カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

04/14
コンタミ

理系の方で無い方は、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、
我々が実験を実施する上で最も恐れているものの一つです。
最近は停電の方が怖いですが...。

正式にはコンタミネーション(Contamination)の略で"汚染"を意味します。
リーダーズ英和辞典でみると、1番目に「特に放射能による汚染」と書いてありますが、その話題は今日はやめておきます。

試薬の汚染というと、何か汚い埃などが入ると思われるかもしれませんが、それもコンタミではありますが、実験以前の問題です。
そのようなコンタミを防ぐため、生化学の実験室は部屋の窓は余程のことが無い限り開ける事はありませんし、器具の蓋の開け方、洗浄の仕方もリスクの少ない方法で実施します。
我々が日々経験するコンタミは他の試薬などが無意識の内に少し混入するイメージが良いと思います。
微生物実験ですと、培地中に目的と違う微生物が混入したりすること等を意味します。

生化学研究は、コンタミが無い実験系で実施することが最低限の条件でしょう。
細菌Aの機能を調べているのにBが入っていては何を調べているのかわからないですから。
DNAを使う実験なども、うまくいかない場合、まずコンタミを疑って、試薬などを作り直すと成功することが殆どです。

それにしても不思議です。
日本人は実験中に英語で会話しているわけでもないのに、Contaminationという英語を使い、長いからと略して使っているのですから。
日本語の"おせん"の方が3文字で短いのですがね。

ところで、ウンコ実験の場合のコンタミとは存在するのでしょうか?
そもそも食べカスと細菌と水分で構成されおり、存在自体がコンタミかもしれません。
扱っていると、未消化の人参やキノコ類はコンタミのように思いますが、あれも立派なウンコの一部です。
私は、採取時の"便器の水"が実験のデータを狂わすのでコンタミと思っています。
私が実施する試験は、絶対に水につけないで採便するようお願いします。

ウンコと水、水の方が汚染源という特殊な世界にいるということを再認識し、本日は終わりたいと思います。

04/13
エビ、大繁殖

2009年にこんなブログを書きました。
『「ドジョウが出てきてこんにちは」のつもりが・・・』
魚が全滅した沼地の水路の話です。
実は2010年にも行ったのですが、やはりいませんでした。

それでも2時間ほど網でゴソゴソとしていると体長1センチ程の小さなエビが3匹獲れました。
持って帰って同じ水路で捕獲したドジョウと一緒に飼っていたのですが、昨年の10月、1匹が腹に卵を抱えていたので、別の水槽を購入し隔離して観察していました。
もし孵化しても凶暴なドジョウと同居していたら食べられてしまいます。

しかし、
いつの間にか腹から卵がなくなり、結局失敗・・・。
と思って数週間後、
1mm程度の小さなエビが数匹いるのに気が付きました。
めちゃくちゃ小さくて、しかも体が透明なため殆ど見えません。
何度もブログにしようと撮影したのですが、とても認識できるレベルの画像にはなりませんでした。

冬の寒さにも耐え、今では1.5 cm程度になり、元気に泳ぎまくっています。
どうやら、実際は20匹位いたようです。
20110413.JPG

固形の餌を一粒落とすと10分位で大集合。
左側が親、右側にウジャウジャいるのが子供たちです。
おそらく、ミナミヌマエビという種類だと思います。

04/12
ウンコのために我慢

先日のブログ「地震、ヨーグルト、ウンコ...」の中で、
しばらくLKM512ヨーグルトが食べられていないため"劇臭ウンコ"が出ると報告しました。

計画停電も一段落つき、
昨日から、久しぶりにLKM512ヨーグルトが社内でも入手できるようになりました。

夕方、小腹が減った時に、早速食べようと思ったのですが、
「あっ、劇臭ウンコのサンプリングを忘れてた (>_<)」
と気が付き、体が欲していて無茶苦茶食べたいのに、一日お預けとしました。

