カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

11/28
コカマキリ

秋も深まり、昆虫たちを見る機会もめっきり減りました。
その気になればまだまだ見つけられますけど...。

今日は大好きなカマキリで、これまで登場していなかったコカマキリの登場。
201111281.JPG


晩秋まで見られます。
体長が4.5-6.5 cm程度の小さい茶色いカマキリです。
先のブログ、ハラビロカマキリ(週齢幼虫)で紹介しましたように、
殆どのカマキリは環境により緑型と茶色型の両者が発生しますが、
コカマキリは茶色型のみ。
但し、淡い茶色からこげ茶色の個体があり、茶色系の中で差はあります。

他のカマキリと比べると小さいので、子供(幼虫)のカマキリと間違う方が多いですが、これでも立派な成虫です。
こういう間違いをする人にアドバイス!
殆どの不完全変態(蛹にならない)の昆虫の成虫と幼虫の見分け方は、
翅があるかないかで区別すれば間違いません。
ゴキブリもそうです。

コカマキリの特徴は鎌(一番前の足)の内側の白黒の模様です。
これ↓
201111282.JPG

今度捕まえたら観察してみて下さい。
他のカマキリと異なり、力も弱いので、手を鎌で攻撃されても殆ど痛くありませんのでご安心下さい。

私の経験ですが、他のカマキリになくて、コカマキリだけの特徴として、
死んだふりをすることが挙げられます。
また、他のカマキリのように威嚇のポーズをとることも滅多にありません。
それに軽いのでよく飛んで逃げます(決して上手ではないですが)。
生き残り戦略として、自分が大して強くないことを認識しているのでしょうかね。

【捕獲時満足感:5】(10点満点)

11/16
あのヤモリ!?

今日は朝から、掃除のオッチャンが、ヤモリの話題。
「ヤモリだっけ、イモリだっけ?」
から始まりました。
やっぱり、以前に散々説明しましたが、ヤモリとイモリの区別がついていなかったようです。

「ヤモリの糞」「ウン小話18」を参照

寒さが増し、動きが鈍くなったところを発見されました。
201111161.JPG


間違いなくこいつはヤモリですね。
おそらく、あのウンコの犯人でしょう。

手に乗せたら、吸引力を感じます。

201111162.JPG


せっかくなのでお顔を紹介。
かわいいです。

日当たりの良い場所に逃がしてやりました。
無事冬眠して、来年も、研究所の守り神を担って欲しいものです。

11/14
オンブバッタ

極めて珍しくないバッタです。
極めて捕獲しやすいバッタです。
幼稚園児でも捕まえられます。

オスは2.5 cm前後、メスは4cm-4.5 cmの大きさです。
交尾していなくても、オスがメスの上にちょこんと乗っていることが多く、
大人が子供をおんぶしているように見えます。
そのままオンブバッタという名がついています。

ちょっと草があれば道端でも棲息しています。
昨年も朝顔の花を食べている様子を紹介しました(ミスマッチhttp://lkm512-blog.com/2010/08/26/
庭でシソなどを植えていると何処からかやってきて、それを食べることが多いです。
しかし、少食なのでチョウやガの幼虫と比べると食害はかわいいもので、私は放置しています。
但し、その代償として、私に捕獲され、カマキリやクモの餌にされる可能性はありますが。

先日、茶色型メスと緑型オスのコンビがいましたので、写真に撮りました。
20111114-1.JPG
噛みついたり、ひっかいたりしませんので、
小さな子供に虫を経験させる第一歩には、非常にふさわしい生き物です。

【捕獲時満足感:2】(10点満点)
※カマキリなどの餌として探索中は状況により満足感はアップする。

11/04
怖そうなコオロギ

横綱を名乗るカメムシ(ヨコヅナサシガメ)、
殿様を名乗るバッタ(トノサマバッタ
を紹介しましたが、今日は怖そうなコオロギです。
こいつです。
20111104.JPG
その名はエンマコオロギ。
体長3 cm前後と、日本最大のコオロギです。
黒褐色で頭は光沢があり、重量感がありますね。
この立派な後ろ足を見て下さい。
スピードスケートの選手の太ももみたいに立派でしょう!
しかし、あまり普段はピョンピョンと跳ねることはなく、歩いていることが多く、
これでジャンプするのは危険が迫った時くらいだと思います。
ジャンプしても体が重いのか、10 cm程度しか飛べません。
ピョン(跳ね)、ゴソゴソゴソ(歩き)、ピョン、ゴソゴソゴソと逃げます。

名前の所以は、顔を正面から見た時の模様が、
閻魔大王の怒っている顔の形相のようだからです。
すいません。正面写真撮り忘れました。
この写真でも目の横に白い線があるのがわかると思いますが、
これを正面から見ると怒っている時の眉毛のように見えるのです。

かなり力が強いです。
いたずらで「ゴキブリッ」って見せると皆びっくりして面白いので、
手の中に隠していると、脱出しようとする力の強さで、痛こそばくて、
耐えられなくなることがあります。

