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偉いバッタ

8月に横綱と名乗る昆虫を紹介しました(ヨコヅナサシガメ)
横綱は偉大ですが、本日紹介するのは、おそらくそれ以上に偉そうな名前の昆虫
『トノサマバッタ』
現代においても堂々と殿様と名乗っているのは、このバッタとトノサマガエルくらいでしょうか。

トノサマバッタというだけあって、やっぱりでかくて立派で風格があります。
20111017.JPG


軽く5-6 cmはあります。
同じ体型(仮面ライダー型の顔で細長ではなくがっちりタイプ)のバッタは他にもいますが、それらと比べても圧倒的にでかい。
例えば、昨年紹介したクルマバッタモドキと比べるとトノサマバッタ(メス)の体長は2倍位あります。
横幅や体高も合わせると、5-6倍位の大きさに感じてしまいます。
捕獲してみるとわかるのですが、その質感とパワーは他のバッタを圧倒しています。
(殆どの方は、バッタ経験が少なくこの感覚が伝わらないので寂しい...)

そして、非常に高い飛翔能力。
ジャンプすると10-20 m先に飛んで行ってしまいます。
そして、非常に高い警戒心。
それ故、手で摑まえるのはほぼ不可能です。
補虫網を持っていても、網の届く範囲に近づくのは容易ではありません。

比較的草丈が低いイネ科植物が生えている日当たりの良い広い草原を好み、
そのような土地が殆ど無い都市部ではなかなか出会えませんので、
捕まえた時の満足感はかなり高いバッタです。

【捕獲時満足感:8】(10点満点)※素手で捕獲時は9になります。