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05/30
「わきが」のはなし 2

ブログ400回記念 スペシャルゲスト企画
出来尾 格 先生(英国健康保護局感染症センター 訪問研究員・島根大学医学部皮膚科講師)

「わきが」
は、脇の下が異常なにおいを発している状態のことをいいます。
正式には「腋臭症(えきしゅうしょう)」といいます。
「腋」という字は、脇の下の正式名称「腋窩」からきています。
脇の下は、誰でもにおいを持っています。
このにおいは、皮膚の常在菌が汗を分解することで発生します。
脇の下にたくさんある「アポクリン腺」からでる「アポクリン汗」は、分泌されたばかりでは無臭ですが、しばらくすると常在菌に分解されてにおい物質を出すのです。

皮膚常在菌の構成は、人それぞれ大きく違っているので、においも違ってきます。
においについての敏感さには大きな個人差がありますし、
また、においの良しあしには基準はありませんから、
わきがの客観的な定義はありません。
つまり、このにおいが異常かつ不快に感じられると、わきがと呼ばれます。

さて、お分かりのように、「においの評価に客観的な基準がないこと」は曲者なのです(笑)

よくある例①: 
他人は不快だと思っていないのに、自分には自分の脇の下のにおいが不快に感じる、というものです。
つまり、気にしなくていいのですが、きれい好きな性格のため自分のにおいに耐えられないのです。
そのような患者さんが診察室にいらっしゃった場合、鼻を近づけてくんくんにおってあげ、
「大したにおいではないし、不快ではない」と安心させてあげます。

よくある例②: 
他人は不快だと思っているのに、自分にはにおいが不快に感じられない、つまり①の逆です。これは困ったことになります。
このような方は診察室に現れませんので、私には手の施しようがありません。

たまにある例③: 
他人にも自分にもにおいが不快、または他人が不快に思っていることを本人が知っている場合です。
この場合、患者さんが診察室に入った途端ににおいます。そして治療をします。
常在菌を抑えるスプレーの購入を勧めたり、ローションを処方します。
よほどの場合には、手術でアポクリン腺を取ってしまう方法もあります。

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