1920.「神の使い」or「害獣」(01/23 10:09)


小学生の時、奈良・春日大社の鹿は神の使いと教わりました。
奈良県の民話にも、鹿を殺したら死刑になるから、
朝早く起きて家の前に鹿の死体がないか確認する話があったような記憶があります。
また、鹿は神の使いでありながら、天然記念物にも指定されています。
一方、同じニホンジカでも、近年、農村部や牧草地に出現し被害を出し
害獣扱いされるものもいます。
駆除の対象になっている地域もあるそうです。
生物学的には同じ種類であるにもかかわらずその扱いは雲泥の差。
我々ヒトは勝手に基準を作って、一体何様なんやろう?
「発酵」と「腐敗」、「野菜」と「雑草」、「益虫」と「害虫」もこの範疇に入るでしょう。
でも、皆、一生懸命生きているのに違いはありません。

さて、「悪玉菌」と「善玉菌」の違いは何でしょう?
両者とも腸に棲んでいる常在菌です。
ヒトの健康を害するか、促進するかの違いで分けられていると思いますが、
あまり科学的な表現でなく、
殆どの腸内細菌はどちらに当てはめて良いのかわからないというのが、
この分野の研究者として現状を分析した率直な意見です。
対称の位置に存在し、常に戦っているようなイメージがありますが
(このホームページのゲームもこのイメージで作っていますが・・・)、
もしかしたら仲良しかもしれません。
悪玉菌がいないと善玉菌の栄養が作られないなんてこともあり得ます。
固定観念を棄てて研究すると、この基準が変わることもあるでしょう。
「こんな研究をやってみたい!」
でも、そんな研究成果が出たらこのゲームは中止するしかないのか?
それも困るな。結構がんばったから・・・

話は戻るが、奈良公園で神の使いがラブレターを食べた事件を思い出しました。
女の子にラブレターをもらった友達に我々が読ませろと迫っていた時、
友達の後ろから忍び寄り、ラブレターを後ろに隠していた手から奪ってその場でモグモグ。
「なんでやねん!」って叫んでいましたが、もちろん鹿は知らん顔。我々は大爆笑。
何度か反芻されコロコロウンコになったことでしょう。
これって、神がすることなのか?
神の悪戯か?
彼にとっては害獣であったに違いない。

<画像:shika.JPG>

鹿せんべいを買う人発見!

1920/1925

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