カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

09/13
お世話になっている実験器具・機器シリーズ10 ―ピペットチップ, pipette tip(s)―

今日紹介するのはピペットチップ。
我々は通常「チップ」と呼んでいます。
我々と言いましても、狭義の意味での我々のチームではなく、
我々生物系研究者という意味です。(海外の研究者は知りません。)
なぜ、第10回まで紹介しなかったのか謎な位、必需品中の必需品です。

これ、本シリーズの3で紹介したマイクロピペット(正確にマイクロリッター、μL= mLの1000分の1の単位 = 1 ccの1000分の1)の容量が測定できる道具)の先に装着し、
液体に直接挿して液体を吸い上げる部分です。
実験では、様々な試薬を混合することが多いので、溶液AとBを混ぜる時、
あるいは試料1の次に試料2を扱う時、はチップを付け替え汚染を防ぎます。

もちろんマイクロピペットのサイズにより、適合チップも異なります。
我々が最も頻繁に使うのが、10~200 μlを扱うチップですね。
殆どのメーカーが黄色をしているので、俗称「イエローチップ」。
次に使うのが、200~1000 μlを扱うチップ。
殆どのメーカーが青色をしているので、俗称「ブルーチップ」。

10 μl以下のこんな小さいのも頻繁に使います。
あとは、1~5 ml用の大きなチップ。
両者共に白いので、ホワイトチップとは呼びません。
私は、「ちっこいの」と「でかチップ」と呼んでおりますが・・・。

20120913.JPG
左から、「ちっこいの」、「イエローチップ」、「ブルーチップ」、「でかチップ」。

チップにも少しこだわりがあったりするのですが、それは次回ですかね。

09/12
クサカゲロウ

8月に撮った、私のお気に入り写真をどうぞ。
2012091201.JPG

ナスの葉の下でひっそりと隠れているクサカゲロウの様子が、
ピンボケにより表現されている写真です。
ここで一句、
「夏空に 涼しげな姿の クサカゲロウ」

失礼して葉っぱをめくって撮影させてもらいました。

2012091202.png


体長2 cm程度の綺麗な姿です。
バッタの緑色より優しい感じの白っぽい黄緑色の体、
翅には網目状の白黄緑色の線(翅脈という)があります。
そして、翅の触感はトンボとは異なり、ふわっと柔らかいのです。
そして体も非常に柔らかい。
飛び方も、ふわふわしており、お世辞にも上手とはいえません。
アリジゴクの親として有名なウスバカゲロウをご存知の方なら、
あれの小型黄緑バージョンと思ってもらって問題ありません。
とは書いたものの、
少し背丈が高い草むら等に棲息し、ウスバカゲロウよりも普通にみられる種類なので、
ウスバカゲロウを捕獲したことがある方は、クサカゲロウは捕獲したことがあるでしょう。

実はクサカゲロウの仲間は種類が多く、日本では40種類位が存在しておりますが、
私は種類を識別できません。

また、語源も説が二つあります。
この草色の体色から、草カゲロウと名付けられたという説と、
臭いカゲロウという意味で、臭カゲロウと名付けられたとする説があります。
実は、めちゃくちゃ臭いニオイを発するクサカゲロウもいるのです。
日本では4、5種類のクサカゲロウが強烈なニオイを出すそうですが、
幸か不幸か、私は出会ったことがありません。
ネットでクサカゲロウ臭を調べたところ、歯周病の人の口臭のパワーアップ版だそうです。

09/11
2012年版 野菜作ってます23 ―ショウガは大成功―

昨年失敗したショウガですが、今年は大成功です。
これは一つの種ショウガからできた新ショウガです。
2012091101.JPG


長期保存するタイプではなく、味噌等をつけて生で食べるタイプですね。
スーパーではこれを4つか5つに割って、販売されている光景を良く見ます。

ですが、採れたてを食べるとスーパーのものとは異なり強烈なんです。
収穫後、車に積んで運んでいるだけで、ショウガな気分になる位強烈です
(ショウガの香りが充満という意味)。

3茎分程食べると、体がカッカッして来て、猛烈に汗が噴き出てくるのです。
体には良い気がしますが汗だく。
この量が4つ分(4つの種ショウガを植えました)ありますので食べ切るのが大変です。

一方、秋冬野菜は苦戦中。
ハクサイも発芽直後にこんなに傷めつけられてしまいました。
2012091102.JPG

右上のハクサイの芽は見た通り、発芽後の双葉が無残に噛み千切られております。
また、気が付かないかもしれませんが、手前の芽は葉が無くなり茎だけの状態です。
見難いですが、その茎の真上(小さな雑草の左上)にも葉が完全になくなった茎があります(この円の中に3つ種を播いております)。

寒冷紗はかけているので、寒冷紗内に残っていたエンマコオロギの仕業だと思います。
ブロッコリー、キャベツに次いで、ハクサイまで・・・。
今年の秋冬野菜は厳しい残暑と虫との戦いで、厳しい状況です。

