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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

06/21
論文が掲載されました!(腸内水素ガス産生成分)

腸内細菌の産生する水素ガスに着目して研究を始めて早4年目。
慶應義塾大学医学部との共同研究を進めて来た。

この度、第一報目となる論文が機能性食品を扱う国際科学ジャーナル
Journal of Functional Foods
に掲載されたので報告!

20160621.png

よくわからないが、知らぬ内に水素水ブームが起き、
そして、知らぬ内にそれらが非難される環境となり、
なんだか激しく変動する世の中であるが、
私は周囲に振り回されること無く、
というか、振り回される理由もなく、
着々と研究を進めてきた。

シンプルに、科学的データを蓄積するのみというスタイルを貫く。

ご存知の方も多いと思いだろうが、腸内菌叢は個体差が大きい。
全く同じ腸内菌叢を保有するヒトは存在しないと考えて問題ないレベルである。
従って、ある食物繊維を餌に腸内細菌が水素ガスを作ることが知られていても、
Aさんの菌叢は作るが、Bさんの菌叢は作らない
ということが頻発する。

実験を始めた頃は、
フラクトオリゴ糖はどんな個体でも水素ガスを発生するといわれていたが、
実験をやってみたらそんなことはない。
ウンコをもらって実験してみれば簡単にわかった。
10名のウンコにフラクトオリゴ糖に添加して培養してみると、
3名からは十分に生じない。

この問題を解決すべく、
できるだけ多くのヒトの腸内菌叢で水素ガスが発生できる餌の組合せを探し、
ヒト投与試験で水素ガスがブクブク発生することを証明したのが、今回の論文である。

念のために書いておくが、
ブクブクというのは大幅に上昇する水素ガス濃度から、
腸内細菌が水素ガスを産生している様子をイメージした表現(擬態語)であり、
ブクブクと泡のようなものが発生する様子を目撃したわけではない。
(なにかと面倒な世の中である。)

「なぜ、突然、LKM博士が水素の研究をやってるの?」
と時々質問されるが、第一に突然ではない。最初に書いた通り、4年目である。
また、私の中ではメタボロミクスも、ポリアミンも、水素ガスも大して違いはない。
全て、腸内細菌の代謝産物(作って菌体外に出すもの)という範疇に入るからである。
格好よく書けば、
「腸内細菌の代謝制御を介した健康増進食品の研究」
の範疇に入るということである。

論文内容は、リリースにまとめておいたので見て頂きたい。
リリース

でも、少々難しいかもしれない。
少なくとも硬い仕上がりになっている。
真面目バージョンの私が書いたからである。

なので、余裕があれば、
本ブログでもう少し砕けた感じで、研究裏話付きで解説したいと思っている。

でも、これだけは書いておく。
いつになるかはわからない。

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