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協同乳業研究所

08/26
ヒメコガネ

ジャガイモ堀りの時に見つけたサナギを育てました。
参照ブログ⇒7/9ブログ「イモ掘り中に」
寒冷紗を掛けたニンジンエリアの隅っこで。
(羽化した成虫は寒冷紗の外に脱出できないので、確実に観察できるシステム)。
とは書いたものの、育てたという程の事はしていません。
土の中に、サナギになる直前に幼虫が作る蛹室(羽化する時の部屋)を簡易的に作り、
アリに食べられないように埋めて、羽化を待っていただけです。

10日後位に出て来ました!
ヒメコガネです。

当初、種の同定ができず、
スジコガネかと思ったのですが、
図鑑で調べたり、ツイッターで教えてもらったりした結果、
ヒメコガネで間違いないと思います。

ヒメコガネは金属系光沢色が多いのですが、暗赤銅色や緑系が多く、
今回のような黒系は比較的少ない気がします。

正面からお顔拝見
触角だけ橙色でなかなか愛嬌のある顔です。

とはいえ、こいつは完璧な害虫です。
成虫および幼虫は、それぞれ畑の作物の葉および根に害を与えます。

08/22
ブチヒゲカメムシ

昨日紹介したパクチーがまだ花を咲かせ、若い実をつけていた頃、
ブチヒゲカメムシもご来店でした。
20140822.JPG

体長1.5 cm位のカメムシです。
触角(ヒゲ)が白と黒のブチなので「ブチヒゲ」というネーミング。
腹部の両脇も白と黒のブチです。
脚の先も白黒ブチで靴下を履いているみたい。
背中の模様は、何かの紋章みたいで特徴的です。
(カメムシ全般がそうですが...)

害虫です。
エダマメ等のマメ科に口器を挿し、被害を与えることが多いようです。

今回は、食べないパクチーに来ているわけですし、そのまま放置しておきました。
そしたら、3日間も滞在していました。

08/13
シオヤアブ(空中テリトリー部門最強ハンター?)(後半)

シオヤアブがベニカミキリを狩った時の様子は簡単に推測できる。

①明るい草むらで草や石など少し高めで見通しの良い位置でじっと待ち伏せしているシオヤアブ
シオヤアブに限らずムシヒキアブ科のアブは匂いや触覚ではなく、視覚で狩りを行う。恐ろしく動体視力が良い。

②何処からか飛来して、シオヤアブの周囲数mの範囲(縄張り)に入って来たベニカミキリ
どんな昆虫であろうが、ここがシオヤアブの狩場であるとは気が付かない。もちろん虫好きの我々でさえ、シオヤアブが一度飛び出さない限りその存在に気付くのは難しい。カミキリムシやコガネムシなど飛翔スピードが遅い昆虫は格好の獲物となる。

③ベニカミキリに向かってシオヤアブ発進
縄張り内を飛翔する物体を無差別で攻撃する。たとえば、石ころや松ぼっくりを投げても発進する。いや、攻撃というより、襲撃あるいは奇襲と表現すべきかもしれない。ほぼ全ての昆虫は襲われるまでシオヤアブの存在に気付いていない。
自分の体(約3 cm)より大きい獲物でも襲撃対象である。信じられないであろうが、自分の何倍もの大きさのあるセミ、昨日挙げた最高レベルのハンターであるオニヤンマやオオスズメバチであっても発進・襲撃する。実際にこれらの大型肉食昆虫を獲物にした例は数多く報告されている。
ティッシュを丸めて彼らの縄張りに投げ込むとハンティングの様子がよく観察できる。

④空中で捕獲
発進して1秒程度、長くても2秒程度の出来事なので自分の目で動きを確認したことはないが、獲物を捕獲した後の様子から推測すると、背後から近づきレスリングでバックをとるような感じで棘のある足で抱えるように捕獲すると思われる。ほぼ全てのケースでバックを取った状態になっている。オニヤンマ相手に正面から向かうことは自殺行為なので、やはり後ろから近づく洗練された技術を身に付けていることは間違いない。
また、彼らの襲撃は1回限定。襲撃に失敗したら諦め、同じ獲物を追い回すことはない。おそらく、後翅が退化しているアブであるため、それ程飛翔力には長けていないからであろう。