09/10
インド人に人気

何故だかよくわからないのですが、最近、インド人に人気の私。
街でインド人に声をかけられるという訳ではありません。
インド人から研究のコラボレーションのオファーが来るのです。
何だかよくわかりませんが、
Scientific Reportsに掲載された論文を読んだという方から。
先週だけで3つも。

その論文の内容解説はここから

NIH(National Institutes of Health, アメリカ国立衛生研究所)で修業して、
インドに戻って腸内菌叢の研究を始めたという准教授。

博士課程の生徒の面倒を見てくれという大学の先生。
一緒にグラント(研究助成金)を申し込んで研究しようと言ってくる(おそらく)助教。
皆さん、経歴や過去の業績を丁寧に添えて。

私の論文がインド国内の科学誌で紹介されたのでしょうかね?
謎です。
これまでも、時々、こういう話はありましたが、一国からこの頻度は異常です。

私はインド人には良いイメージを持っているので、
もし、現在、大学で研究しているなら前向きに考えることもあるでしょうが、
今の私には無理です。

丁寧に、私には企業に雇われている研究員で、企業の利益に繋がり難いテーマでの
コラボレーションは難しい立場にあるとお断りの返信をしています。

あーっ、インド人が作る本格カレーを汗かきながら食べたくなった!

09/07
2012年大相撲九月場所がはじまります

いよいよ明後日から両国国技館で大相撲九月場所が始まります。
大関日馬富士が綱取り場所というのがメインの話題です。
調子も悪くなく、応援したい気持ちもありますが、
横綱白鵬には優勝してもらい、それをねじ伏せてもらいたいという気持ちもあります。
最近圧倒的な強さに陰りが見えて来たので、なんとなく応援してしまうわけですね。
とはいえ、残暑が厳しい九月場所、白鵬の汗ヌルヌル作戦には注意が必要で、
取組前にきっちり汗を拭いてもらわねばなりません。

さて、贔屓の春日野部屋。
碧山関が新小結に昇進しました!
また、栃ノ心関も小結に返り咲き!
東西小結占拠状態です。
連日、横綱大関戦と厳しいですが、一泡吹かせてもらいたいものです。
そして密かに木村山関が幕内にカムバック!

小結の二人は、初日、碧山関は日馬富士戦、栃ノ心関は横綱白鵬戦です。
日馬富士を一気に押し出して、綱取りに黄信号なんて大半の大相撲ファンを残念がらしてくれることに期待。

先日、部屋を訪問し稽古を見学させて頂きました。

20120907.png


稽古が終わりほっと一息のところをこのブログ用に撮影。
左は栃煌山関、右は栃ノ心関。
肌艶よく、活躍しそうな栃煌山関でした。
栃乃若関も怪我が治ってきて元気そうでした。

今場所も今まで通り、『LKM512ヨーグルト(俗称sumoyogurt)的応援』にて後方支援を行います。
恒例のプレゼントもやるよー。

09/06
オオシオカラトンボ(オス)

順番が逆かもしれません。
今日は、先日のブログで犠牲になったオオシオカラトンボを紹介します。
生前の写真です。
2012090601.JPG

シオカラトンボと間違える人がたまにいますが、簡単に識別できます。
名前の通り、少しがっしりして大きのですが、それ以上に体色の青が濃いです。
あと、顔が真っ黒で、シオカラトンボのように淡い青色(青緑?)ではありません。
また、翅の根本と腹の先端(写真切れててすいません)が黒いのも違いです。
ちなみにメスは、オスの青い部分が黄色です。

飛び回っているというより、草の先端などにとまっているのが殆どで、
蚊やアブなどの獲物が縄張り内に入ると、捕獲して食べます。
よーく見ると、口をモゴモゴして食事中のこともあります。

2012090602.png

アップ~。トンボの複眼は比較的カラフルなのですが、見事に真っ黒。
完全に悪者の顔ですね。
脚のトゲトゲも見て下さい。
肉食昆虫であることがわかって頂けると思います。

とんぼのめがねは水色めがね、あーおいお空をとんだから、とーんだかーら
とんぼのめがねはピカピカめがね、おてんとさまをみてたから、みーてたかーらー
とんぼのめがねは赤色めがね、夕焼け雲をとんだから、とーんだかーら

作詞家はオオシオカラトンボが頭になかったことだけは確実です。
私なら、サングラスバージョンを作りますがね・・・。

09/05
2012年版 野菜作ってます22 ―秋冬野菜本格始動―

ナス、ピーマン、モロヘイヤは好調ですが、いよいよ秋です。
9/4時点で、ナス(2株)は124号、ピーマン(1株)は102号と
それぞれ100本以上の収穫で、
最低目標としていた100号越えは達成できました。

