07/15
別の目的:フキバッタ

昨日のブログで紹介した武蔵御嶽神社は東京都青梅市の御岳山に存在します。
標高約830 mの山の中です。

神社に着いてお祓いまでの待ち時間にすることは、たった一つ。
平地に住んでいる私は普段目にすることができない、
標高がある程度高い山地(低山帯というのか?)に棲息しているフキバッタを見つけることです。
翅が無い珍しいバッタです。
フキが好きなのでフキバッタというシンプルな名前です。

おそらく御岳山に棲息しているのはミヤマフキバッタという種ですが、
フキバッタ類は、標高の高い山に棲息していることと、
翅が無いので移動範囲が狭いため、
地域によって少しずつ遺伝的な特徴が出てきて、種の分化が進んでいます。

そのため分類学的にたくさんの種類に分かれており、種の識別が非常に困難です。
つまり、住んでいる山の違いで別種となる可能性もあるのです。

発見しました!

20140715.png
まだ幼虫ですが、通常のバッタの幼虫にある胸部背面の小さな翅(成虫になったら翅になる)が全く無いのがわかりますか?
茶色い体色のミヤマフキバッタはかなり珍しいと思います。たぶん・・・

カメラを10cm位の距離に近付けても全く逃げません。
翅が退化している
=翅を使う必要がない
=外敵が少ない・餌が周囲に豊富にある
=のんびりしている
=びびらない
ということでしょう。