私のウンコに対する情熱と精神力の強さも見上げたものでしょう?└(>з<)┘

今朝、ウンコンビニ(「ウンコ at コンビニ」の略語というか造語、今思い付きました)も我慢して、会社到着後、採便チューブを持って早速ウンコ回収。

回収中に地震が起きるという恐怖体験もありましたが、無事回収できました。
強く揺れると、ウンコがある便器(和式)に足が落ちるなんてリスクもありますからね。

いやー、他人のウンコみたいに臭かったです。

04/11
便所に捕まった私

昨日の日曜日に畑に行った時です。
少し便意をもよおしたので、事前にコンビニのトイレに寄りました。
時々通勤時も利用するトイレです。

店員のおばちゃんに
「トイレ借りまーす。」 「はい、どーぞー。」
気持ち良いやり取りです。
トイレ「大」に先客はなく、「今日はええ日やー。」なんて思いながら入りました。
しかし、
自然な流れで入って、ズボンを下ろしたところで違和感。
「何か変やな???」
そうです、鍵は回したのですが、カチッという音がしなかったのです。
確認したら、やっぱり締まっていません。
「あぶなー」と思い、もう一度回したのですが締まらない。何度回しても空回り。
壊れているのか? しかし、ふと反対に回すとカチッと締まりました。
「あっ、反対やったんか。」とそのまま安心して排便。
そして見事な快便。

満足して出ようとすると、あららららららら、鍵が空回り。
「えーっ」何度回しても鍵が解除できない。ふと思い出し、反対に回しますが空きません。
どうやら便所に閉じ込められたようです。
焦りました。暫く待っていれば誰か来るだろうと思っていても焦ります。
しかも、こういう時に限り誰も来ません。
「ドアぶち抜いたろうか。いやいや、弁償させられたら嫌や。でも俺が悪いのではないから大丈夫か?いやいや、閉じ込められているのを店員に確認してもらってからでないとあかん。叫ぶか?」
「よくわからんが格好悪いな。便所に閉じ込められる人なんているのか? 運命?」
「あー、なんで携帯持ってへんのやろ俺。いやいや携帯持っていたとしても誰に連絡したら助けてくれる?」
「俺、快便やったのに、便秘でずっとウンコきばっていると思われてたら嫌やなー。」
などなど、必死で鍵をいじり試行錯誤しながら考えていました。
5分間位かもしれませんが、非常に長く感じ、脇の下を冷汗が流れるのを感じました。
と、突然手応えがあり、カチャ。開きました。
ホッ、解放。何故開いたかはわかりません。

そのまま、店員のおばちゃんに文句言って帰りました。
「鍵壊れてるで。ちゃんと修理しといてよ。ウンコ終わってから5分以上出られへんかった(さりげなく便秘でないことをアピール)。時々、朝使うんやから!」

04/08
地震、ヨーグルト、ウンコ...

私の腸内にも地震の影響が出てきました。
ウンコがえらい事になってきました。
あれほど芳醇な香りがしていたウンコがめちゃくちゃ臭くなってきたのです (+ロ+)

その要因は、LKM512入りヨーグルトを毎日100-150g、ビフィズス菌数にすれば30-50億個は食べていたのですが、地震の影響で、ヨーグルトの製造量確保が困難になり、社員への販売ができなくなったからです。

ニュースでも取り上げられていますし、スーパーに行ってもわかると思うのですが、
ヨーグルトの十分な供給が難しくなっております。
大きな要因は、
①計画停電で作れない
②包材が無い
の2点になると思います。

幸いにも弊社のヨーグルト製造工場は地震による直接的なダメージは殆ど受けていないのですが、停電の対象地域に入っている工場があり、実際に停電が起こっていました。
ヨーグルトの製造は、40-45℃程度で4-6時間の発酵と10℃以下への2-3時間程度の冷却(それぞれ製品により異なる)を実施するため、とても電気を使うのです。
もし、途中で温度が低下したら、発酵不良が起こり、きちんと固まらなかったりして、
それはそれは、不味いヨーグルトができるのです。
もし、冷却途中で停電が起きれば、発酵がドンドン進み、
それはそれは、酸っぱいヨーグルトができるのです。

ですから、仮に発酵に5時間、冷却に2時間要するとすると、
停電が15-18時に予定されていたならば、
15時の7時間前、つまり朝の8時以降に作り始めることはできません。
(実際は発酵前後、洗浄の作業にも電気を使うのでもっと時間がかかる)
つまり、8-18時の間は製造できないのです。
これ、基本的な業務時間がほぼ全滅していることになりますよね。
停電が無い事を予想して製造することもできるかもしれませんが、もし停電があったら、何百キロ、何トンもの材料を捨てることになるので、毎日そんなリスクを負うことはできません。
また、毎日同じ時間帯に停電が予定されていれば計算できるのですが、
停電と停電の間が8時間の日や26時間の日があり、従業員の業務時間を含め、もうとても対応できません。
ということで製造量が激減しているのです。
・・・・・・
幸いにも、気温が上がり停電もほぼ無くなりLKM512ヨーグルトは復活間近のようです。