⑤尖った口器をベニカミキリに刺しながら着地
ヒトが刺されても痛そうな太い口器を背中側から刺す。この口器は強力で、コガネムシ等硬い翅を持つ甲虫類の背中も突き破る。
小さな獲物だと捕獲後綺麗に着地するが、自分と同等、それ以上の獲物の場合は、墜落するかのように転げ落ちてくる。このシーンは、一瞬、2匹の昆虫が取っ組み合いの喧嘩をしているように見えるが、シオヤアブが凶器を突き刺し仕留める段階であり、既に勝負はついている。どんな昆虫であろうが助からない。シオヤアブの貪欲さは凄まじく、たとえヒトが拾い上げようとも獲物を殺すことに集中していて殆ど気付かない。

これ私の手の上である。こんなに食事風景が撮影し易い肉食昆虫は珍しい。

ジャン・アンリ・ファーブルは狩バチ(獲物を狩り、殺さず麻酔をかけた状態で巣に持ち込み卵を産むハチの総称。獲物は幼虫の餌となる。種毎に特定の昆虫、クモであったりイモムシであったり、を標的とする)が毒針を獲物の神経の集まっている部位に刺し、一瞬で獲物の動きを止めることを著書に記しているが、おそらくシオヤアブも背中側からその辺りの部位を刺していると思われる。いつも似たような場所を刺しているのでそう推測している。ただ、狩バチがピンポイント且つ一瞬で神経毒を刺しているのと比べると、シオヤアブは雑に大きな凶器で刺しているという印象を受ける。「死ねば良い」という程度で。その証拠に、獲物は長時間もがいている。

最後は、獲物を突き刺している口器が見える写真をどうぞ。
まずは真横から。
太い口器がわかるであろう。
20140813.JPG

次は、シオヤアブがほぼ絶命したベニカミキリを抱えて少し飛び、お気に入りの場所で食事に専念している時に覗き込むように真上から撮った一枚。
20140813-2.JPG

この機にシオヤアブを覚えてもらえると嬉しい。
書き忘れたが、見かけても怖がる必要はない。
飛んでいる物しか攻撃対象ではないので、シオヤアブからヒトを刺して来ることは無い。
しかし、もし捕獲した場合、素手で触るのはやめた方が良いと思う。
指を刺されたら、たぶんめっちゃ痛い。

【捕獲時満足度】4(10点満点)
虫捕り網で非常に捕獲し易く、大して珍しくもないので点数は低い。但し、ハンティングを生で見られた時は満足度10点の最高点である。

08/07
カエルになって1ヶ月

以前田んぼで捕獲したアマガエルを飼育していることを報告しました。
参照ブログ:アマガエル達、だいぶ慣れました!
彼らは今でも元気です。
暑さが心配ですが、保冷剤を容器の上に置く作戦でなんとか耐えています。

実は、その時に一緒に捕獲してきたオタマジャクシも育てて飼っています。
過去に何度が失敗しておりますが、とにかくこの時期の飼育は難しい。
これ、カエルに成りたての時の様子。まだ尻尾があります。
2014080701.JPG

オタマジャクシの時は、放置していてもカエルになるのに、
カエルになった途端、飼育難易度が極端に上がります。
エサが大変なのです。
体長約1cmですから、小さい生きた虫しか食べません。
なんとかアブラムシと蚊で対応しました。

オタマジャクシをカエルにした子供達も99%はこの時期に殺してしまうでしょう。
親も相当変人でな限りこのサイズのカエルの餌を頑張って捕獲できないでしょうから。

自分の体を餌にどれだけ蚊を捕獲したことか。

体も2 cm程度になり、カエルらしくなりました!
2014080702.JPG
かなりかわいいです。
今はシソに発生するベニフキノメイガの幼虫が大好物であることを発見し、
比較的楽になりました。


07/30
ヤゴが羽化しました

先週紹介したヤゴが羽化しました!
参考ブログ:これは何で何のため?
と書いたものの、実は、羽化したのは数週間前。
ずっとブログ書くの忘れていたので紹介します。

7月中旬、好物のボウフラを与えても食べなくなってきたことから、私は羽化が近いことを察知した。
3日後、飼育容器を覗き込むと頭を水面に出していたので、今夜だと確信した。
慌てて割り箸で羽化場(自然界だと水面より上に伸びている植物の代わりになるもの)を作り、羽化を待つことに。

