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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

02/07
先日発表した論文(Scientific Reports)解説します① ―その前に―

先日、Scientific Reportsに掲載された論文を何回かに分けてその解説をしたいと思います。

この論文、基礎的な研究のレポートでして、本来は大学等の公の研究者が行う仕事です。
皆さん、普通は応用研究を行う企業研究者が、
しかも協同乳業のように小さな会社の研究員が、
何故このような基礎研究の論文を発表しているのか不思議に思うことでしょう。
著者の私もそう思っているので、当然です。

念のために説明しますが、基礎研究とはウィキペディアにはこのように書いてあります。
「純粋研究とも呼ばれ、理論や知識の進展を目的にしている。
その出発点は知的好奇心であり、
研究成果を何かの役に立てることが目指されているわけではない。」

これに対し、応用研究とは、下のように書いてあります。
「具体的な問題の解決を目指すことが出発点であり、
産業や社会の発展のために行われる。」

すなわち、昨年8月に発表し多くのマスコミに取り上げられた
ビフィズス菌LKM512でマウスの寿命伸長効果が得られた」というような、
企業の商品価値の向上に直接的に繋がる研究成果は応用研究であり、
今回の基礎研究的な論文とは性質が異なります。

「なんで俺がやったんや?」
簡単にいうと、別の目的でこの実験にトライしたのですが、
びっくりする結果が出たので論文にまとめたということです。
但し、完全に予想外の偶発的な成果であった訳ではありません。
ウィキペディアに書いてある通り、
強い知的好奇心による裏テーマとして心の中で設定していました。
すなわち、
「この方法で調べれば、腸内常在菌の産生物に関する
これまでの知見を塗り替えるような新発見ができるかもしれない!」
というものです。

ということで、ややこしい内容ですが、
明日から簡単に説明できる範囲で解説したいと思います。

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