カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

07/04
微妙に表彰されました

2011年に米国科学ジャーナルPLoS ONEに掲載された我々の論文が、
どうやら、被閲覧数と被引用数で、
本ジャーナル掲載の全論文の中でトップ10%に入ってるよ~
ということで、ジャーナルから微妙な表彰のような連絡があった。

Congratulations! って書いてある。

20170704.jpg

23,721回閲覧され、他人の論文に53回引用されているようだ。

より高いレベルのジャーナルなら、
もっと閲覧され、もっと引用されるわけであり、
この数字自体は大したことはない。

しかし、PLoS ONEという玉石混淆の多数の論文の中で
突出して多くの論文に引用されているというのは、
私の論文が「玉」の方に位置している証拠であり、
少しホッとする。
(研究界外の方に説明すると、PLoS ONEは世界で最も掲載される論文数が多いジャーナルで、良い論文もあれば、屑みたいな論文も掲載されていると言われており、私自身もそう思っている。論文毎のレベルの差が非常に大きいのである。)

ジャーナル側は、履歴書や研究費申請でもアピールに使えるよ
と書いて送って来たが、審査する立場の方々に通じるものなのかは謎である。

この論文の内容を超簡単に述べる。
マウスの実験で、
ビフィズス菌LKM512の長期投与し、
腸内ポリアミン濃度が高まると、
腸の炎症あるいは老化が抑制され、
寿命伸長に繋がったというものである。
ほ乳類で初めて腸内環境コントロールで寿命伸長の可能性を示した論文となる。

腸内細菌がブームになっている現在では、
同じ様なことを主張している人達は多いが、当時は殆どいなかった。
ましてや、マウスを長期間(2年以上)飼育する覚悟を決め取組み、
研究論文にするレベルにまで仕上げたのは、
我々が最初だと思っている。
当時はテレビニュースにもなり、殆どの新聞にも載り大騒ぎであった。

そういう意味で、間もなく掲載から6年になる時点での
本論文に対する別角度からの高い評価は、喜ばしいこととして受け止めておく。

原文はこれ⇒
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0023652

当社の当時のリリース⇒
http://www.lkm512.com/contents/PLoSOne.pdf
簡単な日本語要旨はこれ⇒
「ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見」
http://www.meito.co.jp/news_release/cat3/000298.html

京都大学のリリースの方が詳しく載ってますね⇒
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2011/110817_1.htm

前の記事< | トップへ戻る | >次の記事