ということで、せっかくできた"劇悪臭ウンコ"は回収し、保存しておきますかね。
皆のも集めたろかな ( ̄ー ̄)

04/07
橋、リニューアル

私の通勤路、毎日通る橋の話です。

「一体いつ終わるのだろう?」
とすら思わなくなる位、長い間工事中だった福生市の永田橋が3月末にリニューアルされ通行できるようになりました。
なんと私の誕生日と同じ日だったので、ブログにしてあげました。

永田橋は多摩川の河口から約52キロあたりにある橋です。
車も通行できる橋で、あきる野市や日の出町と福生市を結ぶ主要な橋の一つです。
JR青梅線の福生駅に通じる道のため、毎朝、福生方面へ向かう側の道路は渋滞していることが多いです。
私は反対側をスーイスイ、橋のすぐ先にある急激な坂を上るために、後半は少し勢いをつけます(信号が大敵)。

垂れ幕を見ると、世界初の工法で造られた橋のようです。
しかし詳細はわかりませんし、福生市のホームページにも書いていないので、
私の中では、大したことはではないのであろうと思っています。
20110407.JPG
予想以上に立派で、非常に広くきれいで、車で走りやすいのです。

調べてみると平成18年11月から架け替え工事をやっていたようなので、
約4年半になりますね。
現在本気でトライしている実験の構想が脳ミソ内ででき始めた頃かな?

長い期間、平行して造られた仮設の橋を使っていたのですが、
最初から真横に立派な橋を作れば、仮設の橋を組み立てるのと解体する無駄は省けたのではないかと思います。
税金の無駄使い?

とはいえ、毎日、朝と晩通りますので、年間500回(2回/日×20日/月×12ヶ月)近くは通る計算になります。
当然のように通っていますが、たまには橋のことも考えるのも良いかと思います。

「毎日、ありがとうございます。」

04/06
2011年版 野菜作っています②―もう芽が出てきました―

まずは先週のブログ「2011年版 野菜作っています―最初はこんな状態です―」
を見て下さい。
その1週間後はこんな状態です。
20110406.JPG
だいぶ変わりましたね?
既に種をまいたり、苗を植えたりしています。
昨年、虫が手強かったので、今年は寒冷紗(カンレイシャという。虫よけのシート、白いやつ)を1つ増やして物理的に対抗です。

寒冷紗の中を少し紹介しましょう。
201104062.JPG
一番手前がキャベツ、左側の列が通常の玉を作るレタス、右側の列がサニーレタス。
まだ殆ど区別がつきませんね。
昨年より数を減らして品種を増やしています。
シルバー色のシートはマルチといいます。
雑草の生育を抑えるのと、水分の蒸発を防ぐのと、春先は保温の意味合いもありますね。
これを敷くのもテクニックが必要ですが、さすが2年目、昨年7-8回敷いたので、上手くなっているのに自分で驚きました。
201104063.JPG
別の寒冷紗内では小松菜も発芽しました!
写真には載せませんが、ミズナ、ラディッシュ、ルッコラも。
今年は、時間差攻撃で同時期に食べ切れないようにならないように調整しています。

これから、5月いっぱい、夏野菜をドンドン植えていく予定です。

再びウンコが緑色になる日が近づきつつあります。

04/05
研究の価値

今回の大地震の被害の状況は毎日報道され、4月5日の朝現在で、死者、行方不明者それぞれ1万2千人、1万5千人を超え、避難されている方は16万5千人を超えているそうです。
更に、原発の問題は目処が立たず、何もできない自分に苛立っている方も多いと聞きます。

職業柄、もし地震の研究をしていたら、もし原子力発電の研究をしていたら、"想定外"の一言で片づけて良いのか? と考える事があります。
また同時に、千年に1度の事だとしても、数百kmもの地盤が動き、50kmも川を遡上し、万単位の人間の命を奪った大津波、これだけの影響がある研究対象のスケールの大きさや研究者の責任の大きさ、つまりはその研究価値に圧倒されます。