午後 8:00 割り箸を登り始めるが、洗面所(容器は玄関においてあるが洗面所の明かりをまともに浴びる環境)の電気が突然点いたことで驚き止まる。
午後 9:00 軍師官兵衛を観終わり観察するが止まったまま
午後10:00 止まったまま
午後10:30 止まったまま。とりあえず寝て、夜中に起きることにする
午前 2:00 まだ動きなし。もしかしたら驚いたことでそのまま死んでしまったのかと心配になる。また寝る。(ちなみに目覚まし無しで起きられる私)
午前 4:00 不覚にも...、羽化が殆ど終わって、既に翅もほぼ伸び切っている。
20140730-1.JPG

午前6:00 閉じていた翅が開いた。それにしても羽化直後の翅は美しい
20140730-2.JPG

まだ、飛び立てないだろうから、そーっと取り出し観察
オスのアキアカネと思われる。
もしかしたらナツアカネかもしれない。胸の模様で識別できるが、この個体は難しい。
20140730-3.JPG

アキアカネって赤トンボでしょ?
秋のトンボがどうして今頃羽化するの?
と思われた方はなかなか鋭い。

そもそも写真の通り、体色がまだ黄色く赤トンボとは言えない状態であるが、これはまだ未成熟なのである。
これらのトンボは羽化後、標高の高い山に移動して避暑地で餌を食べて成熟する。
そして秋になると、集団で再び平地に下りて産卵するのである。
成熟してくると体が真っ赤になる。
7月のアキアカネからは、あの童謡「赤とんぼ」の郷愁あふれる歌詞は生まれないであろう。

ちなみに真っ赤に成熟したアキアカネとナツアカネの識別は容易である。
顔まで赤くなるナツアカネ(酔っ払い顔)、顔は赤くならないアキアカネ。

基本的に、育てた虫達は育て親の恩を理解していない。
トンボもチョウも、知らない間に、名残惜しさゼロで飛び去って行く。
しかし、こいつは少し留まって私に写真を撮らせてくれた親孝行な奴である。

今頃、秩父の山奥で元気に過ごしていることであろう。
秋に真っ赤になって戻って来て欲しい。

07/23
これは何で何のため?

さて、これは何でしょう?
2014072301.JPG

わかる人はわかるでしょうが、知らない人が正解するのは不可能と思います。

第1ヒント
チューブに何かが入っている写真です。

第2ヒント
水に浮いています。

第3ヒント
生き物です。私が水溜りから捕獲してきました。

第4ヒント
殆どの方は嫌いな生き物の幼虫です。
厳密には、この写真の5匹の内の1匹はサナギですが。

正解はボウフラです。
蚊の幼虫です。

そんなもの捕まえてどうするの?
という声が聞こえて来そうですが、蚊が好きなのではありません。

こいつの餌です。
2014072302.JPG

わかりますかね?
写真の中央付近に虫がいるでしょ。
ヤゴです。
これはトンボの幼虫。
上側が頭部。
大きな複眼が二つあり、その間に位置するのが口です。
獲物を捕まえるための伸びる下顎は、この種のヤゴの場合、口の下側にマスクのように保持しています。
ヤゴは生餌しか食べないので、このようにボウフラ等を捕まえて来るんです。
危険が迫ると、下側のお尻の先からは水を噴射し、ジェット機のように逃げます。
と書き出すと切りが無い。

とにかく魅力的な昆虫なので発見すると飼育してしまいます。

07/15
別の目的:フキバッタ

昨日のブログで紹介した武蔵御嶽神社は東京都青梅市の御岳山に存在します。
標高約830 mの山の中です。

神社に着いてお祓いまでの待ち時間にすることは、たった一つ。
平地に住んでいる私は普段目にすることができない、
標高がある程度高い山地(低山帯というのか?)に棲息しているフキバッタを見つけることです。
翅が無い珍しいバッタです。
フキが好きなのでフキバッタというシンプルな名前です。

おそらく御岳山に棲息しているのはミヤマフキバッタという種ですが、
フキバッタ類は、標高の高い山に棲息していることと、
翅が無いので移動範囲が狭いため、
地域によって少しずつ遺伝的な特徴が出てきて、種の分化が進んでいます。

そのため分類学的にたくさんの種類に分かれており、種の識別が非常に困難です。
つまり、住んでいる山の違いで別種となる可能性もあるのです。

発見しました!

