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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

02/27
お世話になっている実験器具・機器シリーズ13 ―スピンダウン用卓上遠心機―

使う小さなチューブ(数μL~1mL程度)の縁や蓋付近に付いた液体を回収する時に重宝するマシンである。
(小さなチューブがイメージできない方は、ここを参照→実験シリーズ7
2014022701.JPG

要するに、写真のように微量サンプルの入ったチューブをセットし回転させ、
遠心力で液体をチューブの底に集める仕事をする。
この作業を我々はスピンダウン(spin down)と呼んでいる。
回転をかけて落とすという意味。

写真左下の黒い部品は、8連マイクロチューブ(実験シリーズ8)を使う時に装着する
試薬はμL単位で使用し、且つ高価なものが多いためこいつは必需品である。
また、チューブごと機械にセットする場合は、底に空気が溜まっている時などにも使えば、空気が抜ける。

こいつは優れもので、蓋を手で閉めると自動的にスイッチが入り、
押している間、ウィ――――ンと回転させることができる。
実験の最中にスピンダウンしたくなれば、セットし蓋をちょっと閉めれば回ってくれて、
2秒後位に開ければ止まってくれる。
(もちろん、スイッチボタンのON/OFFでも操作できる)
これ蓋閉めで回転中。
2014022702.JPG

汎用機器なので多くのメーカーから類似商品が販売されている。
不思議なことに、卓上遠心機はネーミングが面白い。

最も有名なのが「チビタン」(ミリポア)。
他にも、先程インターネットで調べたら、
「プチまる8」(ワケンビーテック)
「どこでも回転クン」(フナコシ)
「スマートスピン」(Reventtec):女性研究者を意識しているような形状・色使いである。
「弥七」(チヨダサイエンス):意味不明であるが、「弥七 兄」という高速回転できる上位機種もあるようだ。

私はこのようなネーミングで勝負して来るのは嫌いなので(イライラする)、
写真の機種がお気に入りである。
ミニ遠心機 MCF‐2360(LMS社製)
たぶんMCFはMini(小さい) centrifugation(遠心分離)のMとCとFではないかと思う。ひねりがなさ過ぎるのが好き。

あっ、こいつがいた。
「プチはち」(ワケンビーテック)です。
今も現役です。
2014022703.JPG
これからも壊れないで動いてね!

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