一方、私の研究対象は腸内細菌。
ヒト(あるいはマウス)の体内に存在する腸という長いゴムチューブのような組織の最後の1m程度の部位(結腸)の中に住んでいる細菌、更にその細菌の体内のDNAや作り出す物質などを調べています。ちっぽけな世界です。
その肉眼では見えない"スケールの小ささ"は逆に驚くべきものでしょう。
ただ、腸全体で100兆個もの細菌が住んでおり、数値だけはケタ違いに大きいですが...。
今回のような天変地異を目の当たりにすると、私の研究のなど微塵の価値も無いかのように感じてしまいます。
何しろ被災地、さらに間接的に影響を受けている首都圏の混乱に対しても何の貢献もできないのですから。

とはいうものの、自分自身で価値を見出さなければ辛くなるので考えます。
例えば、腸内細菌が直接的に関与していると考えられている大腸ガン。
厚生労働省が発表している人口動態統計の、男女別の部位別がん死亡率(人口10万人当たり)は、ここ数年大腸がんによる死亡率が急激に高まってきており、特に、女性の大腸がんは、2005年以降死亡率1位になっています。男性は3位。
年間の罹患数(1年間で発症する患者数)は既に10万人を超えています。
このまま減る事はなく、2015年には20万人になるというデータもあります。
ガン宣告を受ける事は一個人としては極めて衝撃的なことです。
つまり、病院で検査を受けて大腸ガンとショックを受ける人が、年間10-20万人、つまり今回被害を受けられた方々とほぼ同じ数になります。
そう考えると、腸内細菌の研究を進めこれを減らすことに貢献できるなら非常に価値があることだと思います。

そもそも研究の価値は他人か決める事ではないのかもしれません。

地震の研究も、腸内細菌の研究も、益々発展することに期待しましょう。

04/04
春の花 アブラナ?

今年は例年より寒く、桜が咲くのが遅いですが、アブラナ(菜の花)はもう咲いています。
20110404.JPG
これでおかしいと思った方は鋭い!
ちょっと茎を見てみましょう。
201104042.JPG
まだわかりませんね。
根の部分を見てみましょう。
201104043.JPG
はい、カブです。
晩秋に種をまき、なんとか芽は出たのですが、生長しきれませんでした。
冬の間、放っておきましたら、冬季は貴重な青菜なので野鳥が時々つついていました。
茎の写真で葉が殆ど食い千切られているのがわかると思います。

先々週後半から急激に茎が伸び、花が咲きました。
カブはアブラナ科の植物であることを再確認できますね。
そっくりです。

これを食べたら、硬いスジが入っていて不味かったです。
茎やつぼみはなんとか食べる事は出来ましたが、相当苦いので多量のドレッシングかマヨネーズが必要です。
決してお薦めできるものではありませんでした。

04/01
花粉飛びまくり

私の車が花粉で酷いことになっています。
朝出勤時ワイパーかけても、帰りには花粉でガラスがくもっています。
東京都といってもここは西多摩郡。
その辺に近隣にスギ林(山レベル?)があります。
東京都内の花粉もこの西多摩郡や奥多摩郡から飛んで行くと聞いたことがあります。

私は全く花粉症ではないです。
これは免疫系に強く関与している腸内菌叢が良いバランスであるからであり、
それは、ほぼ毎日摂取しているLKM512のおかげだと思っています。

ですが、花粉症に効いたという臨床的な研究成果があるわけではございません。
だから、「LKM512が花粉症に効くのか?」と取材を受けると、一言、
「知りません。そんな実験やってへんから。」
と答えます。
LKM512入りヨーグルトを摂取しているお得意様からも、そのような話は頻繁に聞きますが、その方々に対しても
「あっ、そうですか!でも、わかりません。そんな実験してませんから。」

商売っ気がないと言われれば、それまでですが、臨床的にきっちりした研究をしていないことを述べるのは研究者としてやってはいけないことだと思っていますから。
臨床的ではない、基礎的な実験では"効く可能性十分にあり"という学術成果はありますが...。

何故、花粉症に対する臨床的な研究をしないのか?
重大な理由があるのです。
2009年にこれらに関してブログを書きましたので、是非、読んで下さい。
花粉症
花粉症2
花粉症3

           
1 2