20140715.png
まだ幼虫ですが、通常のバッタの幼虫にある胸部背面の小さな翅(成虫になったら翅になる)が全く無いのがわかりますか?
茶色い体色のミヤマフキバッタはかなり珍しいと思います。たぶん・・・

カメラを10cm位の距離に近付けても全く逃げません。
翅が退化している
=翅を使う必要がない
=外敵が少ない・餌が周囲に豊富にある
=のんびりしている
=びびらない
ということでしょう。

07/09
イモ掘り中に

ジャガイモを収穫していたら、アリの巣に出会いました。
よくある事ですが、結婚飛行前の羽アリが大量に出て来たので観察してしまいました。
結婚飛行とは交尾のために主としてアリが一斉に巣より飛び出すことです。
同一種のアリは、ほぼ同じ時期のほぼ同じ気象条件の時に一斉に飛び出します。
普段はメスしかいないアリの世界は、この日のために翅を持ったオスアリが産まれます。
また、翅を持った女王アリ候補も大量に生まれます。
そこをざっくり掘り返したようです。
20140709-1.png
見難いですが、体の大きさにして働きアリの10倍位の翅を持った女王アリ候補が沢山いるのがわかると思います。

カエルを飼育している私は「チャンス! 栄養価高そうな餌大量発見」とせっせと捕獲。

実にこの2日後が結婚飛行日だったようで、畑は羽アリだらけ。

蛹になりたてのコガネムシも出て来ました。
まだよく動いていました。
2 cm位だったのと、畑ということを考慮するとドウガネブイブイでしょうか?
20140709-2.png
まだ幼虫の皮が残っています。
よく見ると手前側に幼虫の顔がそのままマスクの様に残っているのがわかります。
不思議です。
皮が破れたら、中からまた別の皮に包まれた異なる形状をした体が現れるのですから。

07/08
こう見えても益虫です

いかにアップに撮影して、グロテスクな風貌を伝えるか。
私のボロいデジカメでは一苦労です。
被写体に近づくと全くピントが合いません。
相手も秒速1 cm位のスピードで歩きます。
これは10秒経つと被写体の昆虫は葉の裏側に移動してしまうスピードです。

そこまで苦労して撮ったのは何?と思われるかもしれませんが、
珍しい被写体ではありません。
何処にでもいるテントウムシ(たぶんナミテントウ)の幼虫です。

20140708.jpg

アップにするとそれなりにグロテスクでしょ!
この個体は1 cm位でしたので、おそらく4齢(3回脱皮済)幼虫だと思います。

この配色、そしてトゲを装備したルックスは悪者感丸出しですが、
人を中心に考えると、害虫を退治してくれる益虫ということになります。
家庭菜園をしている私とすると「がんばれ~」となるわけです。

しかし、彼らの真の姿は、このルックスの通りの獰猛なプレデター(捕食者)。
アブラムシの殺戮を専門とする殺し屋です。
アブラムシからすると、とんでもない殺戮者でしょう。
ほぼ無抵抗のアブラムシを親兄弟の前で順番に食べていくわけですから。

比喩的表現になり過ぎましたかね(笑)
偏食家で、この幼虫は(成虫になっても)、アブラムシを主食としているというだけのことです。
(注意)テントウムシには植物を食べる種も多数存在する。本ブログは、この幼虫のように肉食性のテントウムシを対象にしているので悪しからず。

本当はアブラムシを頭からかじっている獰猛な姿を撮影したかったのですが、
私のデジカメでは無理です。

ちなみに左端にあるこげ茶色の物体はこいつのウンコです。

06/30
脱走 ―心配です―

いないんです。
どこを見てもいないんです。
今朝、家を出る時に水槽を除いたら、いないんです。
アマガエルが・・・。
(参考ブログ:6/24 アマガエル達、だいぶ慣れました!
昨晩までは元気にバッタ等を食べていたのに・・・

よく見ると、蓋が1 cm程度開いていました。
脱走です。
簡単に登れますからね。

周囲を見ると、
何とか1匹は近くに置いてあったスーパーの袋にくっついているのを発見。
捕獲!

しかし、もう一匹は見つかりません。
天井に貼りついているかと家の中を全体的に見回してみましたが見つかりません。

彼等は皮膚から水分を吸収するので、このまま家の中をさまよっているのは危険です。
餌となる昆虫も殆どいません。
このままでは、飢えと乾きで死ぬのは確実です。

心配です。
蓋の締め方が甘かったことを猛烈に反省しています。
というわけで、今日はかなり落ち込んでいます。

           
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