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メイトー
協同乳業研究所

07/30
ヤゴが羽化しました

先週紹介したヤゴが羽化しました!
参考ブログ:これは何で何のため?
と書いたものの、実は、羽化したのは数週間前。
ずっとブログ書くの忘れていたので紹介します。

7月中旬、好物のボウフラを与えても食べなくなってきたことから、私は羽化が近いことを察知した。
3日後、飼育容器を覗き込むと頭を水面に出していたので、今夜だと確信した。
慌てて割り箸で羽化場(自然界だと水面より上に伸びている植物の代わりになるもの)を作り、羽化を待つことに。

午後 8:00 割り箸を登り始めるが、洗面所(容器は玄関においてあるが洗面所の明かりをまともに浴びる環境)の電気が突然点いたことで驚き止まる。
午後 9:00 軍師官兵衛を観終わり観察するが止まったまま
午後10:00 止まったまま
午後10:30 止まったまま。とりあえず寝て、夜中に起きることにする
午前 2:00 まだ動きなし。もしかしたら驚いたことでそのまま死んでしまったのかと心配になる。また寝る。(ちなみに目覚まし無しで起きられる私)
午前 4:00 不覚にも...、羽化が殆ど終わって、既に翅もほぼ伸び切っている。
20140730-1.JPG

午前6:00 閉じていた翅が開いた。それにしても羽化直後の翅は美しい
20140730-2.JPG

まだ、飛び立てないだろうから、そーっと取り出し観察
オスのアキアカネと思われる。
もしかしたらナツアカネかもしれない。胸の模様で識別できるが、この個体は難しい。
20140730-3.JPG

アキアカネって赤トンボでしょ?
秋のトンボがどうして今頃羽化するの?
と思われた方はなかなか鋭い。

そもそも写真の通り、体色がまだ黄色く赤トンボとは言えない状態であるが、これはまだ未成熟なのである。
これらのトンボは羽化後、標高の高い山に移動して避暑地で餌を食べて成熟する。
そして秋になると、集団で再び平地に下りて産卵するのである。
成熟してくると体が真っ赤になる。
7月のアキアカネからは、あの童謡「赤とんぼ」の郷愁あふれる歌詞は生まれないであろう。

ちなみに真っ赤に成熟したアキアカネとナツアカネの識別は容易である。
顔まで赤くなるナツアカネ(酔っ払い顔)、顔は赤くならないアキアカネ。

基本的に、育てた虫達は育て親の恩を理解していない。
トンボもチョウも、知らない間に、名残惜しさゼロで飛び去って行く。
しかし、こいつは少し留まって私に写真を撮らせてくれた親孝行な奴である。

今頃、秩父の山奥で元気に過ごしていることであろう。
秋に真っ赤になって戻って来て欲しい。

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