タイトルの通り、秋冬野菜作りが本格始動し始めました。
秋冬野菜の栽培が炎天下に実施するので1年間で最も辛い仕事です。

2か月前にトウモロコシが植わっていた場所は、
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツを植えました。

20120905.JPG
今は、寒冷紗をかけて虫の被害を抑えています。

いや、そのつもりだったのですが、
これらの苗が、根元から齧り倒されるという被害が連発しています。
14株中4本が、定植2日間で被害を受け、再び植え直しても、またやられました。
全く犯人が捕獲できません。
しかし、いわゆるネキリムシといわれる芋虫の被害であることはほぼ確実です。
正式にはヤガ類(ガの仲間)の幼虫で、日中は土の中に潜んでおり、
夜中に這い出てきて、このような被害を出すのです。

土の中にいるので手強いのです。
葉は殆ど食べられずに残っており、一体何のためにやっているのか不明です。
愉快犯のようで不愉快です。
皆さんにも被害を受けた苗を紹介したいのですが、怒りと精神的ダメージで、
写真を撮るのを忘れてしまいます。

最後に何かオチをつけようと思いましたが、
ネキリムシの事を考えると、心の平穏が保てず何も思い浮かびませんので、
今日はここまでにしたいと思いますっぱいウンコ(失礼)。

09/04
忘れてました、祝700回

ブログの回数640回あたりまでは管理していたのですが、
最近は、通勤中に構想を練り、朝にドタバタしながら書いていることが多く、
一体何回目なのやら、意識もしておりませんでした。
その結果、651と名前を付けている、
本来なら651回目から660回目のブログの原稿を収めているフォルダに、
60個程度のアップロード済みの原稿が溜まっています。

単純計算で、700回は軽く突破していたようです。

せっかくの700回記念はヨーグルトと顆粒タイプを
読者の中から7名様にプレゼントしようかと思っていたのに、それすらできません。
「今からでもしてよ」と言われそうですが、それはダメです。
700回をはるか10回程度も超えて、今更できません。

当然、スペシャルゲストにブログをお願いする予定でしたが、忘れていました。
スペシャルゲスト企画は、500回目も、600回目も抜けております。
(500回目は準備していたのですが、アクシデントがありまして中止)
800回記念には何か何でも、実現したいものです。

しーかし、問題があります。
このブログを読んだことがある比較的ジョークに寛容な社外の関係者の方々に、
「今度スペシャルゲストとして書いて下さい」って頼むのですが、
皆さん、答えは、
「頼まれるのはうれしいけど、あれに書くのはきついなー。あの世界観は独特過ぎるよ。
自分の研究を真面目に紹介したら、読者にバカ扱いされそうだし。」
と、なかなか執筆を引き受けてくれないんです。

気軽に引き受けてくれるのは、デッキーやシン君位しかいないのです。
デッキー、ロンドン留学に行った切りやけど、元気かな?
久しぶりにLKM博士ブログアーカイブズから、デッキーブログをお楽しみ下さい。
「消化管出口のはなし1」
「消化管出口のはなし2」
「消化管出口のはなし3」

09/03
オオカマキリの成長

オオカマキリは成長していくと、獲物も大きな昆虫を食べるようになります。
成虫のメスの個体の大物だと、体長が10 cmを超え、
アゲハチョウやトンボはお手の物、アブラゼミ位のパワフルな昆虫も獲物にすることができます。
また、スズメバチを獲物にすることもあります。
ただ、オオスズメバチのような最高レベルのハンターとの戦いになると、
どちらが先に相手を発見し攻撃体勢に入るのか(ロックオンできるか)が勝負の分かれ目になります。

さて、前回紹介した終齢幼虫位ですと、まだ、体長1~3 cm程度のバッタ類やアブ、翅を広げても3~4 cm辺りのチョウ主食としています。
そこで、頭から尾まで6~7 cmのオオシオカラトンボ(ほぼ自分と同サイズ)を与えてみました。
すぐに気が付き、ゆっくり近づくのですが、そのスピードはヒシバッタ発見時と異なり遅いです。
明らかにビビっています。
さらに、もうカマを伸ばせば届く距離に接近しても飛び掛かりません。
ビビりまくっています。
待つこと20分間、どれだけ私が蚊の攻撃を受けたことか...。
(ちなみに私は幼い頃からこんな遊びばかりしていますので、
蚊にかまれても、ほんの30分位で跡形なく消失する体質になりました。)
勇気を振り絞って、やっと飛び掛かりました。
20120903.JPG


捕まえてしまえば、後は小さかろうが、大きかろうが、ムシャムシャ食べるだけ。
私の観察経験では、次からは、同サイズの獲物なら、迷わず攻撃するようになります。
ヒトもカマキリも同じ、少し高いレベルに挑戦して成長していくのであります。
現状維持はあかんよー。

           
1 2