雑食性なので畑では害虫となることも多いです。
チョウやガや鳥を避けるための寒冷紗も、きっちりと地面に埋めておかないと、
隙間があると侵入してきます。
私のラディッシュは結構食べられました。

しかし、こいつの鳴き声は美しいです。
「コロコロコロリーー」
とでも表現すればよいですかね。
皆さんも秋には必ず耳にしている声ですよ。

10/31
ホシホウジャク

今日は蛾、ホシホウジャクの登場です。
聞いたことない方が殆どだと思いますが、知らない内に見かけたことはある人は多いと思います。

昼間に活動し、
ハチドリのように花の横でホバリングして花の蜜を吸うタイプの蛾です。
黒をベースにオレンジ色の模様が後翅と腹の部分にありますので、ハチと間違えられることも多いです。
漢字で書くと星蜂雀。
このオレンジ色がホシホウジャクのホシ(星)の所以らしいです。
蜂にそっくりで、雀はスズメガ科だからだと思います。

凄い飛翔能力で、高速で花から花へと移動します。
1つの花の吸蜜にかける時間は1-2秒で、次から次へ花を替えてあっという間に何処かに飛んで行きます。
逆に虫慣れしていると、あんなに機敏な動きをするハチはいないので
一発でホシホウジャクだとわかってしまいます。

では、花に狙いを定め、長いストロー状の口を伸ばし蜜を吸うホシホウジャクの一連の動作撮影に成功しましたので、4枚連続で紹介します(数秒間連続撮影できるデジカメを買いました)。
201110311.JPG


201110312.JPG


201110313.JPG

201110314.JPG


【捕獲時満足感:7】(10点満点)
※こいつは飛んでいる状態を見るのが一番です。捕獲したらオレンジ色の部分も前翅の下に隠れ、焦げ茶色系の地味な蛾です。

10/24
ハグロトンボ

この黒いトンボを見たことありますか?
見たままで、ハグロトンボと言います。
201110241.JPG


私が育った奈良の実家の近くでは全く見かけないトンボでしたが、
ここ東京都西多摩郡日の出町ではよく出会うトンボです。
初めて見た時は興奮しました。

川が大好きで、幼虫時代は川で過ごします。
分類でもカワトンボ科に属しています。
流れの緩やかでヨシ等の植物が生えている場所が特にお気に入りで、
そういう場所には数が減った現在でも集団で存在するようです。

ひらひらと蝶のように飛び、あまり動きは俊敏ではありませんが、
警戒心は結構強く、近づくと飛んで行きます。
アカトンボやシオカラトンボのように簡単に接近することはできません。
従いまして、手で捕獲するのは難しいトンボです。
捕れそうで捕れないトンボですね。
最後は川の中の方に逃げ込まれるパターンが多い。

上の写真はオスの個体なのですが、腹の部分はメタリックな緑色で美しいですね!
綺麗過ぎて逆に人工的に感じる色です。
メスはこんな感じです(↓)
201110242.JPG

多くの昆虫達と同じで、メスは地味なのです。

【捕獲時満足感:8】(10点満点)

10/18
偉いバッタ

8月に横綱と名乗る昆虫を紹介しました(ヨコヅナサシガメ)
横綱は偉大ですが、本日紹介するのは、おそらくそれ以上に偉そうな名前の昆虫
『トノサマバッタ』
現代においても堂々と殿様と名乗っているのは、このバッタとトノサマガエルくらいでしょうか。

トノサマバッタというだけあって、やっぱりでかくて立派で風格があります。
20111017.JPG


軽く5-6 cmはあります。
同じ体型(仮面ライダー型の顔で細長ではなくがっちりタイプ)のバッタは他にもいますが、それらと比べても圧倒的にでかい。
例えば、昨年紹介したクルマバッタモドキと比べるとトノサマバッタ(メス)の体長は2倍位あります。
横幅や体高も合わせると、5-6倍位の大きさに感じてしまいます。
捕獲してみるとわかるのですが、その質感とパワーは他のバッタを圧倒しています。
(殆どの方は、バッタ経験が少なくこの感覚が伝わらないので寂しい...)

そして、非常に高い飛翔能力。
ジャンプすると10-20 m先に飛んで行ってしまいます。
そして、非常に高い警戒心。
それ故、手で摑まえるのはほぼ不可能です。
補虫網を持っていても、網の届く範囲に近づくのは容易ではありません。

比較的草丈が低いイネ科植物が生えている日当たりの良い広い草原を好み、
そのような土地が殆ど無い都市部ではなかなか出会えませんので、
捕まえた時の満足感はかなり高いバッタです。

【捕獲時満足感:8】(10点満点)※素手で捕獲時は9になります。

10/13
アオスジアゲハ

市街地でも比較的見かける独特のスカイブルーの模様が綺麗な小型のアゲハです。

20111013.JPG


その名は見たまま、"アオスジアゲハ"。

都会の方でも殆どの方が夏に1-2回は目にすることがあるのではないかと思います。
但し、南方系のチョウのため、北海道や東北の方は見たことないですかね。
そう考えれば、熱帯のチョウにありがちなカラフルな色ですよね!

