03/03
気付いたら断った依頼

我々が昨年発表した、腸内細菌にポリアミンを作らせて体に供給することで、加齢時の学習記憶力の成績が上昇したことを報告した論文(下記参照)の解説記事(※)の執筆依頼は多い。
http://www.kit.ac.jp/01/pdf/release140402.pdf#search='LKM+%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%A8%98%E6%86%B6'
(※)日本語で簡単に内容をまとめて読者に最新の研究を紹介する記事

中には、執筆者が掲載費を払わねばならないという雑誌もある。
そういう時は迷わず断る。
医学分野では、掲載(依頼)されることは名誉なことであり、
お金を払ってでも掲載したいという方は多いらしい。
なので、編集部もそれが当然の様に振る舞われるが、私は断る。
但し、偉い先生から直接的に依頼される場合は非常に困る。
基本的に、その先生が私の研究を評価して書いて欲しいと頼んで来られたわけで、
顔見知りの事も多く、断るのは大変だ。
でも、頑張って断っている。

先週、共同研究者から解説記事を連名(著者として名を連ねる事)にしたいので内容をチェックして欲しいと依頼があった。
「私の名前を入れなくてもいいので、勝手に出してちょうだい」
と返そうと思い、軽く原稿を読むと、思いっきり上記研究内容で、
確かに私の名前が入っていないのは変だということがわかった。
且つ、内容にも幾つか間違いがあるので修正も必要で、
仕上げるまで何往復か原稿のやり取りをした。

で、今朝、掲載前のゲラ刷りが届いていた。
驚いた。
出版される形になって気が付いた。
この解説記事は、私が苦労して断った依頼そのものではないかーーーっ

どうしよ~
断ったのに私の名前が入っているのはまずいんじゃないかい?

どうすることもできないので、成り行きに任せる覚悟をした私であった。

03/02
須藤千晴コンサート

クラシックの詳しい事はわからんが、良かった!
私のウンコ色の脳ミソは感覚的に共鳴した。

詳細を書く前に、ご存知の方もいると思うが、これを見て頂きたい。
「LKM512×美しく生きる女性」
どうでもよいが、女性と書いてヒトと読ませるらしい。仮名がふってある(笑)

この須藤千晴さんのミニコンサートに土曜日行ってきた。
最近は研究の仕事に重点を置き、広報系の仕事とは距離を置いていたこともあり、
須藤さん関連の仕事は完全ノータッチ、企画すら知らなかった。
知ったのはこのWebページの表現チェックの時が初めて。
「誰? ピアニスト?」から始まった。
が、偶然的なきっかけがあり昨年12月にご一緒する機会があった。
きっかけについては話せば長くなるので示さないが、
人脈が広がって行くというのは、こんな感じなのであろう。

写真から、気の強いキレキレの女性かと思っていたが(須藤さん、すいません)、
会ってみると、礼儀正しく好感が持てる素敵な方である。
これは名前の末字が「晴」の人の共通点かもしれない(ちなみに私は光晴)(笑)
何を話して良いかわからんので、とりあえずウンコの話をしたような記憶がある。

気が付けば、Twitterのダイレクトメッセージで「来て下さい」とメッセージが。
不思議なことに2月はずっと土日に講演が入っていたのに、この日は無し。
「本物に接する」がモットーの私は深く考えずに行ってみた。
プロのピアニストの演奏を間近で聴く機会はそんなにあるものではない。

30人位が収容できる音楽サロンには、
私がこれまで見てきた中で最大級の"でかさ"を誇るピアノが置いてあった。

プログラムはこれ
2015030201.jpg

ん~、ちょっと知っているような...。
少なくともショパンのCDは持っており自宅で論文執筆中は流すこともある。
マニアックな曲を演奏されると予想していたのでちょっと安心。

メンデルスゾーン・・・
名前は聞いたことがあるが・・・、「メンデルの法則」しか思い出せない理系脳。

等、色々思っていたが、演奏が始まれば、只々圧倒された。
サロンの音響も素晴らしい。

上手く説明できないがCDやテレビとは全く違う。
そこには、大相撲のテレビ観戦と生観戦の違いと類似した違いがある。
しかも、広いコンサート会場で遠くの観客席から聴くのとは異なり、
間近でプロピアニストが弾いている迫力は凄い。
同じく、大相撲を溜席で見るのと同じ感覚である。

指の動きが凄過ぎる。
脚もピアノの下のペダル(?)を激しく上下しているのがわかる。

須藤さんの曲の間のコメントも勉強になった。
初めて、音楽用語「ソナタ」の意味が分かった! たぶん。
作曲家豆知識も面白い。
メンデルスゾーンは他の作曲家とは異なり裕福だったというような話。
また、チェロやヴァイオリン奏者と比べるとピアノ奏者は激しくしんどいらしい。
言われてみれば、ヴァイオリン奏者の腕が一往復する間にピアニストの指は相当動いているような気がする。
事実、プログラム最後のメンデルスゾーン「スコットランドソナタ」の第3楽章は、
アニメ「北斗の拳」の北斗百烈拳を彷彿とさせるスピードであった。
飛翔中のオニヤンマをギリギリまで引きつけて虫捕り網で捕獲できる私の動体視力でも指の動きが見切れなかった。

プログラム以外にも2曲追加の計10曲。
ウンコ色の脳ミソが刺激される有意義な時間であった。

           
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