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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

01/10
違法な自炊?

実は、本日(1月10日)〆切で専門雑誌と専門書から2つの依頼原稿がある。

昨日から取り組み始めた私が悪いが、多量に論文系の仕事が片付かず仕方ない。
しかも、職場ではやたらと邪魔が入るので進みが遅い。
間に合わないことを悟りつつあったので、先程、専門書の担当者には、
「数日、締切を伸ばして下さいませ!」メールを出し、OKを頂いた。

それで安心したのか、ふと、見本で送られて来た雑誌の裏表紙を見た。
医学系の雑誌なので、
治療薬や受託解析の広告が掲載されているのが一般的であるが、
理解不能の広告があった。

違法な
『自炊』
私はしない!

横に若いドクター風の男性が真面目な顔で腕組みしている写真が載っている。

何故、自炊したらいけないのか?
むしろ、医者としては外食より薦めるべき行為ではないのか?
その前に、自炊が違法とはどういうことなのか?
一瞬、違法薬物を自分で調合して吸引することを意味するのかと思った。
しかし、よく見ると、下には「これは著作権侵害です」と書いてある。

頼みのウィキペディアで調べてみた。

なんと、自炊とは、
「書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為を指す俗語」
だそうである。
この行為を、何故、自炊と表現するのかわからなかったので、更に調べた。

自分でデータを作成してパソコン等に吸いあげる行為なので、
「自吸い」という言葉が使われ、それが「自炊」に変化したようである。

ふ~ん (「なるほど!」なんて全く思わない時の「ふ~ん」)

「自吸い」の方がよい気がする...

無駄な時間を使ってしまった。
でも、無駄にしないためにブログにした。

01/05
2018年 明けましておめでとうんち!

例年、仕事始めは干支に因んだ研究話をしている本ブログ
今年はイヌネタを考えねばならない。
「イヌは、なかなか研究には使わんな〜」と思っていたら、
一つ思い出した。

イヌの腸内にビフィズス菌LKM512は生きて届くのか?
おなかの中で増えるのか?
を調べた研究が!
少々懐かしい。

イヌは先祖をオオカミに持つ肉食哺乳類
生肉を丸呑みしてきた進化の経緯から、
胃酸がヒトと比較して強力である。
当然、乳酸菌やビフィズス菌も、胃酸の影響をバリバリ受ける。
ヒトを対象に開発されたビフィズス菌•乳酸菌など、
胃内で即死といわれていた。
そんな状況下、ビフィズス菌LKM512で試してみた研究である。

ペットのイヌを募集して、ビフィズス菌LKM512を投与して、
そのウンコを回収して解析した研究で、
既にBebeficial Microbeという欧州の科学ジャーナルにして掲載されている。
(Beneficial Microbes: 直訳すると「有益な微生物」)

市場にはペット用の乳酸菌は存在するようであるが、
ここまで丁寧に行った研究は他にはないと思われる。
要するに、ペットの新鮮ウンコから菌を寒天培地上に分離して、
遺伝子型を指標に菌株レベルで確認した研究はないということ。
少なくとも2015年の執筆当時、比較する論文すらー殆ど見つからなかった。

遠慮深い私ではあるが、研究の質を考えたら、
ペット犬にプロバイオティクスを与えている飼い主の方は、
これを一度は試してみるべきだと思っている。

当時こだわったコンセプトが
「ペットと飼い主に共通して整腸作用のあるビフィズス菌」
「ワンちゃんも、同じものを食べたいよね!」

前半•後半に分割し(実際には疲れて2日に分けて書いただけ)、
しっかりブログにも書いていた。
これです↓
ワンチャンのお腹の中でも生きているビフィズス菌前半
ワンチャンのお腹の中でも生きているビフィズス菌後半

以上の原稿を本社に送ったら、
「こんな商品に繋がってます」
との連絡を受けた。
http://www.dotwan.jp/fs/dotwan/fd/DW-Y001
それなりに売れているようである。

では、今年もよろしくお願い致します。

           
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