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メイトー
協同乳業研究所

06/18
国宝 阿修羅像④

さて、実に正確に90分後(時計を見る限り±1分程度の誤差で感心しました)、
肛門から晴れて排泄された私は会場に入ることができました。

興福寺からたくさんの貴重な宝物や仏像が来ており、
1時間近くかけてゆっくり見ながら進みましたが、詳細は省かせて頂きます。
短いもったいぶったトンネルのような無駄な空間を抜けると、
そこはメイン会場、阿修羅像が展示された部屋になっておりました。
高い位置(阿修羅像を斜め上から眺める位置)から緩いスロープを降りて行き、
最後は見上げるような姿勢で、阿修羅像の周囲を時計回りで見るという流れです。
しかし、

「何か違う。本来持っているはずの、不思議なオーラが感じられない・・・。」

しばらく考えましたが、おそらく環境のせいでしょう。
博物館は崇高な美術品として取り扱っているとしか思えないのです。
暗い部屋で、阿修羅像に橙色の照明をあてて、神秘的な雰囲気を出してはいるが、
阿修羅は迷惑そうです。
殆どの見物客も同じく美術品を見に来ているようでした。
阿修羅の周囲を押し合いながら、時には小競り合いを起こしながら、
自分さえ見られれば良いという姿勢です。
警備員は「止まらないように」とずっと大声を出しています。

これ、
"観覧"と"拝観"の違いです。
奈良という恵まれた環境で育った私には、絶えられない空間でした。

とはいえ、阿修羅像の横側から後側は3メートル位の距離で拝見させて頂きました。
"左斜め後ろ"からのアングル、魅力的でした。
「ご苦労様。また、奈良で会いましょう。」

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