490.詐欺やったんか〜(08/27 09:58)


昨晩NHKのニュースを見ていたら、
「高額な時計などを貰って下さい」と言って通りがかりの人に手渡し、
渡した直後に運転手への気遣い(ビール代など)等として数万円をとる。
しかし、その時計は安物である。
というような詐欺が頻発しているとのニュースがあった。

実は私、10年位前、理化学研究所に通っていた頃、
和光市の路上で同じようなことを経験している。
特殊な経験だったので、今でのその道を通る度に思い出す出来事である。

現場再現
(矢印は声の調子を、括弧内は心の声あるいは動作や様子を示す)

夜20時過ぎ、詐欺師(2人組)、歩道を横切ろうと車が途絶えるのを待っている私の前で車を停める。
「すいません、ちょっといいですか?さっきまで時計の販売をしていたのですが、一番良い時計があまっちゃって(車内の窓を開けて時計を見せてくる。高級そうな箱に入っている)。もらって頂けませんか?」
私:「はあ↑?・・・はぁ〜↓(まあ、もらえるんやったらええけど)」 
詐欺師:「これ、ここだけの話、うん十万しますよ」
私:「へえ〜→」
詐欺師:「このまま会社に持って帰れないので、貰っていただけませんか?」
私:「(あやしいな〜)じゃあ、捨てればいいんじゃないですか?」
詐欺師:「いや、これ本当に良い時計なので、勿体ないです」
私:「はぁ〜↓」
詐欺師「お仕事は何ですか?」
私:「(説明面倒やな。ちょっと試してみよう)ん〜、ウンコ調べてます。」
詐欺師:(明らかに動揺。数秒フリーズ)「そういう仕事じゃ一生買えない時計ですよ」
私「なんで、そんな事わかんねん?」(少しイラッと来たので関西弁を強くする)
詐欺師::「すいません。とにかくもらって下さいよ。」
私(もう面倒なので)「まぁ〜、くれるんやったらもらうけど。爆発とかせえへんやろな?」
詐欺師:(困惑気味)「実際手に取ってみて下さいよ」
私:(手に取り眺める)「よーわからんけど、ほな、もらっときますわ。じゃ」
詐欺師「いや、ちょっと待って下さい。さすがこれは高級時計なので、我々が一杯やるくらいのお金を頂けませんか?」
私「はあ〜↑」
詐欺師「お気持ちだけでいいので」
私(しぶしぶ財布を開けて)「はい、100円」
詐欺師(めちゃくちゃ驚きながら)「もう少しありませんか?」
私:(再びイラっときて)「はぁ〜っ↑。そっちがもらってくれって頼んでるんやろ。」
詐欺師:(明らかに動揺)「いや、そういわれても」
私:「頼まれたからもらったったんや。言うてることおかしいですよ。(一応丁寧に対応)」
詐欺師:(運転手席の男と相談しながら)「いや、そういわれても。」
私「ほな」(訳わからんので、さっさと行こうとする)
詐欺師:「あの〜、返して頂けませんか?」
私:「はぁ〜↑ もう俺のもんやけど。100円もあげたんやけど」
詐欺師:「すいません。100円返すので、時計返してもらえませんか?」
私:「あかん。」
詐欺師:「本当にすいません。返して下さい」
私:たくさんの理研人がジロジロと見ながら通り過ぎて行く手前、
面倒なので100円返してもらって返してあげました。


ニュースでやっていたのと、全く同じ手口である。
詐欺やったんや〜
危なかったぜ(笑)。

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