計算になります。
また、コンクリートの奥にある植え込みの中(たくさんの草、低木、巨木がある)にも
観察すると大量に蛹がありますので、軽く5-6万匹はいることになりますね。
ちょっと怖いです。

そして、彼らは一生の内に食べるアブラムシは数千匹と言われています。
蛹になるまでの育ち盛りに500匹食べたと仮定しても、
数千万匹のアブラムシがこの敷地にいた計算になります。

06/08
今、忙しいのです。そんな私の机です。

今、かなり忙しくて途方に暮れています。

まず、明日、プロバイオティクスシンポジウム。
2演題目の演者なのですが、まだスライドができていません。
まずいなー。
大体シンポジウムで話す事は決まっているので7-8割程度は既存のスライドを使うのですが、残りは提出済みの要旨を読み直し、考えているところです。
「えっ、俺こんな事を書いてしまっている・・・」
なんて思いながら。

で、一番困っているのは、来週末からアメリカの学会に行くのですが、発表準備ができていないことです。
ポスター発表なので、印刷に出す時間も考えると、たぶん今週がタイムリミットになりますね。
まずい、まずい、まずい、まずい、まずい。

さらに投稿している論文4つと執筆中の論文が1つあり、何かしら常に対応に迫られています。
助手Kに基本的に任せている特許や論文もあり、それのチェック等もあり大混乱です。

そして、昨日、LKM512ホームページリニューアルの仕事が発生。

ということで本日は恥を承知で私の混乱ぶりを示す写真を紹介します。

20110608.JPG

私の事務作業をしている机です。
左側が社外発表系、時系列で上に積まれていきます。
ですから、投稿した論文が1ヶ月後に何か編集部から連絡があれば左の山の下の方の地層を掘り起こし、そのままガバッと上に持ってくれば直ぐに対応できるのです。
右側は特許や社内の非サイエンス系の書類の山。
解決すると、それの関連書類は後ろの棚にまとめておきますので、未解決の投稿中や執筆中の論文が増えると標高がドンドン高くなります。
早く低くなーれ。

LKM512の研究開発者の素を出すこのブログ。今日は出し過ぎたか?
気にしない気にしない。悩んでいる暇はない。

06/07
2011年版 野菜作ってます11 ―ガンガン育つ夏野菜―

グングン育つ"にしようかと思いましたが、そんなペースではないので"ガンガン"と表現させてもらいます。
1ヶ月前の様子(野菜作ってます8を見てからこのブログを読んで頂けるとその生長スピードを感じることができると思います。
前のブログの順番で行きましょう。

トウモロコシ。もう先に植えた群は私の腰の高さは超えており、雄花が顔を出し始めました。大事なのはこれからで、雌花が出始めた時の害虫と教えてもらいましたので気を抜かず育てていきます。
201106071.JPG

次はキュウリ。既に花が咲き、小さいキュウリができ始めているのですが、今は生長に全エネルギーを集中させるため、心を鬼にしてチビキュウリ達を摘み取っています。

201106072.JPG

トマトは凄いです。脇芽(主の茎と葉の間から出てくる芽。放っておくとドンドン生長し、実に栄養が行かなくなる)取りに必死です。もう所々で花が咲き結実しているのがわかると思います。

201106073.JPG

ナスはじっくり生長中です。とはいっても1カ月前の2-3倍になり、実も3個ほどできています。基本的に太い枝3本を中心に育てるのですが、この株はまだ2本です。今3本目にふさわしい脇芽を育てています(左の枝の脇芽が候補)。

201106074.JPG"

先月は地味と表現したツルナシインゲンですが、こんなに大きくなりました。つい2週間前までアブラムシとの死闘でしたがなんとか勝ちました。ここまでくれば一安心。もう花が咲きそうなのがわかりますか?

201106075.JPG

最後はエダマメ。スーパーで売っているような形態になってきましたね。まだまだこれから大きくなります。今年は数を減らして大切に育てております。

201106076.JPG

今日は2回に分けた方が良いくらいのボリュームでした。

06/06
2011年版 野菜作ってます10 ―ただ今収穫真っ盛り―

4月初めにこんな苗だったキャベツ(野菜作ってます5)はもう収穫の時期を迎えております。
直径25-30センチ級の予想以上に立派なものができまして、食べ切れません。
昨年と異なり寒冷紗を被せましたので、宿敵モンシロチョウの被害もなく、
完全無農薬での収穫です。

201106061.JPG


キャベツ、レタスは収穫次第、畑も更地に戻して休ませます。

もう一つ、ダイコン達も収穫真っ盛りです。
昨年の秋から土作りをしていたものですから、とても綺麗で立派です。


201106062.JPG

食べ切れないのでプレゼントするのですが、残念なことが一つ。
自慢のダイコンの葉が邪魔者扱いされるのです。
普通、スーパーでは売っていない葉は、自分で育てなくては入手できない貴重品です。
そのため、これも虫よけの寒冷紗をして大切に育てているのに、殆どの人にとっては葉は邪魔者。
ツイッター上でそのことをコメントすると、「勿体ない!欲しい!」の大合唱になるのですがね...。

何故、スーパーではダイコンの葉は切られているのか?
自分で収穫してわかったのですが、収穫するとすぐに萎れ始めるため、流通できないのだと思われます。
抜いてそのまま放置すると、暑ければ10分位、涼しくても2―3時間位で萎れ始めます。
萎れたダイコンの葉が付いていると、古いダイコンと勘違いされてしまいますものね。

06/03
写真忘れた、どうしよう

今日のブログは「野菜作っています」シリーズの予定でした。
トマトもキュウリもトウモロコシも、めちゃくちゃ生長しており、書く事がいっぱいあったのです。

しかし、写真がなーい。
家のデジカメに入ったままで、手元になく本日アップロードできないことが先程判明しました。
野菜ブログは、文字だけでは、読者の皆さまは楽しくありません。
そんなブログは書かない方が良いはずです。

「もう、今日は休もうかー」
と思ったのですが、土日、祝日以外は書き続けているブログですから、ここで休むのは非常に気持ち悪い。

で、何日連続で書いていたか数えてみました。
その結果は、93。
今回のブログで94日連続になります。
多いか少ないか全くわかりません。
が、「もうそんなに書いていたか」というのが実感です。

今日は、
引退まで休場ゼロ、1630回連続出場の元関脇青葉城(現・不知火親方、胸毛が過ぎでした!)、
幕内 通算連続出場, 1231回の元関脇高見山、
連続試合出場記録、2215回の元広島カープ・衣笠祥雄氏
連続フルイニング出場1492試合の阪神タイガーズ金本知憲選手(最近ボロボロですが)
の凄さを改めて感じ、
連続94回目のブログを終わりにしたいと思います。

ちなみに、私はこれらの数字と張り合う気はありません。

           
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