09/20
優曇華の花

うどんげのはな」と読みます。

仏教経典に出てくる「三千年に一度咲く花」の事で、花が咲く時には如来様が降臨したり立派な王様が出現したり、良いことが次々と起こるとされています。

日本でも「めったにないもの」を例える用語として使われております。
また、『竹取物語』『源氏物語』などの古典文学や、田山花袋『道綱の母』、
夏目漱石『虞美人草』などの近代文学にも、三千年に一度咲く架空の花として、
その名が登場します。

一方で、実在するクワ科のフサナリイチジクを指す場合、昆虫クサカゲロウの卵塊を指す場合もあります。
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以上、インターネットで調べたものを抜粋して簡単に解説しました。

クサカゲロウの卵が優曇華の花!?
聞いたことあったような、なかったような...。

では、そのクサカゲロウバージョンの優曇華の花をご覧下さい。
2012092001.png


2 cm程度の卵柄の先に、1 mm程度の卵がついています。
一つ一つ丁寧に産み付けられております。
これは孵化前の卵ですが、孵化後に卵が割れて開いた状態を開花に見立てる方もいるようです。つまり、これはつぼみの状態。

なんとなく神秘性は感じますが、三千年の一度咲くという程に珍しいものではありません。
幼虫の餌のアブラムシがいる所では結構発見できます。
ほら、ミニトマトの先にも!

2012092002.png


少し卵柄が折れているのは、運搬中に他の収穫物に押されてしまったためです。

ちなみに、成虫は先日のブログ(参照ブログ:クサカゲロウ)で紹介したこいつです。