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協同乳業研究所

08/23
アヅチグモ

網を張らず、花などの側で待ち伏せするタイプのクモで、カニグモ科に属します。
カニグモ科のカニは蟹で、蟹に似た姿をしています。
8本足の前の6本(3対)が前側に、後ろの2本(1対)のみが後側に向いています。
さらに前の4本(2対)が特に発達していて蟹のハサミを彷彿とさせます。
カニグモ科の中には、色々な種類がありますが、
花の側で待ち伏せをしているハナグモ属の仲間(緑色のものが多い)が最も有名で、
多くの方が目にしたことがあると思います。

今回紹介するのは、カニグモ科アヅチグモ属のアヅチグモ。
(アズチグモとの表記もありますが、どちらが正しいのかはわかりませんので悪しからず)
ハナグモより腹の部分が大きくずんぐりした体型です。
こいつは体長2~8mm(オス3mm程度、メス6~8mm)と小さいですが強いです。
20120823.png


ミツバチを捕獲して食しているところを発見しましたので紹介します。
体長で判断すると、自分の5倍程ありますよね。
体重だと、20倍以上はあるのではないでしょうか。
このクモは、他にも蝶やアブなど、植物に寄ってきた自分より大きな獲物を捕まえます。

飛翔能力が強い昆虫達が獲物ですから、抱え込んでも空中に体ごと持ち上げられそうなものですが、植物にしがみつき、振り払われることなく息の根を止めてしまいます。
脚力が滅茶苦茶強いのでしょうね。
私の勝手な想像では、
ヒトの場合、飛び立とうとする小型ヘリコプターにしがみついて墜落させるイメージです。

こんな凶暴なアヅチグモですが、おにぎり型の腹部の斑紋がかわいらしいです。
個体差が大きいですが、
この個体の斑紋は、眉毛、眼、眼、口の、ちょっとサル似の人の顔に見えませんか?

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