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協同乳業研究所

10/27
視力検査の謎

金曜日に視力ブログを書いていて、ふと小学生時代からの疑問を思い出しました。

「視力の低い方は0.1刻みで数値化されるのに、良い方は何故、1.5の次は2.0なのでしょうか?」
いや、中学、高校生の頃の記憶を甦らせれば、
一番大きいマークが見えない人は、一歩ずつ近づいて0.01刻みで数値化していたような。
なのに、何故、1.5の次は2.0なのか???

1.5以上は基本的に視力に問題がないので、どうでも良いということのような気がします。
しかし、良い者同士は勝負したいものです。
「勝った! 俺は1.8、お前は1.6やろ」みたいな。
それが全員1.5なんて、つまらん。
クラスで最も目が良いのは誰なのか?

そもそも、この数値は何なのでしょうか?
算出するにあたり、1.5から2.0の間を詳細化するのは困難なのでしょうか?
これを機に調べてみました。

簡単に述べますと、皆さんご存知のCの文字に見える輪はランドルト環といい、
日本では基本的に
直径7.5mm、記号(文字)幅1.5mmの円の一部を1.5mm切り取られた輪です。
この輪を5m離れた位置から正確に切り取られた方向がわかる能力を1.0として数値化しているようです。
2.5mの位置に立たないと見えない場合は0.5、
反対に10mの位置から見えれば2.0となります。
これをいちいち移動していたら面倒なので、ランドルト環の大きさを変えて同じ位置から測定できるようにしたのが現在使われている機械です。

この計算方法なら、1.5から2.0の間も簡単に算出できますね。
8mの位置から見えれば視力1.6
8.5mの位置から見えれば視力1.7
9mの位置から見えれば視力1.8
9.5mの位置から見えれば視力1.9
2.0以上も可能です。
10.5mの位置から見えれば視力2.1
11mの位置から見えれば視力2.2

つまり、1.5以上を細かく数値化しないのは意図的なわけです。
検査する側からすれば、良く見えている人はどうでもいいというわけです。
正確な視力を知りたくても、測定者側あるいは測定機器を作っている側の怠慢で調べられないのです。
 (`Д´)ξ

この点について、もし専門家と議論すれば、
検査の効率化という、もっともらしい反撃を受けることでしょう。
しかし、視力が良い人でも、自分の視力が1.9から1.5に1年間で下がったのがわかれば(現在の方法では1.5のまま)、生活スタイルの悪化や病気の進行など体の異常に早く気付くことができるかもしれないです。
眼の良い人達は、正確な視力を知る事すらできないシステムって、
ちょっとおかしいと思うのですが、皆さんどう思われますか?

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