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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

03/02
やっぱり見えない部分が大事

今春、紅梅の盆栽には7~8輪程の花しか咲かなかった。

こうなるのは覚悟していた。
梅は昨年の春から夏にかけて伸びた枝にしか花芽をつけないからである。
つまり、昨年の春に枝が殆ど伸びない現象が発生していたのである。
この写真を見て頂きたい。
160302-1.jpg

花芽がついているのが、枝先のみで、その箇所の枝が緑色をしているのがわかるだろうか?
昨年伸びた枝は緑色で、それ以前の古いものは茶色になる。
悲しいことに、昨年は1cm程度しか伸びていないことがわかる。
左側など数mmである。
通常は10cm以上伸びるので、異常事態である。

最初は肥料を疑ったが、与えても解決しなかった。
虫もいない。
カビのような病気もない。
それなりに観察していたが原因がわからなかった。
老木でもう寿命なのか? と諦め始めていた。
この週末までは。

そこで花はまだ咲いていたが、ダメ元で植木鉢から引っこ抜いてみた。
驚くほどに根が張っており、植木鉢の土が根にくっついたままスポンと抜けた。
直観的に、原因は伸びまくった根だとわかった。
苦しそうであった。
160302-2.jpg

後で調べて分かったが、明らかに根が伸び過ぎで、梅盆栽では基本的なことであった。

根は水と栄養を吸い上げる大切な器官である。
私の研究対象の一つである腸と役割は酷似している。
とても大切な器官である。
見える部分のみから原因を探し、根まで気が回らなかったことに反省あるのみ。

根を整えた。
160302-3.jpg

あとは、結果を待つのみである。

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