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メイトー
協同乳業研究所

08/12
シオヤアブ(空中テリトリー部門最強ハンター?)(前半)

最強の肉食昆虫は何か?

空中をテリトリーとしている昆虫部門では、私が候補を挙げるとすると、オニヤンマかシオヤアブとなる。
オオスズメバチも強いが、空中から地上の生物に攻撃を仕掛けるタイプであり、且つ集団で攻撃することがある点は最強の名にふさわしくないと思っている。
とはいえ、捕獲する時のリスクは他の種類より高いが(笑)。
今日は、多くの読者が知らないと思われるこのシオヤアブを紹介する。

ビビビビビーともジジジジジーとも聞こえる激しい昆虫の羽音が聞こえたのは、
私が畑作業をしている最中。
振り返ると空中で獲物を捕獲したシオヤアブが地面に落下して獲物を仕留めに入っていた。

20140812.JPG

シオヤアブ
ムシヒキアブ科の代表的な昆虫。
ムシヒキアブを漢字で書くと「虫挽き虻」。
すなわち、虫を挽いて食べるという意味であり、その名の通り典型的な肉食昆虫。
しかしながら、厳密には虫を挽いて団子にするのはアシナガバチやスズメバチの仲間で、
ムシヒキアブ科のアブは鋭く尖った口器を獲物に突き刺し消化液を注入し、
分解されたスープを飲む。

残念ながらこの個体は雌であったため示せないが、
オスの尻は白い毛が生えており、それが塩に見えてシオヤアブという名が付いたらしい。

ベニカミキリ
カミキリムシ科の昆虫で今回の獲物である。
竹が好きで幼虫は竹で育つが、成虫は花に集まることも多く、よく飛ぶ。
しかし、その飛翔好きの性格が、今回は致命的になったのである。
シオヤアブのテリトリーをのんびり飛んでしまったのであろう。
非常に美しい紅色であるため、虫好きでない人に見せても少しは喜ばれる。

明日は、私が何故、シオヤアブが空中テリトリー部門最強ハンターと評しているのかを説明したい。

つづく

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