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メイトー
協同乳業研究所

11/04
ぼちぼち冬眠準備です

寒くなってきました。
カエル達は3匹とも元気に生きていますが、
さすがに温度が下がり鳴く回数は減って来ました。

オタマジャクシから育てたアマガエルのチビも2cm弱まで成長しました!
以前はこんな状態でしたが...
⇒参照:カエルになって1ヶ月
今では、こんな感じ! とは書いたものの大きさは伝わらんな・・・
2014110401.JPG
ポトスの葉より木の枝の方が好きで、最近はいつも体は保護色で茶色。

イモムシ系が大好物でこいつの体の80%は蛾の幼虫由来のタンパク質から成っていることでしょう。
しかし、11月に入り、さすがに獲物が減って来ました。
今朝も畑でマダラスズ(小さいコオロギ)を探しましたが、
捕獲できませんでした。
寒くなり、餌も減り、ぼちぼち自然界では冬眠ということです。

色々調べていると、室内で飼育しておけば越冬はできるようです。
でも、餌は調達できませんので、ペットショップでコオロギ等を買って来なくてはなりません。
そこまでして、自然に反して真冬に飼育したくありません。
従って、リスクもありますが、冬眠させる決意をしました。

10/28
いないんです 赤トンボが

秋の風物詩である赤トンボがいない。
全く見当たらない。
数年前までは近所の公園にも沢山いたはずなのに。
畑にも沢山いたのに。

今年はヤゴから育てて自然界に放ったのに・・・
本来なら10月には山間部から平地に戻ってくるはずなのに。
参照ブログ:ヤゴが羽化しました
3年遡れば、アキアカネの交尾で、へなちょこゴリラの結婚を祝うブログを書いたこともあった位に身近な存在だったのに・・・
参照ブログ→えっ、結婚!!!!!!!???????
(ちなみにへなちょこゴリラはこのブログの後、「俺はへなちょこじゃない」という主旨の真剣な抗議してきたので、正々堂々とブログでやり合いましょうと、本社にも許可を得て反論を書く機会を与えたが未だに書いて来ず。やはり「へなちょこ」である。私の目に狂いは無かった。)

近年、アキアカネの数が著しく数が減っており、専門家が色々な角度から検証しているのは知っていたが、初めて実感した。
原因は農薬等の諸説あるが、それとは異なる何かが起こっている気がする。
まさかデング熱で蚊が駆除され過ぎて餌が無かったとか?
とはいえ、薬剤散布は都市部だけでしょうから、夏の終わりに山間部にいる大多数の赤トンボはそんなに影響を受けていないはずである。

当然、獲物が減ってくる秋に大発生する赤トンボを餌としている生物も沢山いるわけで、彼らに与える影響も計り知れない。
心配で仕事が捗らない。

10/10
アオスジアゲハを育ててみよう(後半)

昨日の最後の写真ですが、中心の幼虫に視線が行きますが、
もう1匹いるのに気付きましたか?

さて、幼虫は緑型になり3cmを超えたら食欲が凄いです。
飼育していたら毎日葉っぱ調達をしなくてはなりませんので、屋外飼育を継続です。
ただ、4cm位になりますと、いよいよ蛹になる日は近いので捕獲。20141010-1.JPG

持ち込み初日は旨そうに葉を食べていたのですが、
次の日からピタッと食べなくなりました。
環境変化によるストレスかと心配し、より新鮮な大好物の若葉を持ち込んでも食べません。
初日はむしゃむしゃ食べていたことを思い出し、出した結論は、
「もうすぐサナギになるな」
こんなタイミングで室内に入れるなんて私の感はなかなか鋭い!

20141010-2.JPG
サナギの写真ですが、最初はどれか気が付かないのでは?
写真中央です。
完璧な擬態!
葉脈まで見事に再現されています。
これが自然界だと、更に沢山の葉っぱが重なっているので、そう簡単には見つかりません。
進化って不思議過ぎる。

放置しておくと、存在を忘れかけた頃に羽化します!
20141010-3.JPG
捕獲した成虫とは異なり、翅は全く欠けたり傷ついたりしておらず、とても美しいです。
蝶の標本マニアはこうやって自作で美しい個体を作ります。
ちなみに、私は標本は作りません。

たまに幼虫時代に寄生バチが体内で育っている場合があるので、ホッとします。
サナギの中から、小さいハチがたくさん出て来る現象はSF映画の世界ですからね。

ただ、羽化の観察のために室内で飼育したのに、またも気付かず。
来年以降の課題です。

10/09
アオスジアゲハを育ててみよう(前半)

クスノキの木があったらアオスジアゲハの幼虫を探すのが私の習性。

卵を発見しました!
20141009-1.JPG

孵化したての赤ちゃんです。
アゲハの仲間が得意な鳥のウンコ系擬態でしょうね。
20141009-2.JPG

少し大きくなりました。
20141009-3.JPG

さらに脱皮を繰り返し大きくなると緑色になります。
20141009-4.JPG
3~4cmになるので、そんな大きい鳥のウンコはないからですかね~。
鳥ウンコサイズを越えたら突然葉っぱへの擬態。
不思議です。

つづく

10/02
イチモンジセセリ(後半,あの時の調査は?)