幼虫がチョウの例外に漏れず偏食家でクスノキ科のものに特化しておりますので、
都会でも街路樹を使って繁殖できるため、数が多いのです。

しかしながら捕獲された経験がある方は少ないのではないでしょうか?
実際に捕獲をしようと思ったことがある方ならわかると思いますが、
こいつ、飛翔能力が非常に高く、虫取網を持っていてもそう簡単には捕獲できません。
「あっ、ここの花の蜜を吸っている」
と思っても、次の瞬間には、はるか向こうの木の上方に飛んで行っていることが多いです。
蜜を吸う時もじっくり花に捕まるのではなく、羽ばたきながら次から次へと忙しいのです。
発見してから網の用意をしても間に合わないタイプの典型的な昆虫。
おそらく先日紹介したキアゲハより20倍(私の感覚)は捕獲が難しいと思います。
私も通算20回程しか捕獲したことはありません。

写真撮影もかなり難しいです。
でも、この夏、一度だけ撮影のチャンスがありました。
一瞬ですが、私との距離は1m程度。突然現れて、目の前の花に夢中です。
しかし、急いでデジカメのスイッチをONにした瞬間、視界から消えました。
なんと娘が虫取網であっさり捕獲していました。
「こいつ、虫取りの天才か...?」(ライバル心芽生える)
ということで、それを写真に収めました。

10/06
キアゲハ

ニンジンで幼虫が育っていました!
201110061.JPG


パセリやニンジンなどセリ科の植物を好むキアゲハです。
どうですか、この模様。
カラフルな毒々しい警告模様で鳥などの外敵から身を守っている雰囲気もありますが、
遠くから見ると、幾重にも重なり風に揺れる葉の陰と日光の中で周囲に打ち解けて、意外と保護色的に作用しているのではないかとも思います。
どちらが正解かはわかりませんが、それを色々と考えながら観察するのは結構楽しいものです。
こいつをツンツン触って怒らせると、濃黄色の角を出し、同時に濃厚パセリ臭のような強いにおいを放出し威嚇してきます。

201110062.JPG

これが成虫です。
カラフルできれいですね。
アゲハチョウと区別がつかない方も多いと思いますが、アゲハチョウはもう少し黒い部分が多く、ここまでカラフルではないです。
そもそも食性が異なり、アゲハチョウは柑橘類を好みますので、キアゲハのように野菜畑で出会う可能性は低いです。

私は、パセリやニンジンの葉だけでここまで立派に成長することが不思議でなりません。
だから、「パセリにはめちゃくちゃ栄養があり、食べると立派な大人になれる」と小さい時から考え、料理の付け合せのパセリは小学生時代から必ず全部食べてきました。
大人数で焼肉なんて食べに行ったら、皿に1つは付け合せがありますので、5分に1回パセリを食べている感じになり大変なのです。

立派な大人になれたかどうか・・・。
ただ、パセリを食べる度に、
「キアゲハはこれだけで成虫になる」と嫌がる他人に無理にパセリをすすめたり、
「キアゲハの成長に腸内菌叢が関与しているはずだ!」
ということを真剣に考えてしまったりする変な大人になってしまった気がします。

09/30
ゴマダラカミキリ

ラミーカミキリに次いで今年2度目のカミキリムシネタです。
とはいえ、個人的にはそれほどカミキリムシに魅力は感じませんが、今日は飛ぶ直前の翅を広げた写真が撮れましたので紹介します。

20110930.JPG


柚子かスダチか、柑橘類の木で捕獲したゴマダラカミキリです。
カミキリムシは比較的飛ばすのは簡単な甲虫ですね。
手でも木の枝でも何でも、先端部まで歩いて進む道が無くなったら、触角をゆっくりクルクルと回転させ、パッと翅を開いて飛んで行きます。
この写真は、そのような特徴から飛ぶ直前の翅を広げた瞬間を狙って撮ったものです。

子供の頃は、よく手に乗せて、飛んだらすぐに手で捕まえて、また飛ばす。
これを繰り返して遊んだものです。
今考えたらかわいそうですが、おかげで反射神経は鍛えられたと思います。

ゴマダラカミキリは3 cm前後の中型のカミキリムシで、
日本全土に生息し、草食昆虫としては珍しく偏食家ではなくあらゆる樹木を食し、昼でも夜でも活動していることもあり、殆どの日本人が見たことあるカミキリではないでしょうか。
でも、こいつ、果樹農家や街路樹にとっては害虫なんです。
特に幼虫が木の幹の中で育ちますので、樹木全体が大きなダメージを受けるのですね。
昔は被害が多い地域は駆除のために捕獲して農協に持って行けば買い上げてくれていたようです。
1匹何円位なのか知りませんが。

ちなみに、ウルトラマンを倒したこともあり、バルタン星人と並んで最強怪獣と考えられている『ゼットン』の背中の甲羅は、
このゴマダラカミキリがモデルと聞いたことがあります。

           
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16