08/15
「ときめき昆虫学」読了(後編)

『ときめき昆虫学』
メレ山メレ子著
㈱イースト・プレス発行(2014年)

(今日の写真は裏表紙で)

20140815.JPG
「私が気に入った箇所をそのまま引用してみようと思う」と昨日書いてはみたものの、
どこで笑ったかということは読み終えると忘れているものである。
なので、パラパラと読み直し、たまたま目に入ったお気に入りの箇所を抜き出した。
危うく、再びどっぷり読み直しかけた。

P. 56(クモの章)
「生きもの飼育の絶対法則『エサを与えてから食べるまでのリードタイムが短いほどいとおしい』にコガネグモはピッタリだ!」

私:その通りだ。初めて気付いた(驚)。特に肉食生物の場合は、ハンティングが合わさるから魅力的なのだ。


P. 132(ガの章)
(真冬に交尾・産卵するフユシャクという珍しいガを説明している箇所で)
「懐中電灯を片手に凍えながら街灯や公園のトイレを見回っている人を見かけたら、それは冬に許された数少ない虫探しをしているフユジャクハンターかもしれない。」

私:そうなの? とはいえ、基本的には変態の可能性の方が高いよね。とにかく大人が虫を探す姿は一般的には受け入れ難い姿である。


P. 210(コガネムシの章)
(動物の糞を食べるコガネムシを紹介している箇所で)
「『フンの用意』と書けばたった5文字の作業だが、これは大ごとだ......。虫屋の方々に糞虫の話題をそれとなくふると、みんな自分のものにせよ他人のものにせよ破壊力の高いネタを持っており、どこか嬉しそうに語りだす。」

私:この点は、のべ千人近くのフンを集めて来た俺の破壊力の方が上やけどな。余ったやつ売ったろか?
「糞虫を用いての検便健康診断」みたいなコラボもありかと新規研究を思いつく...。
それに、奈良県出身として世界に誇れるルリオオセンチコガネを求めてメレ子氏が奈良まで来ていたのは嬉しかった!
参照ブログ:仕事のウンコ、遊びの虫、出身地の奈良が合わさった唯一のブログ
「瑠璃色の黄金虫」

P. 284 (ゴキブリの章)
「チャバネとクロとトビイロが仲良く同居している食堂があってね、珍しいのでおっと思いましたね~」ゴキブリ3種が集うアットホームな食堂。

私:・・・


とにかく一読の価値あり。

小学生の時にファーブル昆虫記を少し読んで、
「読むの、しんどい」
「虫は嫌いではないけど、こんな真面目な長い観察記録を読んでも面白くない」
と思って挫折した方には是非読んでもらいたい!