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協同乳業研究所

06/22
シマサシガメ

サシガメ(漢字で書くと「刺亀虫」)を久しぶりに紹介する。
2012年5月にヨコヅナサシガメを紹介して以来、3年ぶりの登場となる。
参照ブログ⇒「ヨコヅナサシガメ再登場」

当時、「気持ち悪い」という指摘を受け、暫く自粛していたが、
昨日、NHK「ダーウィンが来た!生き物新伝説」で、国蝶オオムラサキの天敵として肉食系カメムシが登場し、サシガメを紹介したい気分を抑えられなくなった。

サシガメとは、他の昆虫を捕えて口器を挿し、体液を吸う肉食性カメムシである。
タガメやタイコウチが水中に進出した肉食性カメムシで、
サシガメは陸上の肉食性カメムシといえるだろう。

今日紹介するのはシマサシガメ(幼虫)。
以前紹介したヨコヅナサシガメより一回り小さいサシガメである。
20150622.jpg
下側が頭部で、その先にぶら下がっているのは獲物である。
獲物はハムシ類と思うが、種名までは断定できない。
とにかく、甲虫のなかまを捕食している所に出くわしたのである。

私の知る限り、シマサシガメは草木の上で活動し、選り好みせずに何でも捕食する。
体が柔らかいカメムシが硬い甲虫類の体にブスッと口を突き刺して食しているのは変に思われるかもしれないが、それ程珍しい光景ではない。

成虫は白と黒の縞々が特徴的で、それ故にシマサシガメと命名されている。
しかし、幼虫時代はこの写真の様にオレンジ色が目立つ。
成虫になった時は、このオレンジ色の部分が翅で隠れているだけかもしれないが、
成虫の翅をめくり上げたことがないので知らない。
とはいえ、脚の縞々は成虫と全く同じである。

サシガメに挿されるのはめちゃくちゃ痛いので、私は触らないことにしている。
写真のように硬い甲虫にもプスリと口器を刺すレベルなので、
ヒトの皮膚など簡単に刺される。
南米の方では、ヒトを含む動物の血を主食としている恐ろしいサシガメも存在する。

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