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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

08/22
ほな、論文解説しますわ① ―背景―

米国オンラインジャーナルPLoS One(プロス・ワン)に公開されました我々の論文には、
予想以上の反響があり、多くのマスコミに取り上げられました。

ただ、きっちりと理解されている方は殆どいないでしょうから、
このブログで解説しようじゃないですか。

といいましても、論文に書いてある事をそのままでは面白くないでしょうから、
実験をやっていた私の心の中を中心に書きたいと思います。

大きな背景として、
「何としても寿命を伸ばしたい!これが出来れば凄いことだ!」
という気持ちで実験を始めたわけではありません。
「ビフィズス菌LKM512を使えば、理論的には、ほぼ確実に寿命が伸びるわ~」
と思ったから実験を始めたのです。

それは、今回の一連の報道ではほぼ無視されているポリアミンという物質が鍵となります。

健康寿命を脅かす最大要因は、老年病です。

例えば、2型糖尿病やアルツハイマーなどですね。
これらの原因は生活習慣が強く関わっていると言われています。

生活習慣といえば、食生活、タバコ、ストレス、睡眠時間...、と、幅が広く、個体差も大きく特定できないのですが、共通点があり、これらの患者は慢性炎症状態であり、それが発病に関与していることが疫学的調査でわかってきています。

慢性炎症とは、痛みを伴う炎症ほど強くないが、ずーっと長期間弱い炎症状態が続くことです。
つまり、老年病にはどんな直接的な原因があろうが、この炎症さえ抑えれば防ぐことができる可能性が高いと考えました。

そこで、LKM512を食べたら大腸で増えるポリアミンが活躍するのです。
大きく以下の2つの作用が考えられました(細かい作用はもっとありますが、今日は省く)。
①大腸のバリア機能を高め、食物や腸内細菌由来の炎症物質を体内に侵入させない作用
②吸収されたポリアミンが全身を巡り、直接的にリンパ球に働きかけ炎症を抑える作用

既に、ポリアミンにこの2つの作用があることは知られていましたから、
これを信じて長期間になるであろうマウス寿命実験をスタートさせたのです。
"自信満々"時々"不安"な心境で。

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