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メイトー
協同乳業研究所

10/02
イチモンジセセリ(後半,あの時の調査は?)

昨日のつづき
(イチモンジセセリを知らない方は昨日の写真を見て下さい)

実は、私にとってイチモンジセセリは少し思い入れがあるチョウである。

このチョウは渡りをするチョウといわれている。
最新情報を把握していないので間違いかもしれないが、そういわれていたことは間違いない。
「渡り」とは渡り鳥の渡りで、要するに集団で長距離移動するのである。
この渡りに関する専門家の調査に、小学生の時、参加したことがあるのだ。

今は無き奈良・近鉄あやめ池遊園地では月に1度昆虫観察会が開催されており、
小学生の私は祖父か母親に連れられて頻繁に参加していた。
その主催者である先生が、ある大学の先生の調査に協力するということで誘われて、
よくわからないまま参加したのがイチモンジセセリの渡りの調査である。
たしか、色々な場所でポスターカラーペン(?)で印を付けて、
何処から何処に移動しているのかを確認する地道な調査だったと思う。
ある河原でイチモンジセセリを捕獲しては、
翅にマークが付いているかの確認と印を付けて放す作業を繰り返した。
一度手伝っただけであるが、捕虫網の使い方が天才的な私は相当貢献したと思う。

その結果がどうなったのかは知らないので、イチモンジセセリを見る度に、こいつらは何処から来て、何処に行くのだろうと気になっていた。
そんな状態を続けて30年。
このブログを機に、イチモンジセセリの渡りについて正しい知識を得ようと、
インターネットで検索したところ、詳細に調べられている日本語の解説記事が見つかった!
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/24/10/24_10_690/_pdf
読み進めていくと、どうやら大した移動はしていないことがわかって来てテンションは落ちたが、図3に差し掛かった時に
「ん? 琵琶湖、淀川、金剛山に生駒山・・・地元やん」

この解説記事の発行年は昭和61年(1986年)。
引用されている原著論文(データが発表されている)は1980年代前半が多い。
私が調査に参加したのは小学3年生から6年生の間のどれかの年なので、
昭和56年~59年(1981~1984年)のはずである。
もしかしたら、小学生の私はこの研究の一部に参加していたのではないだろうか!
ここに掲載されているデータでなくても、同グループの継続調査だったような気がする。
大体、イチモンジセセリの調査なんて限られた研究者しかやらないだろうし...。

ちなみに、この論文が掲載されている「化学と生物」は、
現在、私が所属している日本農芸化学会の会誌である。
少し縁を感じた。

10/01
イチモンジセセリ(前半)

今日はイチモンジセセリというチョウを紹介する。
秋になると個体数が増え頻繁に見かけるが、
形態と色からガと思っている人も多いであろう。
ただ、このブログで何度も書いているが、ガとチョウに分類学的な差は殆どない。
20141001-1.JPG
「あ~、これ見たことがある」という人は多いと思う。
飛翔スピードは比較的速く、周囲が静かだと羽音が聞こえる。
翅を閉じている事が多く、
翅の裏のこの白い斑点が一文字に見えるのでこの名が付いている。
長距離移動するチョウとしても知られている。

朝は体温を上げるため、日当たりの良い場所で翅の表面を広げて太陽光を浴びる。
戦闘機のような姿である。
20141001-2.JPG

ちょっと悪戯で日光を遮るとこの様に翅を閉じる。
翅を広げるのは少々エネルギーが必要なのであろう。
20141001-3.JPG
この性質を利用して、虫を操る能力を持っているように見せかけることもできる。
「翅を閉じさせるぞ~」と手でエネルギーを送っているように見せかけて日光を遮り、
次は「開け~っ」なんてブツブツ念じながら、日光を当てる。
感の悪いちびっ子なら簡単に騙せる。

とここまで書いて、「イチモンジ」の由来等の確認のためにインターネットでイチモンジセセリを調べたところ、気になる情報に出会ったので明日報告する。

つづく

           
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