昨日のつづき
(イチモンジセセリを知らない方は昨日の写真を見て下さい)

実は、私にとってイチモンジセセリは少し思い入れがあるチョウである。

このチョウは渡りをするチョウといわれている。
最新情報を把握していないので間違いかもしれないが、そういわれていたことは間違いない。
「渡り」とは渡り鳥の渡りで、要するに集団で長距離移動するのである。
この渡りに関する専門家の調査に、小学生の時、参加したことがあるのだ。

今は無き奈良・近鉄あやめ池遊園地では月に1度昆虫観察会が開催されており、
小学生の私は祖父か母親に連れられて頻繁に参加していた。
その主催者である先生が、ある大学の先生の調査に協力するということで誘われて、
よくわからないまま参加したのがイチモンジセセリの渡りの調査である。
たしか、色々な場所でポスターカラーペン(?)で印を付けて、
何処から何処に移動しているのかを確認する地道な調査だったと思う。
ある河原でイチモンジセセリを捕獲しては、
翅にマークが付いているかの確認と印を付けて放す作業を繰り返した。
一度手伝っただけであるが、捕虫網の使い方が天才的な私は相当貢献したと思う。

その結果がどうなったのかは知らないので、イチモンジセセリを見る度に、こいつらは何処から来て、何処に行くのだろうと気になっていた。
そんな状態を続けて30年。
このブログを機に、イチモンジセセリの渡りについて正しい知識を得ようと、
インターネットで検索したところ、詳細に調べられている日本語の解説記事が見つかった!
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/24/10/24_10_690/_pdf
読み進めていくと、どうやら大した移動はしていないことがわかって来てテンションは落ちたが、図3に差し掛かった時に
「ん? 琵琶湖、淀川、金剛山に生駒山・・・地元やん」

この解説記事の発行年は昭和61年(1986年)。
引用されている原著論文(データが発表されている)は1980年代前半が多い。
私が調査に参加したのは小学3年生から6年生の間のどれかの年なので、
昭和56年~59年(1981~1984年)のはずである。
もしかしたら、小学生の私はこの研究の一部に参加していたのではないだろうか!
ここに掲載されているデータでなくても、同グループの継続調査だったような気がする。
大体、イチモンジセセリの調査なんて限られた研究者しかやらないだろうし...。

ちなみに、この論文が掲載されている「化学と生物」は、
現在、私が所属している日本農芸化学会の会誌である。
少し縁を感じた。

10/01
イチモンジセセリ(前半)

今日はイチモンジセセリというチョウを紹介する。
秋になると個体数が増え頻繁に見かけるが、
形態と色からガと思っている人も多いであろう。
ただ、このブログで何度も書いているが、ガとチョウに分類学的な差は殆どない。
20141001-1.JPG
「あ~、これ見たことがある」という人は多いと思う。
飛翔スピードは比較的速く、周囲が静かだと羽音が聞こえる。
翅を閉じている事が多く、
翅の裏のこの白い斑点が一文字に見えるのでこの名が付いている。
長距離移動するチョウとしても知られている。

朝は体温を上げるため、日当たりの良い場所で翅の表面を広げて太陽光を浴びる。
戦闘機のような姿である。
20141001-2.JPG

ちょっと悪戯で日光を遮るとこの様に翅を閉じる。
翅を広げるのは少々エネルギーが必要なのであろう。
20141001-3.JPG
この性質を利用して、虫を操る能力を持っているように見せかけることもできる。
「翅を閉じさせるぞ~」と手でエネルギーを送っているように見せかけて日光を遮り、
次は「開け~っ」なんてブツブツ念じながら、日光を当てる。
感の悪いちびっ子なら簡単に騙せる。

とここまで書いて、「イチモンジ」の由来等の確認のためにインターネットでイチモンジセセリを調べたところ、気になる情報に出会ったので明日報告する。

つづく

09/25
ナガコガネグモのハンティング(やらせ)

丸々と肥えたナガコガネグモ(メス)発見!
2014092501.JPG
でかい
脚を含めない体長は2.5cm位であるが、脚も入れると6 cm近くはあるのではないか。

巣を張るタイプで大きなクモとしては、
以前に紹介したジョロウグモとこのコガネグモの仲間が存在するが、
私はコガネグモ派である。
誰も私がどっち派であるかということに興味がないことは十分承知しているが、
一応表明しておく。

