04/02
ポリアミンの本の中身(前半)

昨日のブログを読み返すと、
著者の一人としては、内容に関するコメントが少な過ぎました。
反省 「(^-^;)

この本では、ポリアミンがあらゆる生物の生命現象に関連していることを示すように、
原核生物(細菌など核が無い生物)から、真核生物(核を持つ生物)、つまり、植物や哺乳類、そして虫に至るまで、幅広い生物を対象とした研究成果が掲載されています。

順番に紹介すると、
Part 1はポリアミンの生合成についてです。
様々な微生物、特殊な環境に棲む微生物、そして植物での生合成について解説されています。

Part 2はポリアミンの代謝経路についてです。
これも、微生物、哺乳類、植物でそれぞれ異なるのですが、それぞれ解説されています。
不思議なのは、確かに差があるのですが、みなさんが想像する微生物と動物と植物の違い程の差は無く、共通の物質がたくさん登場し同じような経路で合成・分解されます。
キッチリ読まなくても、図の代謝経路を見れば、
非常に大事な物質で、進化の過程で保存されていたことがわかります。
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Part 3はポリアミンのホメオスタシス(恒常性)
ポリアミンは生理活性が強く、厳密に各臓器や細胞毎に濃度が一定に保たれています。
そのメカニズムが紹介されています。
特に、濃度が高まると合成経路を抑制するように働くアンチザイムは、
ややこしいけど、是非みなさんに知ってもらいたいタンパク質です。

Part 4は生長/成長におけるポリアミンの役割
この部分は非常に大事なのですが、このブログで簡単に説明するのは困難です。

細胞の増殖にはポリアミンが必要であることが分子レベルで解説されており、
私も十分に理解できていない位にややこしいのです。

説明したく、頑張って色々と文章を書いたり消したり作成しましたが、
結局ややこしくなるのでストップ&全部削除。
よくあるような、専門家が専門用語をやたら使って書く理解困難な解説ブログにはしたくないので...。

つづく