カレンダー

カテゴリー

最新のエントリー

 

アーカイブ

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

検索

LKM512
メイトー
協同乳業研究所

10/05
瑠璃色の黄金虫

今日は綺麗なコガネムシを紹介致します。
ジャーン!
101005.JPG

皆さん、見たことありますかね?
コガネムシ(黄金虫)の仲間なのに瑠璃色ですが、美しい輝きには違いない。
惚れ惚れしますねー。
大きさは2cm足らず。
動かなければ、虫のブローチみたいです!

昨日のブログの流れから、勘の良い人はわかるでしょう。
そう、これぞ奈良公園のフンコロガシ!
その代表格の"オオセンチコガネ"です。
これも若草山山頂付近で見つけました。

信じられますか?
ウンコを食べて、こんな綺麗な体色になるなんて。
不思議です。

奈良付近のものは、特に瑠璃色が強く、ルリセンチコガネと呼ぶこともあるようです。
春日大社のパワー?
なんて、科学的でない想像はやめましょう。

ルリボシヤンマにルリセンチコガネ。
私のラッキーカラーを瑠璃色にしようかと、ふと考える1日でした。
こういう色のスーツは着られないけど、ネクタイなら可能だろうか?

なんて思いながら、こんな珍しいムシ達に会えたわけですから、家を出るのも嫌な猛暑の中、若草山まで行った甲斐がありました。
しかも、足の付け根に激痛が走っているというのに。

激痛? 何のこと?
思い出すのも嫌ですが、次回は時間を遡ってその事件を紹介します。

10/04
ウンコ掃除

奈良公園はたくさん鹿のウンコが落ちていると思いますが、あれは誰が掃除しているかご存知ですか?

春日大社の神主さんが早朝に?
地域ボランティア?

実は誰も掃除していません。
ウンコを食べる昆虫が掃除しているのです。
いわゆるフンコロガシです。
フンコロガシがある程度ウンコを消化・分解し、
更に、フンコロガシのウンコや食べかすは微生物が分解して完全に無機物にするのです。
すなわち一面に広がるシバの栄養になります。
また、シバは鹿が食べるので芝刈りの必要もありません。
要するに、
奈良公園はフンコロガシの存在で完全なエコシステムが確立されており、殆ど人の手がかからないのです。
このような公園は世界でも極めて珍しく、奈良公園だけと聞いております。
ですから、世界中から多くの方がこのエコシステムを学ぼうと見学に来る程です。

大仏さんや鹿も良いですが、このフンコロガシも奈良公園の特徴ですので、足を運ばれた時は、是非、地面に注意してみて下さい。
何十種類も棲息しているようです。
まあ、そんなこと言わなくても、ウンコを踏む恐怖から、下ばかり向いて歩いている方は多いですが...。
これこそ、フンコロガシがヒトに踏み潰される事故を減らし、公園のエコシステムが維持されている秘訣のような気もします。

奈良ネタとウンコネタを融合することができいつも以上に満足している"勝手に奈良県観光大使"より (^o^)v


10/01
瑠璃色の目のトンボ

若草山の山頂付近で捕まえたトンボです。
1010011.JPG
1010012.JPG
その名は"ルリボシヤンマ"。
名前の通り、瑠璃色の非常に美しい目をしています。
以前に紹介したオニヤンマとはまた違う美しさがありますよね。
最も美しいトンボと言っても過言で無いくらい、美しいトンボです。
個人的にはそのように思っています。

私の人生で見かけたのは2匹目。捕獲したのは初めてです。

ヤンマ系のトンボ独特の縄張り飛行をしていました。
さっと間合いに入り、発見して7-8秒で捕獲です。
初めてのトンボだと捕獲前からわかっていたので少し緊張しましたが、飛翔中にホバリングした瞬間を逃しませんでした。
とにかくトンボを捕まえるのは上手なんです。

大変だったのは捕まえてからです。
ルリボシヤンマかオオルリボシヤンマであることはわかるのですが、どちらか区別がつきません。
図鑑を調べてもインターネットで調べても、よくわかりません。
最終手段として、Twitterで質問したら、虫のプロの方々から直ぐに返事が。
「ルリボシヤンマです。」
ということです。
私はたくさんの昆虫学者(マニア?)をTwitterでフォローしているのですが、本当に助かりました。
胸のちょっとした模様(黄色の斜め線の形)の違いでルリボシヤンマだそうです。
「模様の違いは個体差程度で、DNAを調べたら同種じゃないのか?」
なんてバクテリアを扱っている人間は思う程度の微々たる違いです。

私にとっては、この夏一番の大物でした。

           
1 2