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協同乳業研究所

12/08
お世話になっている実験器具・機器シリーズ14 ―シリンジ, Syringe―

シリンジ(syringe)って注射器の英語です。
大学の研究室に所属して間もなく、先輩に「シリンジ取って来て」と言われた時は、
何を持って来たら良いのかわかりませんでした(若き日の私は大の英語嫌い)。

このブログで紹介するのは注射針を除いた注射筒の方で、
一般的にはこの部分をシリンジと呼ぶことが多いです。
もう少し細かく述べると、筒をシリンジ、指等で押す部分(押子)をプランジャといいます。

我々が主として使うのはプラスチック製の使い捨てシリンジ。
大きさも当研究室では、
1 ml、2.5 ml, 5 ml, 50 ml用を常備しております。
2014120801.JPG
封をされておりますが、ガンマ線で滅菌(完全除菌)されています。
従って、微生物実験にもそのまま用いることができます。

注射器=採血 or 薬品投与
のイメージかもしれませんが、ここでは採血等の動物系の研究に使用するのは10%程度でしょうか?
機器分析の前処理に用いることが多く、
シリンジの先にフィルターを付けて、微量の液体から粒子の大きいものを除くような作業に使います(フィルターに関しては、それはそれで奥が深いので別の機会に紹介予定)。
シリンジは必需品で、我々の実験ではほぼ毎日誰かが使用しています。

注射器=医療品
のイメージが強いらしく、シリンジは通常のプラスチックごみとしては処分できません。
従って、別容器で溜めて医療廃棄物として専門業者を介して廃棄します。

色々な使い捨ての実験器具はありますが、
使い捨てシリンジは吸って出すだけ。
実働時間が極めて短い実験器具の部類に入ります。
申し訳ない気がします。
捨てる前には、「お疲れ様でした」と言ってあげたい...。

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