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LKM512
メイトー
協同乳業研究所

08/03
American yogurt 2 ―これは反則でしょう―

肥満大国アメリカでは、低脂肪や無脂肪がバカ売れするようです。
もう一度昨日のヨーグルトの写真を見て下さい。
左の二つは、
"Light fat free  (ライト、脂肪なし) "
"0 % fat (0% 脂肪)"
と書いてあります。

ヨーグルトだけではありません。
殆どの食品、違和感がありますが、ケーキやスナックまでもです。
ザーッとスーパーを見渡す限り、7割強がそのような表示があるような気がしました。

そして、皆さん、表示を熱心に読んで、何故か多量に購入するのですよね。
「よし、これ無脂肪だから何個食べてもOK!」
という具合に。
もちろんこれは私が心の中を想像したにすぎませんが、アメリカ経験が長い日本人に聞くと間違いではないようです。
色々見聞きしていると、脂肪の中でもトランス脂肪酸を極端に嫌うようですね。
ですから、マヨネーズの親戚みたいな高脂肪なものでも"トランス脂肪酸ゼロ"と明記されています。

とそんな状況ですから、それを利用した宣伝文句もあります。
昨日のキーライムパイ味の無脂肪ヨーグルトのここを見て下さい(↓)
20110803.JPG


"You could lose 5 pounds in 2 weeks! (2週間で5パウンド減らせます!)"
(5パウンド=2 kg強)
えー、こんなこと書いていいの~???

きっちり研究し証明されても日本では商品パッケージに書けないのに、とても驚きました。
しかも、こんなに胡散臭い謳い文句を堂々と書くなんて。
ですが、本当に驚いたのは、アメリカ人が、この謳い文句をある程度信じて購入しているということです。

もちろん、私はヨーグルトで痩せたという学術論文はみたことありません。

08/02
American yogurt

先日のアメリカ出張時に、周囲に言われるがままにアメリカのヨーグルトを購入し味見しました。
といいますのも、アメリカ経験者が、「めっちゃ凄いですから、食べて下さい」というので...。
"めっちゃ凄い"という顔はにやけ顔なので、
"めっちゃまずい"ということは容易に想像できましたが、
怖いもの見たさで、わざわざ車で街まで出かけて購入しました。

まず驚いたのは充実していたこと。
田舎のスーパーでしたが、日本以上に店頭に並んでいました。
そして、最も驚いたのは、味(フレーバー)の豊富さです。
日本ではあまり馴染みの無いフルーツ味が殆どです。
レモン味、パイン、ココナッツ味、クランベリー味、その他パイン+ココナッツのような組み合わせたもの多数。
訳がわからん味もたくさんあります。
チョコレート味、アップルパイ味、クリームパイ味、全く想像できないキーライムパイ味等多数...
「なんやこれ? そもそもパイの味をヨーグルトにする必要があるんか?」
と言っていると、隣のアメリカ経験者は、
「あー、これも是非食べてもらいたいですね。いっときましょう (`∀´)」

厳選し、この日に食べてみたものはこれらです(別の日も色々食べさせられました)。
20110802.JPG

左が謎のキーライムパイ味です。
何と言ったらいいか...、私の口には合わないという以前に未体験の味で評価できません。
まずはキーライムパイというものを食べてみたいと思いました。
滞在中10種類以上は食べましたが、食感は色々です。
軟らかいもの、もっちりしたもの(今これはギリシャヨーグルトとして人気があるらしい)、寒天で固められているもの等。
ですが、全て強烈なフレーバーが使われています。
日本のヨーグルトに慣れていると、これに順応するのはかなり時間がかかると思います。
ただ、私自信はヨーグルトにはフルーツという固定観念に縛られていたことに気付きました。
アメリカ人の"大好きなものを入れてしまえ"精神には見習うべきものがありますね。

08/01
横綱刺亀虫

歴代の横綱にこんな四股名の方がいたというわけはありません。
大相撲ネタではありません。
本日紹介するヨコヅナサシガメを漢字で書いてみました。
この昆虫のことです(↓)

201108011.JPG

翅の下の腹部が外側上方に隆起し白黒のまだら模様になっており、これが横綱の締める綱に似ていることからこの名が付いたと言われています。
カメムシ目カメムシ亜目のサシガメ科に属する、いわゆるカメムシの仲間です。
体長2 cm程度もあり、カメムシとしては非常に大きく、最大級のサシガメであることから横綱と名付けられたという説もあるそうです。

カメムシは尖った口で植物の汁を吸う虫です。
サシガメも同じく尖った口を持ちますが、肉食性で他の昆虫の体液を吸います。
つまり、サシガメとは"刺すカメムシ"の意です。
南米の方ではヒトから吸血する種もあります。
では、その"刺す口"を横からどうぞ(↓)

201108012.JPG

かなり立派ですねー。
これで、主としてチョウやガの幼虫を刺して体液を吸うのです。
また、カメムシの武器である臭いも、私がこれまで経験した限り、出しません。
この個体は畑で見つけたのですが、先日紹介したオオタバコガなどから私のトマトを守ってくれているのでしょう。
但し、この種は1920年代に中国から入ってきた外来種なので、生態系への影響を考えると益虫として喜んでいるわけにもいかないのかもしれません。

どうですか?
何ともいえないこの配色とこの形状、気味悪く感じる方も多く、捕まえてみようとは思わないのではないでしょうか?
動きは速いとはお世辞にも言えず、その気さえあれば、簡単に捕まえられます。
でも、あまり触らない方がいいですよ。
あの口で刺されると、非常に痛いと言われています。
私は、彼らが獲物を捕まえる瞬間を観察したことがないので、しばらく飼ってみようか迷いましたが...。

           
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