獲物が巣に引っかかった時の反応の良さと「糸グルグル巻き」技術の凄さは、
クモ嫌いの方でもそれなりに感動することであろう(たぶん)。

皆さんにも知ってもらいたいので、オンブバッタを引っ掛けてみた。
(厳密には自分の欲求を満たしているだけかもしれないが...)
私がオンブバッタを投げつけたのだから「やらせ」と言われれば否定できない(笑)

2014092502.JPG
オンブバッタを投入した直後にデジカメを構えねばならず、
あまりのスピードであるためピントが合わなかった。
しかし、凄まじい量の糸が布のようにお尻から放たれ、
それを後脚に引っ掛けて獲物に巻きつけているのはわかるであろう。
この時、獲物は陶芸のろくろを使っているかのようにグルグル回転させられている。
しかし、どの足で回転させているのかは今一わからない。
おそらく上から2対目と3対目の脚を使っていると思われる。

文章で説明するのは困難なので、今度は動画を撮りたい

巻き終わるとこんな感じ。
2014092503.JPG
バッタが、少し足を動かすがどうにもならない。
この間、僅か3秒位。
期待を裏切らない3秒間であった。

09/22
ちょっとした連鎖物語

夏野菜畑から冬野菜用にシフトするため畑を耕す
⇒夏の間に棲み付いたアリの巣を破壊してしまう
⇒幼虫やサナギを担いで働きアリは大混乱
⇒アリに申し訳ないと思う
⇒次の日、アリの巣は復活
⇒ホッとする
⇒1週間後、植えたブロッコリーの苗が突如枯れる
⇒ヨトウムシかコガネムシの幼虫と思い捜索するが見つからず。
⇒次の日、隣のブロッコリーも同じ症状で枯れる。
⇒再び掘り起こし、真下にコガネムシの幼虫を発見
⇒私、怒る
⇒コガネムシの幼虫捕獲
⇒踏み潰しの刑を直前でストップ
⇒コガネムシの幼虫をアリの巣の近くに放置する
⇒アリへのお詫びだ
⇒アリ、獲物に喜ぶ
⇒どんどん巣からアリが出て来る
⇒しばらく観察
⇒ずっと観察
⇒遅刻しそうになる
⇒でも、ブログネタになった。

20140922.JPG
10匹弱のクロヤマアリがコガネムシの幼虫を攻撃しています。

09/10
テングチョウ

ある程度の虫好きでないと知らないチョウの紹介です。
この夏、奈良県生駒市の実家で久しぶりに目撃したので嬉しくて撮影しました。

テングチョウ
20140910.JPG
体長2 cmから3cmでモンシロチョウと同じ位の大きさです。
頭部の前方に伸びる突起が特徴です。
これが天狗の鼻のように見えるのでこの名が付いたのは明白でしょう。
専門用語では、この鼻はパルピとよばれています。
日本語では下唇髭と書きますが、何と読むのかは知りません。
それに何の役に立っているのかも分かりません。
「テングチョウの鼻の高さと交尾成功率の関係」
の様な研究を実施すれば何かわかるかもしれませんが、マニアック過ぎます。
私がジジーになって暇だったらやりますわ。

雑木林の周囲に多く、開けた明るい場所で目撃することは殆どありません。
鼻は高いのですが、ご覧の通り地味です。
翅の表側もこげ茶と橙色で、少々橙色が目立ちますが(この写真でも少し見えている色使いです)、結論としては地味です。
但し、枯葉っぽさを追求すると、かなり良い点数ではないでしょうか?
保護色!

モンシロチョウ等と比べると飛ぶスピードは格段に速いです。
キレがある飛び方といえばよいでしょうか?
でも、すぐに地面や植物にとまるので捕獲は比較的簡単です。

【捕獲時満足度】7点 
所沢市の自宅周辺では全く見かけないので点数が上がりました。

09/05
ウヅキコモリグモ(子守り個体)

卯月子守り蜘蛛

2年前、その名の由来である子守りのシーンとして卵(卵嚢)をお尻にくっつけて守っている個体を紹介しました。
参照ブログ⇒ウヅキコモリグモ(卵嚢持ち個体)
そして、先日、畑の隅っこで子供たちを背負っている個体を発見しました。
何処にいるかわかりますよね?
2014090501.JPG
これじゃわかり難いので、更に接近。
ボロデジカメでの撮影は大変ですが、なんとかアップでの撮影に成功!
2014090502.jpg
沢山の子供たちが腹部の上に乗っているのがわかるでしょう。
1~2mm位です。
目視で軽く30匹以上の子供がいます。
おそらく糸を使ってくっついているのでしょう。

何処にでもいるクモですが、
虫眼を持っていないとなかなか発見できない子持ち個体の紹介でした。

           
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